医学部完全特化型 オンライン個別指導塾

ハイレベルな受験生が集まる私立医学部の受験。その中でも「東京医科大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?
この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、東京医科大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。東京医科大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。
東京医科大学 医学部
種別
私立大学
地域
関東エリア
学費
〜3,000万円
再受験寛容度
寛容
男女比率
男7:女3
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。
東京医科大学は、東京都にある日本の私立大学です。東京都新宿区新宿六丁目1-1に本部を置き、「東医(とうい)」「東京医大」の略称で呼ばれます。医学部医学科、医学部看護学科がある医系大学です。教育・研究が高く評価されており、「Times Higher Education(THE)世界大学ランキング2024」において、日本国内の全私立大学の中で第3位に選出されました。
100年を超える歴史を持つ東京医科大学は、医学部生が学ぶ新宿キャンパスをはじめ、特定機能病院である東京医科大学病院、地域医療の中心として重症救急患者を積極的に受け入れている東京医科大学八王子医療センター、がん診療・高齢者医療を推進し医療と福祉を一体化した地域包括医療システムの確立を目指している東京医科大学茨城医療センターなどを有します。また、2022年には国際教育研究センターを設置し、グローバル社会で活躍できる医師の育成を目的に語学教育の充実を図っています。
カリキュラム面では、基礎と臨床を統合した並列学習が特徴的で、第1学年で基礎医学を学びながら、第6学年と同レベルの臨床医学系科目なども受講します。第6学年次にはオンライン教材を活用して再び基礎医学を学び直すことで、基礎医学と臨床医学の双方視点から病態生理学(病気の仕組みを考える学問)を学習するカリキュラムになっています。臨床実践力を高めるために、「感染症実践コース」が必須科目となっており、救急救命VR教材の導入や、医学科・看護学科・東京薬科大学での多職種連携教育なども実施されています。
これらのカリキュラムに加えて、建学の精神である「自主自学」の実践として、少人数ゼミ形式による「自由な学び系科目」を導入しています。最先端の研究、海外留学、地域医療、外科学など、興味・関心に合わせた、柔軟で、多様で、主体的な学びを後押しするための教育が充実しています。

配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。理科比率(一般選抜一次試験):200/400 50.0%
一般選抜一次試験合格最低点(2024年度):270/400(67.5%)
一般選抜二次試験合格最低点(2024年度):336/500(67.2%)
再受験寛容度:寛容
面接:個人面接15分 / 配点40点
小論文:試験時間60分600字 / 配点60点
学費:29,841,800円(2025年度 / 6年間の総額)
東京医科大学医学部医学科には、一般選抜、共通テスト利用選抜、学校推薦型選抜など複数の入試形式が存在します。学校推薦型選抜では、一般公募のほかに、茨城県地域枠、埼玉県地域枠、新潟県地域枠、群馬県地域枠、全国ブロック別などが存在します。2025年度からは、学士選抜(国内の大学を卒業した受験生を対象とする試験)と、英語検定試験利用の学校推薦型選抜も新設されます。最新情報をキャッチアップし、自分の状況に合わせた方式を選択しましょう。
本記事では募集人員の多い一般選抜についてご紹介します。
一般選抜は、第1次試験400点満点と、第2次試験の小論文60点と面接40点の、合計500点の総合評価で合否が決まります。第1次試験の難易度としては、標準〜やや難易度の高い問題が出題される傾向にあります。標準レベルの問題を素早く処理した上で、応用レベルの問題にどう対処できるかで勝負が決まる内容です。過去問演習は欠かさずに取り組みましょう。
▼医学部の合格最低点推移(一般選抜合格者最低点)
直近5年間の一般選抜合格者の合格最低点は以下のとおりです。第1次試験の目標得点率は、年度によって大きく変動します。2020年度は60%、2021年度と2023年度は65%、2022年度と2024年度は70%を目標点にすると良さそうです。
2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | 2020年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
第1次試験合格最低点 | 270/400 | 240/400 | 273/400 | 247/400 | 211/400 |
第2次試験合格最低点 | 336/500 | 312/500 | 340/500 | 302/500 | 287/500 |
数学 | 英語 | 物理 | 化学 | 生物 | |
|---|---|---|---|---|---|
問題の難易度 | 標問と難問の混合型 | 標問中心 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 |
目標得点率 | 60〜80% | 60〜80% | 60〜80% | 60〜80% | 60〜80% |
試験時間 | 短い | 短い | 短い | 短い | 短い |
その他 | 全問マーク式。差がつくテーマからの出題が目立つ。正多面体、整数問題、微積分計算などの問題や、式と曲線、空間図形などのテーマに注意 | ほとんどがマーク式だが、一部記述問題もあり。60分で大問4〜5題と、試験時間短め。文法問題をスピーディーに解き、読解に時間を使えるかが勝負 | 全問マーク式。問題数は30問前後と多く、どの分野からも出題。グラフ選択なども出題され、計算が煩雑な問題が多い。計算トレーニングが必要 | 全問マーク式。正誤問題は正確な知識が必要。幅広い分野の理論計算と難しめの有機の構造決定で差がつく。実験結果からの考察を要する問題が多い | 全問マーク式。大問1が総合問題で、正誤問題は正確な知識が必要。計算問題や難しめの実験考察問題が頻出。データの読み取りも対策必須 |
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
近年は大問4題の問題構成が続いています。過去には、記述式の証明問題が出題されていた年度もありましたが、直近は全問マーク式となっています。試験時間は60分です。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
標準的な難易度の問題が中心ですが、解きにくい問題も散見されます。思考力の必要な難問よりも、類題の演習経験があるかどうかで差がつく問題が目立ちます。大問1は小問集合で、独立した小問が4〜5問程度出題されます。正多面体を題材にした問題や、計算が重たい微積分の問題も出題されているので注意しましょう。大問2以降は、大問ごとに独立したテーマが出題されており、小問誘導に従って解いて答えのみをマークする形式です。融合問題が出題されやすく、解きやすい問題と難しめの問題が混在しているので、その見極めが重要です。
◆ 目標得点率:60〜80%
年度にもよりますが、合格のためには65%の得点率を目指しましょう。数学が得意であれば、差がつくテーマも解いて75%以上の得点も可能でしょう。試験時間が短く、難しめの問題を含んでいるので、解ける問題を着実に解答することが重要です。
◆ 試験時間:短い
60分では試験時間が短いと感じる受験生が多いでしょう。他の受験生が解けている問題を解き残してしまうと、大きなビハインドになります。時間配分を間違えないように注意しましょう。
◆ 取捨選択:必要
単純計算では、大問1題あたり15分が解答時間の目安になりますが、多少時間をかけても完答したい問題や、飛ばした方が良い問題などを、状況に応じて判断することが必要になります。解きにくい問題は一旦後回しにすることを念頭において解きましょう。
◆ 頻出分野:微積分、ベクトル、空間図形、式と曲線、数列、極限、場合の数・確率
数学1A2B3Cの幅広い範囲から出題されているので、難しめの有名問題も含めた問題演習が必要です。小問集合では、正多面体、整数問題、微積分計算のような、対策が手薄になりやすいテーマが出題されています。大問では、速さ・加速度・道のりの計算、球面や平面などの空間図形、相反方程式、条件つき確率、式と曲線など、差がつくテーマからの出題が目立ちます。特に、微積分、式と曲線、極限、場合の数・確率、ベクトルの分野は重点的に問題演習を進めておきましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
2022年度までは大問5題で、発音アクセント、文法の空所補充(択一問題)、語句整序、読解が2題という構成でした。2023〜2025年度は、発音アクセント問題がなくなり、大問4題構成となっています。ほとんどがマーク式の問題ですが、一部に記述式の問題も含まれています。試験時間は60分です。
◆ 問題難易度:標問中心
長文の構文把握の難易度は標準的ですが、問題数が多く、一部に難しめの内容も含まれています。時間配分に注意が必要です。
例年、大問1で文法選択問題が、大問2で整序問題が出題されています。一部、難しい問題が含まれていることもあるので、時間を使いすぎないよう注意しましょう。また、2022年度までは発音アクセントが出題されていました。2023〜2024年度は発音アクセントの出題はありませんでしたが、今後出題形式が元に戻る可能性もあるので、過去問を使ってどのような単語が狙われているのかを掴んでおきましょう。
残りの大問2題では、読解問題が出題されています。ほとんどがマーク式で、空所補充、内容一致、同意表現、主題選択などが出題されています。2020年度から記述問題が導入され、要約問題や下線部和訳問題が出題されています。長文問題については、過去には20以上の選択肢から解答を吟味しなければならない内容一致問題もありましたが、ここ近年は標準的な出題となっています。
◆ 目標得点率:60〜80%
合格のためには70%以上の得点率を目指しましょう。英語が得意であれば、80%を超える得点も可能です。精読力・語彙力を基盤に、試験時間を意識した速読トレーニングと、出題形式に沿って選択肢を絞る練習に取り組むことで差がつくでしょう。文法問題や整序問題の対策も念入りにおこなっておきましょう。
◆ 試験時間:短い
問題量に対して試験時間60分は、短く感じる受験生が多いでしょう。前半の文法・整序問題を10〜15分で終わらせて、残り時間で可能な限り読解問題の選択肢の根拠を見つけると良いでしょう。丁寧に解き進めることを意識してください。
◆ 取捨選択:不要
試験時間に余裕はありませんが、ほとんどが選択問題なので、全問にまんべんなく取り組めるように時間配分を意識してください。大問3の内容一致問題には、明らかに違う選択肢が含まれています。明らかに違う選択肢を確認してから、残った選択肢の絞り込みを丁寧に考えましょう。また、記述式の問題に時間を使いすぎないよう注意しましょう。
◆ 医学部固有テーマ:有り
近年は「チャット診療」「マスク着用」「マイクロプラスチック」など、医療系のテーマや環境問題などを中心に最新のテーマが出題されています。さまざまなテーマの長文に触れておきましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
大問6〜9題構成で、全問マーク式です。試験時間は選択科目2科目で120分のため、物理は60分を目安に解くことになります。年度にもよりますが、解答に必要な物理定数表や三角関数の値の表が問題の最後にまとめられていることが特徴です。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
標準的な問題が中心ですが、試験時間60分に対して問題数が27〜35問と多いことが特徴です。2020年度から問題数が増え、さらに2023年度からは難しめの問題も増えている印象です。大問の途中で条件が追加される問題が多いですが、誘導の情報量が少ないときには、状況を把握・立式して答えを求めていくことが必要です。計算が大変なものや、正確に計算しないと選択肢を絞れないものも多く見られます。正確な状況把握が必要となるグラフ選択問題なども出題されています。これらを攻略するためには、状況を手際良く把握する情報処理力、重ための計算も素早く正確に解く計算力、物理公式の理解や運用能力が必要です。
◆ 目標得点率:60〜80%
年度によりますが、ここ数年であれば60%以上をクリアしたいところです。物理が得意な受験生は70%以上を狙える年度もあります。問題量が多いので、難易度が高めの問題は飛ばして、解ける問題で着実に得点を重ねましょう。
◆ 試験時間:短い
試験時間60分に対して、問題数が30題前後あります。時間内にすべてを解答するのは大変です。時間内に目標得点をクリアするには、計算力・情報処理力を高めた上で、時間配分を間違えないようにしましょう。
◆ 取捨選択:必要
試験時間が非常に短いため、問題の取捨選択が必要です。1題あたり2分を目安に取り組んでみてください。状況に応じて問題を解かない判断や、多少目安時間を超えてでも解き切る判断が重要となります。過去問を使って、試験時間内に目標得点をクリアするためのトレーニングをしておきましょう。
◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動、原子
力学、電磁気からの出題が多く、出題の半分以上を占めていることが多いです。残りは、波、熱力学、原子から毎年1題は出題されています。どの分野もバランス良く対策しておきましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
大問4〜5題構成で、全問マーク式です。試験時間は選択科目2科目で120分のため、化学は60分を目安に解くことになります。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
大問1は、理論・有機からの正誤問題であることが多いです。「誤りを含むものを1つ」「正しいものを1つ」選択しますが、すべて誤っている(正しい)場合もあるので、正確な知識と選択肢を吟味する力が必要です。
大問2以降は、与えられた誘導に乗りながら小問を解き進める形式です。理論計算や、無機・有機の実験考察問題が多く出題されます。多くは標準的な問題ですが、一部難易度の高い問題も見られます。実験結果からの考察を要する問題では、初見のテーマについてその場で考える能力も必要です。有名な実験に関しては、手順や器具の使い方などをよく確認しておきましょう。最後の大問では、有機の構造決定問題が出題されやすく、思考力が求められる場合が多いです。有機の構造決定の問題集や過去問などで分析力を磨いておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
年度によりますが、65%以上をクリアしたいところです。理論計算を素早く正確に処理した上で、難しめの有機の問題が解けるかで差がつくでしょう。難易度が高めの問題は飛ばして、解ける問題で着実に得点を重ねましょう。
◆ 試験時間:短い
試験時間に対する問題量が多く、全問解き切るには時間が短いと感じる受験生が多いでしょう。出題形式が特徴的なので、過去問で慣れておきましょう。また、2科目間での時間配分にも注意が必要です。
◆ 取捨選択:必要
目標得点を意識した取捨選択が必要になります。問題ごとの難易度に差があることも多いので、スピードを意識して解くことはもちろん、時間がかかりそうな問題は後に回しましょう。特に一部の計算問題に時間がかかる場合もあるので、注意しましょう。
◆ 頻出分野:理論、有機
理論と有機からの出題が多い傾向にあります。理論計算は幅広く出題されており、実験考察も注意が必要です。また、有機の構造決定問題の難易度が高いことが多く、対策で差がつくでしょう。過去問演習は重点的におこなっておきましょう。一方で、無機と高分子に関しては、小問として出題されてはいるものの、理論や有機ほどの出題頻度ではありません。塩の推定や、金属イオンの沈殿反応、油脂、糖類、アミノ酸などの典型的なものはひととおり押さえておきましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
大問3〜4題構成で、全問マーク式です。2025年度入試では、4題構成でした。試験時間は選択科目2科目で120分のため、生物は60分を目安に解くことになります。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
年度によって問題の難易度に波があります。単純な暗記だけでは対応できない、生物の総合的な学力が問われる内容です。また、総合問題として複数分野にまたがるような大問が目立ちます。高校教科書の範囲を超えた出題もあり、特に遺伝情報、代謝、動物の反応に関する発展的な内容や最新テーマについて知っておくと差がつくでしょう。大問1は正誤問題で、正確な知識が必要です。大問2〜3は難しめの実験考察問題が出題されることが多いです。データや表を読み取って、素早く題意を理解し、正しい選択肢を選べるようトレーニングしておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
年度によりますが、65%以上をクリアしたいところです。合格ラインをクリアするには、教科書レベルをひととおり仕上げた上で、計算問題を素早く解答すること、難しめの実験考察問題にきちんと対応できることがポイントになります。
◆ 試験時間:短い
問題数は年度によってばらつきがあり、20〜30題程度です。難しめの実験考察が多いので、試験時間は短いと感じる受験生が多いでしょう。大問1の知識問題をスピーディーに解答し、考察問題に時間を使えるよう心がけましょう。
◆ 取捨選択:必要
一部に、難しい問題も出題されています。目標得点率を考えると、解けなさそうな問題は早めに見切って、他の大問や別の理科科目に時間を割くことも考えておくべきでしょう。
◆ 頻出分野:遺伝情報、体内環境、代謝、細胞、動物の反応
大問1が総合問題となっていて、全範囲からまんべんなく出題される傾向にあります。医学部らしい、人体に関する内容が多く、遺伝情報、代謝、動物の反応などが出題されやすい傾向にはあります。進化・系統、生態などの分野からもよく出題されています。全範囲まんべんなく学習した上で、遺伝情報、代謝、動物の反応は難しめの内容まで問題演習を進めておきましょう。
本記事では、東京医科大学医学部の傾向と対策をご紹介しました。
東京医科大学医学部への進学を考えている人の中には、慶應義塾大学医学部、順天堂大学医学部、東京慈恵会医科大学医学部、日本医科大学医学部、自治医科大学医学部、昭和医科大学医学部、東邦大学医学部などと比較検討している方も多いのではないでしょうか?
偏差値が近い私立医学部であるとはいえ、大学によって、教科ごとの配点や出題傾向などは大きく異なります。各大学の出題傾向を参考に、志望校の選定や対策に取り組むことをおすすめします。
以下のページで、各大学の出題傾向や、教科別の配点・分析を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
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