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【私立医学部】東邦大学医学部の入試傾向と対策を徹底解説 ー英語は配点が大きく差がつく内容。理科・数学も問題数多く、取捨選択とスピードが勝負

ハイレベルな受験生が集まる私立医学部の受験。その中でも「東邦大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?

この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、東邦大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。東邦大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。

東邦大学 医学部

種別

私立大学

地域

関東エリア

学費

〜3,000万円

再受験寛容度

寛容

男女比率

男4:女6

※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。

▶︎【私立医学部 合格体験記】東邦大学医学部に合格!大手予備校での悩みを解決した「志望校の出題傾向から逆算する学習法」とは

東邦大学 医学部医学科の基本情報

東邦大学 医学部医学科 キャンパス情報

東邦大学は、東京都大田区大森西5丁目21−16に本部を置く、日本の私立大学です。医学部、看護学部、健康科学部、理学部などがある理系の総合大学で、医学部は本部と同じ大森キャンパスに位置しています。旧設八医科大学のひとつとして伝統ある大学で、2025年に設立100周年を迎えます。

東邦大学医学部には、SDLセンター、解剖学実習室、臨床技能学修センター、医学部サイバーメディカルリソースセンターなど、臨床医になるための各種設備が整っています。

カリキュラムの特徴として、「より良き臨床医の育成」という教育目標のもとに、少人数グループ学習の「テュートリアル」や、講義だけではなく多彩な演習プログラムを体験できる「全人的医療人教育」などが実施されています。4年次の後半からは付属の3病院で臨床実習がスタートし、6年次には学内や海外の病院から自ら実習施設を選ぶことのできる「診療参加型臨床実習」が実施されています。

東邦大学 医学部医学科 全体概要

配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。
  • 理科比率(一般入試1次試験):200/450 44.4%

  • 一般選抜合格者最低点(2024年度):284/400(71.0%)

  • 再受験寛容度:寛容

  • 面接:個人面接&集団討論 / 配点なし

  • 小論文:なし

  • 学費:25,800,000円(2025年度 / 6年間の総額)

東邦大学医学部医学科では、2026年度入試から、変更が加えられる予定で、まず募集人員が推薦入試20名、一般入試70名、統一入試5名の定員になります。また、一般入試の理科の配点が150点から200点に、数学の試験時間が90分から80分に変更になる予定です。

統一入試の出願にあたっては、一般入試の出願資格に加えて、英語資格・検定試験の一定以上のスコアが必要となり、スコアに応じて試験結果が加点されます。英語試験で高スコアを持っている場合は受験を検討してみても良いでしょう。

本記事では、募集人員の多い一般入試についてご紹介します。

一般入試は、1次試験450点満点と、2次試験の面接の総合評価で合否が決まります。 1次試験の配点は、英語が150点、数学が100点、理科2科目200点です。1次試験では各科目に基準点が設けられており、1科目でも基準点を下回った場合、不合格になる可能性があるとされています。苦手科目は残さないようにしておきましょう。

▼医学部の合格最低点推移(一般入試合格者最低点)

直近5年間の一般入試合格者の合格最低点は以下のとおりです。
年度によりますが、難易度の高い年度は70%、解きやすい年度は75%が目標得点率の目安となりそうです。

2024年度

2023年度

2022年度

2021年度

2020年度

合格最低点

284/400 (71.0%)

261/400 (65.3%)

258/400 (64.5%)

286/400 (71.5%)

269/400 (67.3%)

東邦大学 医学部医学科 個別学力試験 教科別分析

数学

英語

物理

化学

生物

問題の難易度

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

標問中心

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

目標得点率

60〜80%

60〜80%

60〜80%

60〜80%

60〜80%

試験時間

短い

短い

短い

短い

短い

その他

全問マーク式。データの分析を含む幅広い範囲から小問が10題出題され、スピード勝負。標準問題をすべて解いた上で、難問がどれだけ解けるかで差がつく

全問マーク式。医療テーマの読解問題が中心だが、誤り指摘問題などの知識力が問われる問題も。試験時間に対し読解量が非常に多く、戦略的な取捨選択が必要

全問マーク式。力学を中心に、電磁気、熱力学、波動まで幅広く出題される。計算問題が非常に多く、1問あたり2分程度で解答する必要がある。スピード勝負

全問マーク式。問題数は年度によりばらつきがあるが、問題量に対する試験時間は短め。理論と有機の出題が多い。実験結果の考察など、時間がかかる問題に注意

全問マーク式。人体に関する難易度の高い実験考察問題が多め。生態や進化なども出題される。計算問題、考察問題などが多く、対策次第で差がつく

東邦大学 医学部医学科【数学】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
全問マーク式で、2017年以降は大問10題構成です。2016年度以前は大問15題構成でした。試験時間は90分です。2026年度入試からは、試験時間が80分に変更になる予定です。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
独立したテーマの問題が10題出題されています。答えのみが問われる小問集合が10題というようなイメージです。問題文は簡潔なものが多いですが、実際に手を動かしてみると計算に時間がかかる問題や、思考力が必要な問題も含まれていることがわかります。マーク式の試験ですが、図を描いて考えさせるような問題も目立ちます。
3〜4題ほど、数3を中心とした難易度が高めの問題が出題されています。標準的な難易度の問題で計算ミスをせずにしっかり答えを合わせ、難易度の高い問題にどれだけ解答できるかで勝負がつく内容です。

◆ 目標得点率:60〜80%
合格のためには70%以上の得点率を目指しましょう。数学が得意であれば、80%以上の得点も可能でしょう。難しく感じる問題の中でも、自分が時間内に解けると思う問題を見極めることが重要です。

◆ 試験時間:短い
試験時間90分に対して大問数が10題とすると、単純計算で1題あたり9分で解答することになります。標準的な問題が中心ですが、計算が煩雑な問題や解きにくい問題も含まれていることを考えると試験時間に余裕はありません。ミスなく素早く計算するトレーニングが重要です。

◆ 取捨選択:必要
目標得点を意識して取捨選択をおこなってください。解きやすい問題は素早く解き、5分程度時間をかけても方針が掴めない問題は切り上げて次の問題に進むと良いでしょう。10分ほどの時間を残してすべての大問をひととおり解くことを目指し、残した時間で解けなかった問題に再挑戦すると、点数が大崩れすることを防げるでしょう。

◆ 頻出分野:二次関数、確率、データの分析、図形と方程式、整数の性質、数列、ベクトル、微積分、式と曲線、極限微積分、場合の数・確率
データの分析を含め、幅広い範囲から出題されています。どの分野にも穴は作らないようにしておきましょう。また、分野によって難易度に差が出やすく、微積分、場合の数と確率、整数の性質は難しくなりやすい印象です。複数分野の融合問題も出題されているので、標準的な難易度の問題演習を終えた後は、融合問題の演習をしておくと効果的でしょう。

東邦大学 医学部医学科【英語】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
ここ数年は大問6題構成で、読解問題4題、文法問題2題の出題が続いています。全問マーク式で、試験時間は90分です。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
4題の読解問題は、医療系テーマの長文が中心です。読解量・設問数ともに多く、レベルの高い単語が語注なしで出題される傾向にあります。レベルの高い単語帳や医療系テーマの問題集などで難しい用語に慣れた上で、難易度の高い医療系テーマの長文問題を解く練習が必要です。長文中での空所補充問題や内容一致問題、内容説明問題など、さまざまなタイプの問題が出題されているので、難易度は高めです。
また、大問4で英文の誤りを指摘する問題、大問6で正文を選択する問題が出題されていて、文法・語彙の知識が要求されます。特に、誤り指摘問題では、誤りがない場合は「No Error」を選択しなければならず、正確な文法・語彙の知識が必要となります。正誤問題に特化した問題集を1冊仕上げておきましょう。
2016年度以前は、発音アクセントの問題や語句整序問題が出題されていたこともあります。今後も傾向が変化する可能性もあるので、東邦大学を本命で目指す場合は、念のため古い年度の過去問まで取り組んでおくことをおすすめします。

◆ 目標得点率:60〜80%
問題の難易度は高いですが、英語の配点が大きいため、合格のためには70%以上の得点率を目指したいところです。英語が得意であれば、速読力のトレーニング次第で80%の得点も可能です。試験時間を意識した速読トレーニングと、選択肢を絞る技術を磨きましょう。誤り指摘問題の対策も念入りにおこなっておきましょう。

◆ 試験時間:短い
試験時間は非常に短いです。全問を試験時間内に解き切るには相当な英語力が必要です。大問4と大問6の文法問題を先に解き、残った時間で長文読解に取り組むことも想定しておきましょう。

◆ 取捨選択:必要
試験時間に全く余裕がないので、戦略的な取捨選択が必要です。パラグラフごとに問題が出題される形式も多いので、答えがすぐにわからない問題は一旦解答をマークして、どんどん解き進めるようにしましょう。

◆ 医学部固有テーマ:多い
医療系のテーマが非常に多く出題されています。半分以上の長文が医療に関するテーマという年度も多く、内容・語彙レベルともに高いです。日頃から医療系の長文に触れているかで読むスピードに差が出てくるでしょう。

東邦大学 医学部医学科【物理】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
例年、大問6〜8題構成で、全問マーク式です。過去には大問数が14題に及んでいる年度も存在しました。試験時間は選択科目2科目で120分であり、物理1科目は60分が目安です。

◆ 問題難易度:標問中心
標準問題中心ですが、情報処理力・計算力が求められ、時間内に合格ラインを超えることが難しい入試内容です。
問題量が非常に多いことが特徴です。試験時間60分に対して、小問が30問近く出題されている年度もあります。問題文を読んで状況を即座に把握する処理力と、物理公式の運用能力が問われています。問題によっては、正しいものを複数選択するものもあり、正確な知識が必要です。
また、計算問題が多いことも特徴です。選択肢の個数が多いため、文字による計算問題では選択肢の吟味に時間がかかってしまうこともあるでしょう。数値計算の問題もよく出題されているため、計算ミスをしないよう工夫しながら解き進めましょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
年度によりますが、75%以上をクリアしたいところです。問題量が多いので、難易度が高めの問題は飛ばして、解ける問題で着実な得点を目指しましょう。

◆ 試験時間:短い
問題量が多く、試験時間は非常に短いです。大問6題構成の場合は、大問1題あたり10分が目安となります。過去問を使って、試験時間内で目標点をクリアできるよう時間戦略を立てましょう。

◆ 取捨選択必要
試験時間が非常に短いため、問題の取捨選択が必要です。時間があれば解ける問題も多いので、時間がかかっている時に、取捨選択の判断に悩むことも多いでしょう。飛ばした問題に後から戻ってきて再度取り組む余裕はないので、注意が必要です。

◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動、原子
力学が2題出題され、その後は電磁気、熱力学、波動がバランスよく出題されています。年度によっては原子の大問が出題されることもあるので、分野の穴はなくしておきましょう。

東邦大学 医学部医学科【化学】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
例年、大問3題構成で、全問マーク式です。試験時間は選択科目2科目で120分であり、物理1科目は60分が目安です。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
例年、大問1は総合問題で、小問が5〜8問程度出題されています。大問1の小問数がさらに多い年度もあり、過去には30問近く出題されたこともありました。合計問題数は、以前は50問近くあった年度もありましたが、直近では30問前後となっています。
大問1の小問集合は標準的な難易度の問題が中心ですが、大問2以降は理論と有機から出題されやすく、難しい問題も目立ちます。グラフや図表などの実験結果から考察を要する問題が出題されていて、限られた時間で手際よく処理する能力が必要です。計算問題は、選択肢から選ぶ形式ではなく実際の数値をマークする形式なので、計算に時間がかかります。また、選択肢の数字が不規則に並んでいることがあるため、マークミスをしないように注意しましょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
医学部合格のためには、75%程度をクリアしたいところです。時間がかかりすぎる問題については後回しにして、解ける問題で着実な得点を目指しましょう。

◆ 試験時間:短い
試験時間に対する問題量が多く、全問解き切るには時間が短いと感じる受験生が多いでしょう。他の科目も試験時間は厳しいので、理科2科目での時間配分に注意が必要です。

◆ 取捨選択:必要
目標得点を意識した取捨選択が必要となります。問題の難易度に差があることも多いので、スピードを意識して解き、時間がかかりそうな問題は後に回すようにしましょう。一部の計算問題に、時間がかかるものが含まれている場合があることに注意しましょう。

◆ 頻出分野:理論、有機、高分子
全体的に、理論と有機からの出題が多い傾向にあります。無機は、大問1の総合問題で一部出題されます。有機の構造決定や異性体に関する問題、糖やアミノ酸などの高分子は頻出で、大問3では有機に理論が混ざった問題が出題されやすいです。

東邦大学 医学部医学科【生物】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
例年、大問4〜6題程度出題されており、全問マーク式です。試験時間は選択科目2科目で120分であり、物理1科目は60分が目安です。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
年度によって難易度に波があり、計算問題が多い年度、考察問題が多い年度があります。いろいろな角度から生物の根本的な理解が試される出題です。特に、表、資料、図などを読み取る必要のある実験考察問題が多いので、資料の読み取り練習をしておきましょう。また、リード文が長いこともあるので、出題形式に慣れておきましょう。知識で解ける問題はもちろん、実験考察問題や計算問題を素早く解くためのトレーニングが必要です。
知識問題は、正誤問題など正確な知識が必要となる問題が多い傾向にあります。試験時間に余裕はないので、手際良く解答するために、正確な知識を身につけておきましょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
年度によりますが、70〜75%程度をクリアしたいところです。実験考察問題や計算問題の情報処理力で差がつく内容です。

◆ 試験時間:短い
考察など時間がかかる問題が多いことから、試験時間は非常に短いと感じる受験生が多いでしょう。過去問演習時には試験時間を意識したトレーニングをおこなっておきましょう。長いリード文から要領良く状況を掴む対策も必要でしょう。

◆ 取捨選択:必要
大問6題構成の場合は単純計算で1問あたり10分、大問4題構成の場合は15分ですが、大問によっては時間内に解くのが難しい問題もあります。状況次第では問題を見切る勇気も必要です。

◆ 頻出分野:遺伝、体内環境、代謝、動物の反応、生殖・発生
遺伝や代謝、体内環境など、ヒトに関連する内容の出題が多い傾向にあります。しかしながら、植物生理、生態、進化・系統について出題されている年度も存在します。まずは分野全体をまんべんなく対策した上で、頻出テーマの実験考察問題は重点的に解いておきましょう。

他の私立医学部と比較した東邦大学医学部の特徴

本記事では、東邦大学医学部の傾向と対策をご紹介しました。

東邦大学医学部への進学を考えている人の中には、慶應義塾大学医学部、順天堂大学医学部、東京慈恵会医科大学医学部、日本医科大学医学部、自治医科大学医学部、昭和医科大学医学部、東京医科大学医学部などと比較検討している方も多いのではないでしょうか?

偏差値が近い私立医学部であるとはいえ、大学によって、教科ごとの配点や出題傾向などは大きく異なります。各大学の出題傾向を参考に、志望校の選定や対策に取り組むことをおすすめします。

以下のページで、各大学の出題傾向や、教科別の配点・分析を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

▶︎ 慶應義塾大学医学部の入試傾向と対策

▶︎ 順天堂大学医学部の入試傾向と対策

▶︎ 東京慈恵会医科大学医学部の入試傾向と対策

▶︎ 日本医科大学医学部の入試傾向と対策

▶︎ 自治医科大学医学部の入試傾向と対策

▶︎ 昭和医科大学医学部の入試傾向と対策

▶︎ 東京医科大学医学部の入試傾向と対策

<あわせて読みたい> 合格体験記

▶︎ 東邦大学医学部に合格!大手予備校での悩みを解決した「志望校の出題傾向から逆算する学習法」とは

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