医学部完全特化型 オンライン個別指導塾

ハイレベルな受験生が集まる私立医学部の受験。その中でも「昭和医科大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?
この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、昭和医科大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。昭和医科大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。
昭和医科大学 医学部
種別
私立大学
地域
関東エリア
学費
〜3,000万円
再受験寛容度
寛容
男女比率
男5:女5
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。
昭和医科大学は、東京都品川区旗の台1丁目5-8に本部を置く、日本の私立大学です。主に「shw」や「昭和」と略称されます。医学部だけでなく、歯学部、薬学部、保健医療学部などの学部を有する医療系の総合大学です。2025年4月に、「昭和大学」から「昭和医科大学」に名称が変更されました。また、2027年4月には神奈川県川崎市鷺沼にキャンパスが新設され、医学部、歯学部、薬学部の2〜3年次と4年次の一部、保健医療学部の2~4年次および助産学専攻科の学生が通う予定となっています。
現在(2025年)は、医学部の1年次は山梨県の「富士吉田キャンパス」で学び、2年次からは東京都の「旗の台キャンパス」で学びます。1年次は全寮制で、学部の違う4人一組で共同生活を送り、共同医療に対するチームワークなどを学びます。
8つの附属病院があり、臨床実習では現役の医療従事者である「臨床教員」からの指導を受けることができます。全学部で、現場と連携した実践的な教育が展開されています。このような多数の教員による手厚い教育環境は、英国の高等教育機関情報誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションで評価され、「学生・教員比率が優れた大学の上位100校」(2023年)において、世界で第9位にランクインしました。2023年時点で、教員1人あたりの学生数は1.6人です。
(参考:昭和の魅力|昭和医科大学)

配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。理科比率(一次試験):200/400 50.0%
一般選抜Ⅰ期合格最低点(2024年度):240/400(60.0%)
再受験寛容度:寛容
面接(Ⅰ期):個人面接10分 / 100点
小論文(Ⅰ期):試験時間60分600字 / 20点
学費:27,000,000円(2024年度 / 6年間の総額)
昭和医科大学医学部医学科には、一般選抜、地域枠選抜、学校推薦型選抜、卒業生推薦など複数の入試形式が存在します。一般選抜はⅠ期とⅡ期に分かれており、Ⅰ期は2月に、Ⅱ期は3月に試験が実施されます。例年、Ⅰ期の志願者合格倍率が10倍程度、Ⅱ期は50倍を超える倍率になります。
本記事では募集人員の多い一般選抜Ⅰ期についてご紹介します。
一般選抜Ⅰ期では、一次試験で英語、理科2科目、数学または国語(現代文のみ)が課されます。出願時に、数学か国語のいずれかを選択します。配点は英語が100点、理科2科目で200点、数学または国語で100点です。
二次試験では小論文と面接が課されます。配点は小論文が20点、面接が100点です。
数学か国語のいずれかを選択できる点が大きな特徴ですが、他の私立医学部と併願して昭和医科大学を受験する場合は、基本的には数学選択をおすすめします。国語を選択する場合、漢字などの語彙や記述対策を本格的にしていないと、合格ラインに乗ることは難しいでしょう。国語が必要となる私立医学部は限られているため、他大学との併願を考えると、数学選択が現実的といえます。もし、国語が非常に得意で、昭和医科大学・帝京大学に完全に特化して対策する場合は、数学を受験に使用せず国語での医学部受験をすることも選択肢のひとつになるでしょう。文系出身の再受験生などは科目選択の参考にしてみてください。
▼ 医学部の合格最低点推移(一次試験合格者)
直近5年間の一次試験合格者の合格最低点は以下のとおりです。年度によりますが、65%以上が目標得点の目安になります。
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | 2020年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
合格最低点 | 240/400 | 231/400 | 230/400 | 247/400 | 238/400 |
出題形式や難易度については、一般選抜Ⅰ期、Ⅱ期ともに大きな差はありません。以下の教科別分析では、一般選抜Ⅰ期、Ⅱ期をまとめて分析しています。
数学 | 国語 | 英語 | 物理 | 化学 | 生物 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
問題の難易度 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 | 標問中心 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 |
目標得点率 | 65〜75% | 60〜70% | 70〜80% | 75〜85% | 70〜80% | 70〜80% |
試験時間 | 短い | 短い | 普通 | 普通 | 短い | 普通 |
その他 | 計算力・情報処理力が必要。類題経験で差がつくテーマが出題されやすい。答えのみを書く形式なので計算ミスには要注意 | 古文漢文はなく、医学系テーマ中心の評論文が出題。読解量・記述量・語彙レベルが高く、本格的な記述対策が必要 | 文法1題と長文読解2題の構成。記述問題が多く、和訳や要約もよく出題される。自然科学系・医学系の英文が多い | 近年は易化傾向で、高得点勝負。原子を含めた全範囲で計算問題を速く正確に。100字の論述問題は難しめなので注意 | 少し難しめの理論計算の小問集合と、有機・高分子の出題が特徴的。糖やアミノ酸などの天然高分子は重点的に対策を | 医学部らしい人体に関する出題が多め。標準問題中心だが差がつくテーマも。論述問題が多いので記述対策は入念に |
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
2021年度より、数学または国語から1科目選択となりました。数学は例年、大問4題構成です。小問集合と大問が組み合わされた出題です。試験時間は英語と合わせて140分です。2018年以降は答えのみを解答欄に記述する形式が続いています。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
標準的な問題が中心ですが、一部に難しめの問題も含まれています。試験時間に対して問題量が多いことが特徴です。計算力・情報処理力が重視される入試内容です。
答えのみを書く形式である上、小問による丁寧な誘導が与えられていることが多く、ひとつの計算ミスが芋づる式に間違いを引き起こす可能性があります。計算ミスが致命傷となりえるので注意しましょう。また、「いかに速く正確に解けるか」という視点も大切です。ロピタルの定理、正射影ベクトル、ベータ関数の積分公式といった、差がつく計算テクニックが活用できる問題も多いです。効率の良い計算方法を積極的に研究しておくと良いでしょう。個別指導でプロの先生に自分の計算過程を添削してもらうのもひとつの方法です。
試験時間内に得点率を最大化させることを意識し、解くべき問題を見極めながら取り組むことが重要です。また、思考力が必要というよりも類題経験で差がつくような、初見では解きづらいテーマが出題されやすいことも特徴です。後述する頻出分野の差がつくテーマは、重点的に仕上げておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
年度によって変動が大きいですが、65%以上の得点率が目安となるでしょう。数学が得意な受験生は75%以上も可能でしょう。一部の難しい問題については適切に取捨選択し、上手な解法を見極めて素早く計算できるかで差がつきます。
◆ 試験時間:短い
試験時間は短いと感じるでしょう。大問1題あたり15分を目安に、まずは解ける問題を解き切ってから、残った時間で解けそうな大問に戻るような流れがおすすめです。得意科目や出題内容にもよりますが、例えば英語を素早く終わらせ、英語60分・数学80分のように時間を配分するなど、数学に多めに時間を使うことも考えておきましょう。
◆ 取捨選択:必要
試験時間が短いため、残りの試験時間によっては取捨選択が必要です。方針が浮かんだとしても実際に手を動かしてみると計算に苦労する問題も含まれています。つい長い時間を割いてしまう危険性があるので注意してください。試験時間内になるべく多くの問題に取り組み、取れる問題で確実に得点を重ねましょう。
◆ 頻出分野:微積分、複素数平面、ベクトル、式と曲線、場合の数・確率、数列、極限
小問集合や融合問題が多く、さまざまな分野から出題されていますが、昭和医科大学の出題傾向は特徴的です。図形に関連する問題が多く、微積分、複素数平面、ベクトル、式と曲線といった分野が頻出です。立方体の断面図、円・球の通過領域の面積と体積、斜軸回転の体積、複素数平面における複素数の軌跡など、差がつくテーマもよく出題されているので、重点的に対策をしておきましょう。
また、場合の数と確率、方程式、数列のような分野からもよく出題されています。条件つき確率、期待値の問題、分散といった、手薄になりやすいテーマも出題されているので注意してください。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
2021年度より、数学または国語から1科目選択となりました。大問構成は変動が激しく、年度によって出題傾向にばらつきがあります。試験時間は英語と合わせて140分です。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
文章量が多く、医系テーマを中心とした難しめの論説文が出題されています。試験時間内に合格ラインを超えるには、ハイレベルな読解力・記述力・語彙力が必要となる内容です。
出題形式は、字数制限のある内容説明問題、空所補充問題、漢字の書き取り問題などの他、100字程度で述べる論述問題なども出題されていて、十分な記述対策が必要です。答案の作成練習をおこない、信頼のできる先生や塾の講師から添削指導を受けておきましょう。
各文章の長さや出題内容は年度によってさまざまですが、どの年度も試験時間に対する読解量・記述量が多いです。2022年度(Ⅱ期)のように漢字の書き取りの大問が出題される場合や、2023年度(Ⅱ期)のように字数制限のある論述問題が多く出題される場合もあります。漢字は書き取りだけでなく、読み問題も出題されています。語彙力のトレーニングはしっかりとおこなっておきましょう。
▼ 直近3カ年の出題内容
大問1 | 大問2 | 大問3 | 大問4 | |
|---|---|---|---|---|
2021年度 | 評論文(設問16) | 評論文(設問6) | 評論文(設問5) | 評論文(設問4) |
2021年度 | 評論文(設問13) | 評論文(設問5) | 評論文(設問6) | 評論文(設問5) |
2022年度 | 評論文(設問16) | 評論文(設問8) | 評論文(設問14) | ー |
2022年度 | 評論文(設問16) | 評論文(設問6) | 評論文(設問7) | 漢字(設問8) |
2023年度 | 評論文(設問16) | 評論文(設問12) | ー | ー |
2023年度 | 評論文(設問15) | 評論文(設問6) | ー | ー |
◆ 目標得点率:60%〜80%
60〜65%程度が目標得点の目安です。文章の論理展開・要旨を的確に掴み、指定語数で表現できるかどうかで差がつくでしょう。時間内にすべての問題にきちんと取り組むには、相当な読解力・記述力のトレーニングが必要です。漢字問題も多いため、知識問題では落とさないよう心がけましょう。
◆ 試験時間:短い
試験時間は短いと感じる受験生が多いでしょう。大問構成が年度によって変動するため、3題構成なら1題25分以内、4題構成なら1題20分以内を目安にしつつ、文章量・問題数に応じて調整しながら取り組んでください。得意科目や出題内容によりますが、例えば英語60分・国語80分のように、国語に少し多めに時間を割くことも検討しておきましょう。
◆ 取捨選択:不要
基本的に捨て問はありません。時間内にすべての問題に取り組めるようにトレーニングが必要です。記述答案の作成に時間がかかる場合もありますが、時間配分に気をつけながら部分点を獲得しましょう。
◆ 古文漢文:なし
現代文のみの出題です。今のところ、評論文のみが出題されています。「医療哲学」や「最新の医療研究」に関する内容など、医療に関するテーマの文章が多い傾向にあります。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
2020年度に大問構成が大きく変わり、大問3題となりました。大問1は文法問題、大問2と大問3は長文読解問題です。2022年度以降は記述問題が増えた印象です。試験時間は数学または国語と合わせて140分です。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
大問1の文法・語彙問題は15問ほどの出題で、文法は基本的な問題が多い一方、語彙は見慣れないものも混在しています。過去には、発音・アクセント問題や、会話文も出題されています。今後出題される可能性もあるので注意しましょう。全体を通して文法・語法・語彙がきちんと問われる内容です。4択系の問題集や熟語帳などを1冊ずつ仕上げた上で過去問演習に取り組みましょう。
大問2と大問3は長文問題です。難易度は標準的ですが、時間内に解き切るには読解力が必要です。医系テーマの英文が多く、専門的な語彙が問われることもあります。長文読解の中でも、空所補充、段落整序、語句整序、文法、誤文訂正など、文法・語彙力が必要となる問題が多く出題されています。また、2022年度以降は記述問題の比率が増加しており、和訳問題、要約問題で差がつくと思われます。字数制限のある要約問題が特徴的で、100字や160字の日本語で本文の内容をまとめる問題が出題されています。過去問などで記述問題の対策をおこない、学校や塾の先生から添削を受けておきましょう。他の上位私立医学部と異なり、和文英訳や自由英作文が出題されていないことも特徴の1つです。
◆ 目標得点率:60〜80%
記述量が増えた2022年度以降については、70%以上の得点率を目指しましょう。英語が得意であれば80%以上の得点率も可能と思われますが、記述問題のトレーニングは必須です。2023年度(Ⅰ期)については大問3が難しかったため、過去問演習時は65%程度の得点率を目安としましょう。
◆ 試験時間:普通
試験時間70分に対して、読解量・記述量は適切です。ここ数年は記述量が増えているため、出題形式への慣れ、特に記述問題に習熟していることが素早く解くためのポイントになります。知識問題を素早く処理し、記述問題に手際良く解答した上で、できる限り他科目の数学(または国語)に時間を多く割くことが理想です。
◆ 取捨選択:不要
試験時間内に英文を読み切り、すべての問題に解答しましょう。時間配分を間違えないように注意してください。文法・語彙問題は素早く解答し、内容説明問題や要約問題などに時間を使いすぎないよう注意しましょう。
◆ 医学部固有テーマ:多い
医学系テーマが多く出題されています。医学系の単語帳で語彙を強化するのもいいでしょう。英語長文は、私立医学部の過去問や問題集などで、自然科学系・医学系のテーマを積極的に読んでおきましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
例年、大問4題構成で、全問記述式です。試験時間は理科2科目で140分です。物理は70分を目安に解答することになります。
◆ 問題難易度:標問中心
全体的に基本〜標準レベルの典型問題が中心に出題されています。2019年度以前は描図問題や少し難しめの問題もありましたが、2020年度以降は傾向が変わりました。大問ごとに小問誘導が与えられ、最後の小問で少し難しめの問題が出題されることもありますが、基本的には高得点争いとなる試験です。まずは他の受験生が解ける問題をミスなく正確に解き切ることを意識して取り組みましょう。
主な出題内容は、文字式を含んだ計算や数値計算です。2023年度以降は2年連続で100字近い論述問題も出題されています。例えば、2024年度の大問1・B「水飲み鳥の仕組み」、2023年度の大問2・B「バットの回転運動」、2023年度の大問2・C「宇宙での質量測定」など、いずれも思考力が求められる難しめの内容なので注意してください。
まずは、教科書内容を素早く正確に計算できるよう、全範囲の基礎を完成させてから、過去問演習でどのくらい得点できるかを早めに把握しておきましょう。余力があれば、論述問題や描図問題などさまざまな出題形式に対応できるようトレーニングしておくと良いでしょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
年度によりますが、75〜80%程度の得点率をクリアしたいところです。高得点争いが予想される、ミスが許されない入試内容です。物理が得意な受験生は85%以上の得点も可能でしょう。
◆ 試験時間:普通
直近年度の入試難易度であれば、試験時間にはある程度の余裕があります。典型問題を素早く正確に解くトレーニングをしておくことで、70分かからずに解き切ることも可能でしょう。他科目の化学などに時間を多めに割けると良いでしょう。
◆ 取捨選択:不要
時間配分に注意しながら、すべての問題に取り組みましょう。論述問題は難しい問題が多いため、時間を使い過ぎないように気をつけましょう。まずは計算問題など、標準レベルの問題をひととおり解き切り、残った時間で論述問題に取り組むことを推奨します。
◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動、原子
年度によっては分野に偏りが見られる場合もありますが、おおむねどの分野からもまんべんなく出題されています。主には力学、熱力学、電磁気、波動からの出題ですが、直近では2020・2022・2024年度に原子からも出題されています。難しめの論述問題は力学から出題されていて、電磁気からはコンデンサーからの出題が目立ちます。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
例年、大問4題構成で、全問記述式です。試験時間は理科2科目で140分です。化学は70分を目安に解答することになります。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
計算が煩雑な問題や、差がつく問題も一部に出題されているものの、基本〜標準レベルの典型問題が中心の試験です。
2020年度以前は、大問1と大問2で生化学に関連した高分子の問題が出題され、読解力・思考力が求められる内容でしたが、2021年度以降は出題されていません。以降も引き続き、高分子の差がつくテーマから出題されていましたが、2024年度は高分子からの出題がなく、全体的に易化しました。ここ数年で解きやすくなっている印象ではあるものの、引き続き、生化学や高分子の差がつくテーマには注意しておきましょう。
大問4題のうち2〜3題は、有機と高分子からの出題です。有機の構造決定問題の他、手薄になりやすい糖やアミノ酸などの天然高分子から難しめの出題がなされることが特徴的です。計算問題も多いため、有機と高分子は重点的に対策し、難しめの問題まで解けるようにしておきましょう。
大問の1つが小問集合で、理論の計算問題が5〜10問出題されています。さまざまな分野から出題され、計算が煩雑な問題、難しめの問題を含むこともあります。有効数字が指定されていることも多いため、もったいない失点をしないように注意しましょう。
まずは過去問研究をしっかりおこない、頻出テーマを重点的に仕上げること、他の受験生が解ける問題をミスなく正確に解き切ることが重要です。
◆ 目標得点率:60〜80%
年度によりますが、70%以上の得点を目指しましょう。易化した2024年度や、化学が得意な受験生は、80%以上の得点も可能でしょう。理論計算の完成度、高分子や有機の難しめの問題への対応力で差がつきます。
◆ 試験時間:短い
試験時間に対して問題量が多く、全問解き切るには時間が短いと感じる受験生が多いでしょう。計算問題はさまざまな分野から出題されるため、手際良く処理できるよう、計算力と情報処理力を高めておきましょう。また、理科2科目での時間配分も考えながら取り組みましょう。
◆ 取捨選択:必要
基本的には高得点を狙いたいところですが、一部に解きにくい問題も出題されています。大問1題あたり15〜20分を目安に、可能な限り問題を解きましょう。スピードを意識して解くことはもちろん、時間がかかりそうな問題は後に回す判断も必要です。
◆ 頻出分野:理論、有機、高分子
理論、有機、高分子からの出題が多い傾向にあります。理論は、化学平衡、浸透圧、中和滴定、電気分解、気体、溶液などから少し難しめの計算が目立ちます。無機は理論計算と絡めて出題されることもありますが、出題頻度は少なめです。
毎年のように有機と高分子からの出題があり、2021年度は4題中3題が有機・高分子でした。知識問題だけでなく計算問題も増えている印象です。天然高分子、合成高分子は手薄になりやすいですが、差がつくテーマまで対策しておきましょう。過去問からの類題も出題されやすいため、過去問研究も重要です。ただし、2024年度には天然高分子からの出題がなく、電離平衡や浸透圧も出題されませんでした。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
例年、大問4〜5題構成で、全問記述式です。2025年度入試では、大問4題構成でした。試験時間は理科2科目で140分です。生物は70分を目安に解答することになります。なお、2008年度には、48個の穴埋め問題という独特な超難問が出題されたこともあります。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
以前は難問も出題されていましたが、ここ数年は、基本〜標準的な難易度の問題が中心に出題されています。教科書内容の生物現象をきちんと理解しているかが問われる他、差がつくテーマからの出題もあり、さまざまな形式で実力差が反映されやすい入試内容です。
主な出題形式は用語補充問題や選択問題ですが、論述問題も多く出題されています。論述問題のひとつひとつの難易度はさほど高くなく、標準的な知識で解答できる内容です。なお、2024年度は論述問題の語数指定がなくなっていました。特化した教材や過去問演習を通して、簡潔にわかりやすい答案を作成するトレーニングをしておきましょう。答案は学校や塾の先生から添削を受けておくことを推奨します。
計算問題も数題あり、年度によっては描図問題も出題されています。頻出テーマの典型問題はひととおり解けるようにしておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
年度によりますが、70%以上の得点を目指しましょう。生物が得意な受験生は80%以上の得点も可能でしょう。差がつくテーマを含めた問題演習と、論述対策で差がつきやすい内容です。
◆ 試験時間:短い
ここ数年は論述問題の記述量が増えているため、試験時間は少し短いと感じる受験生もいるでしょう。記述対策を手際良く解答し、生物を早めに終わらせて、他科目に時間を多めに割くことも考えておきましょう。
◆ 取捨選択:不要
一部に難しい問題も出題されますが、基本的にはすべての問題に解答したいところです。類題演習の経験がないと解きにくい問題もあるので、特に下記の頻出分野は難しめの内容まで問題演習をしておきましょう。
◆ 頻出分野:遺伝、体内環境、生殖・発生、生態、進化・系統
医学的なテーマが背景となる出題が特徴的です。例えば、2024年度大問2の免疫寛容・骨髄移植、2024年度大問3の肝臓、2023年度大問1のリンパ球・ツベルクリン反応、2023年度大問4の聴覚や難聴など、人体に関連する医学部らしい出題が目立ちます。また、遺伝情報、生殖・発生、生態、進化・系統からの出題も目立ちます。植物の反応からの出題もあるので、基本的には分野まんべんなく学習をおこなっておきましょう。
本記事では、昭和医科大学医学部の傾向と対策をご紹介しました。
昭和医科大学医学部への進学を考えている人の中には、慶應義塾大学医学部、順天堂大学医学部、東京慈恵会医科大学医学部、日本医科大学医学部、自治医科大学医学部、東京医科大学医学部、東邦大学医学部などと比較検討している方も多いのではないでしょうか?
偏差値が近い私立医学部であるとはいえ、大学によって、教科ごとの配点や出題傾向などは大きく異なります。各大学の出題傾向を参考に、志望校の選定や対策に取り組むことをおすすめします。
以下のページで、各大学の出題傾向や、教科別の配点・分析を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
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