医学部完全特化型 オンライン個別指導塾

ハイレベルな受験生が集まる私立医学部の受験。その中でも「東京女子医科大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?
この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、東京女子医科大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。東京女子医科大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。
東京女子医科大学 医学部
種別
私立大学
地域
関東エリア
学費
〜5,000万円
再受験寛容度
寛容
男女比率
男0:女10
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。
▶︎【私立医学部 合格体験記】E判定でも諦めず、東京女子医科大学医学部に正規合格!
東京女子医科大学は、東京都にある日本の私立大学です。東京都新宿区河田町8-1に本部を置き、医学部のキャンパスも同じ場所に位置しています。都会での充実したキャンパスライフを過ごすことができます。日本で唯一の女子しか入学できない医科大学で、「女子医」「女子医大」や「TWMU」と略称されます。
今では多くの医学部でおこなわれている、学生が自ら問題発見と解決法を探る「テュートリアル教育」を日本で初めて導入した大学です。1年次から臨床見学や実習の機会があり、チーム医療の教育も充実しています。環境面では、早稲田大学との医工融合研究教育拠点として2008年にオープンした先端生命医科学研究教育施設(TWIns)や、実験動物研究所など、充実した研究施設を有しています。
ストレート卒業率や医師国家試験合格率が高く、また日本で唯一の女子医大としてキャリア教育が積極的に推進されており、自身のキャリアを相談しやすい環境が整えられています。海外交換留学なども充実しています。2021年度に学費を大きく引き上げ、日本の私立医学部の中では川崎医科大学に次ぐ学費の高さとなっています。(2027年度以降は6年間で総額220万円を減額することが発表されています。)

配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。理科比率:200/400 50.0%
合格最低得点率:211/400(2024年度 / 大学HP)52.8%
再受験寛容度:寛容
面接:総合評価 / 個人面接
適正試験・小論文:60分で800字。第1次試験で実施、第2次選抜時に利用。
学費:46,214,000円(2025年度 / 6年間の総額)
東京女子医科大学の入試は、現在進行形で改革が進んでいます。以前は、一般選抜の他に、卒業生子女推薦がありましたが、廃止されました。その分の定員10名が一般選抜(約67名→約72名)と一般推薦(約33名→約38名)に上乗せされています。
今後、2027年度入試から総合型選抜(思考力試験・小論文・個人面接)が、2028年度入試から指定校推薦枠が設けられる予定です。
また、2027年度以降の新入生・在学生に対し、6年間の合計で220万円の学費減額をおこなうことも発表されました。
本記事では、募集人員の多い一般選抜の特徴についてご紹介します。
東京女子医科大学の一般選抜は、第1次試験で、数学、英語、理科、適正試験・小論文が課されます。配点は数学と英語が100点、理科2科目200点です。
適正試験・小論文の結果は第2次試験合格者選抜時に利用されます。2023年度以降では、小論文は400字2題の構成に変更になりました。
第2次試験では個人面接が実施されます。2次試験日は希望日選択式になり、他大学との併願スケジュール調整がしやすくなりました。
▼ 医学部の合格最低点推移(一般選抜入学者の合格最低点)
以下は、直近6年間の入学者の合格最低点推移です。学費が上がった2021年度以降は受験生が大幅に減少し、合格ラインも大きく下がりました。しかし2025年度には志願者が1,068名に増加したことに伴って、倍率や合格ラインも緩やかに上昇しています。
2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | 2020年度 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
合格最低点 | 203/400(50.8%) | 211/400(52.8%) | 195/400(48.8%) | 185/400 (46.3%) | 199/400 (49.8%) | 259/400(64.8%) |
数学 | 英語 | 物理 | 化学 | 生物 | |
|---|---|---|---|---|---|
問題の難易度 | 標問と難問の混合型 | 標問中心 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 |
目標得点率 | 60%〜 | 60〜80% | 70%〜 | 60〜80% | 60〜80% |
試験時間 | 普通 | 短い | 普通 | 短い | 短い |
その他 | 全問記述式。数1A2BCが中心の出題で、融合問題の小問誘導が与えられた問題が多い。また、60分で大問4題なので、試験時間を意識して取捨選択を | 標準レベルの長文読解の選択問題が中心だが、英文和訳問題や自由英作文も出題。欠文補充問題や会話文など、出題形式が独特で、過去問での対策で差がつく | 空所補充が中心だが、記述問題の対策に注意。最近はこれまで出題頻度の低かった原子からも出題されている。解きやすい問題が中心だが、必要に応じて取捨選択を。 | マークと記述式の併用型。有機中心の出題で、構造決定や高分子の対策は必須。理論計算も多く、試験時間が短い。一部に難問を含むことも多いので、時間配分に注意。 | マークと記述式の併用型。遺伝情報や代謝、体内環境など医学系の出題が多いが、植物などからも出題あり。実験考察問題の出題多め。試験時間短く時間配分に注意 |
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
大問4題構成で、試験時間は60分です。全問記述式です。途中経過の記述が求められますが、証明問題は直近では出題されていません。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
入試基礎〜標準レベルが中心で、融合問題に小問誘導のついた問題が目立ちます。図形的考察が必要な問題や、場合の数と確率や数列のような離散数学に関する問題、計算で差がつく微積分の問題などが、比較的バランス良く出題されていることが特徴です。年度によっては少し難易度の高い問題が出題されることもあり、2022年度は少し難化した印象でした。
大問1は2〜3問の小問集合である場合が多いですが、大問2以降は基本的に2〜3問程度の小問誘導がついています。ただ、2020年度は全く誘導が与えられなかったので、急な傾向変化も想定はしておきましょう。
◆ 目標得点率:60%〜
年度によりますが、合格のためには60%以上の得点率を目指しましょう。大問ごとの難易度にばらつきがあることもあるので、取れる問題で落とさないことが重要です。
◆ 試験時間:普通
60分で大問4題を解答することになり、問題量・計算量を考えると試験時間は適切です。大問1題あたり15分以内を目標に、解きやすい問題から解き進めましょう。
◆ 取捨選択:必要
一部に、解きにくい問題が含まれることもあるので取捨選択が必要です。時間がかかりすぎる問題は後回しにして、すべての大問にひととおり取り組みましょう。他の受験生が得点している問題を取りこぼさないようにしてください。
◆ 頻出分野:場合の数・確率、微積分、数列
数1A2BCからの出題が中心で、融合問題が目立ちます。数列、微積分、場合の数と確率が頻出です。グラフや作図などの図形的考察が必要となる問題も1題は出題されると考えておきましょう。
年度によっては小問集合があり、複素数平面や整数の性質なども含めて、さまざまな分野からまんべんなく出題されています。数3は例年4題中1題は出題されていて、微積分が頻出ですが、最終的に極限が絡む問題も多いです。新課程に伴い、数Cの複素数平面・平面上の曲線・ベクトルが出題範囲となっています。特に、他大学と比べて複素数平面からの出題が目立ち、直近だと2026年度との大問1、2024年度の大問1、2025年度の大問4などで出題されているので注意が必要です。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
ここ近年は、大問4題構成で、試験時間は60分です。読解問題が3題と、会話文問題が1題出題されています。ほとんどが選択式の問題ですが、一部、下線部の和訳問題や、30語程度での意見論述(自由英作文)が出題されています。
◆ 問題難易度:標問中心
英文と設問の内容的には標準的な難易度の内容ですが、試験時間に対する英文量・問題量が多い上、読解問題でグラフの読み取りなどが必要になることから、共通テストのような情報処理力が必要となります。ほとんどはマーク式の問題ですが、例年、大問1の長文問題で英文和訳と30語程度の自由英作文が出題されています。
大問2では欠文補充問題と呼ばれる、前後の文脈から提示された英文が長文中のどこに入るかを答える問題が出題されています。対策をしておかないと、かなり時間がかかることが予想されるため、事前に過去問を分析し、効率良く解答する方法を身につけておきましょう。大問3・大問4ではグラフや図表が登場します。時間内に手際良く読み解く必要があります。また、大問4では会話文が例年出題されています。過去問を分析して、頻出の会話表現はマスターしておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
合格のためには65%程度の得点率を目指しましょう。問題自体の難易度はさほど高くないですが、試験時間が非常に短いことに注意が必要です。目標得点を意識した取捨選択をおこないましょう。出題形式が毎年固定されているので、過去問研究が効果的です。
◆ 試験時間:短い
試験時間60分に対して英文量・問題量が多く、試験時間は短いです。選択問題、記述問題ともにひとつの問題に時間を使いすぎないよう注意しましょう。大問1に20分強、大問2〜大問4に10分強ずつを目標に取り組んでみてください。
◆ 取捨選択:必要
試験時間が短く、問題量も多いため、取捨選択が必要です。選択肢の吟味に時間がかかりすぎる場合は一旦はマークして次に進みましょう。また、大問2の欠文補充問題に時間を使いすぎないよう注意してください。
◆ 医学部固有テーマ:少ない
医系テーマに限らず、幅広い内容の長文が出題されています。医系テーマの長文は優先的に読んでおくといいですが、環境問題や社会問題など最新のテーマを含め、さまざまな内容の長文に触れておきましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
例年、大問3題構成です。試験時間は理科2科目で120分であり、1科目あたり60分を目安に解答することになります。記述式で、空所補充、描図問題、途中過程を記述する問題などが出題されています。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
誘導の小問に従って解答していく形式で、基本的〜標準的な難易度の問題が中心ですが、問題の後半に進むにつれて設定が複雑な難しめの問題も出題されています。また、計算過程の記述や、答えの理由の記述など、思考過程を示すよう求められる問題も出題されています。日頃からわかりやすい答案作りを心がけましょう。描図問題がほぼ毎年出題されていて、グラフを書くだけでなく、図や表から状況を読み取る問題も多く見られます。初見の問題でも、リード文や図表を読み取って粘り強く解答しましょう。2024年度は問題数が少なく、導出・論述・説明などの問題が目立ちました。比較すると、2025年度では解きやすい問題が多かった印象です。
◆ 目標得点率:70%〜
年度によりますが、医学部合格のためには70%の得点率を目指したいところです。解ける問題を確実に解き進めていくことがポイントです。問題文や図表から物理現象を正しく把握することを心がけましょう。自分で設定する物理量はきちんと定義するなど、要点を押さえた記述を意識してください。また、描図問題も頻出なので、過去問演習を通して類似問題を確認しておきましょう。
◆ 試験時間:普通
試験時間は適切です。大問3題で約60分の試験時間であり、大問1題あたり20分程度が使えます。難しめの問題や記述問題で時間を使いすぎないよう注意してください。
◆ 取捨選択:必要
少し難しめの知識問題も含まれているので、目標得点率を考えながら取り組む必要があります。難しめの問題は、状況次第では見切って次の問題に取り組むことも想定しておきましょう。前半で取れなくても後半で得点できることもあるので、問題にはまんべんなく取り組んでください。
◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動、原子
例年、力学と電磁気が1問ずつで、残りの1題は熱力学または波動から出題されています。まずはこの4分野を重点的に固めておきましょう。原子からは、2016年に出題されてからしばらく出題はありませんでしたが、直近では2024年度・2025年度で出題されているので注意が必要です。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
例年、大問4〜5題構成です。試験時間は理科2科目で120分であり、1科目あたり60分を目安に解答することになります。前半はマーク式、後半は記述式になっています。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
標準問題が中心ですが、一部に難問も含んでいます。問題量も多く、時間内にすべての問題を解き切ることはなかなか大変です。前半はマーク式で、大問1で出題される小問集合ではさまざまな分野から正誤問題、計算問題、知識問題などが出題されています。グラフ読み取り問題は難しめの問題が多い印象です。計算が煩雑な問題は少ないですが、正誤問題は「すべて選べ」のように十分な知識がないと絞りきれない問題が多いので、選択肢の吟味に時間をかけすぎないように注意しましょう。後半は記述式で、構造式や計算問題の他に、出題頻度は低いものの描図問題や論述問題も出題されています。
また、実験考察や有機分野の出題比率がかなり大きいことも特徴です。構造決定の問題が頻出で、スピーディに解けるかで差がつきます。2025年度大問3のアミノ酸や、2024年度大問2の合成高分子など、高分子からも出題されているので、重点的に対策をしておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
年度によりますが、医学部合格のためには65%以上の得点率を目指して取り組んでください。大部分を占めている有機と理論を最優先に仕上げ、構造決定問題や理論計算をどのくらいのスピードで解答すればいいかを早めに掴んでおきましょう。
◆ 試験時間:短い
問題量が多いため、試験時間は短いと感じる受験生が多いでしょう。大問4題構成の場合は、1題あたり15分が目安になりますが、年度によって問題数にバラツキがあるので状況判断が必要です。取れる問題で確実に得点できるよう、試験時間を意識して過去問演習に取り組みましょう。
◆ 取捨選択:必要
戦略的な取捨選択が必要です。時間配分を間違えないよう注意しながら、できる限り多くの問題を解きたいところです。時間がかかりそうな問題は飛ばすことを想定して取り組みましょう。
◆ 頻出分野:理論、有機、高分子
理論と有機が中心の出題です。有機の構造決定問題や、生化学、天然高分子、合成高分子などは、ほぼ毎年出題されています。有機化合物の性質や反応、典型的な計算問題などは、重点的に対策しておきましょう。理論化学の計算も多い傾向にありますが、物理選択者が有利な半減期の問題や、生物選択者が有利な浸透圧の問題など化学だけではない出題もたまに出題されています。無機分野の出題は相対的に少ないものの、小問集合などで細かな知識が問われることがあるので注意しましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
年度によって問題構成にばらつきがあり、大問が3〜5題程度の出題となっています。試験時間は理科2科目で120分であり、1科目あたり60分を目安に解答することになります。マークシートが中心ですが、記述式の問題も出題されています。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
基本〜標準レベルの問題が中心ですが、一部に難易度の高い問題も出題されていて、長めのリード文を読んで状況を把握しなければならない問題が多い傾向にあります。知識問題だけでなく、計算問題や実験考察問題もよく出題され、年度によっては80〜100字の論述問題、描図問題なども出題されています。
実験考察問題は有名実験が多く、頻出分野の実験過程や結果、実験器具の使い方を事前に整理しておくと良いでしょう。リード文から状況を整理する力や、グラフや表を読み取る力が重要になるので、過去問や実験考察用の問題集で類似の問題に取り組んでおきましょう。2025年度の大問2では、会話文形式の特徴的な出題がありました。
◆ 目標得点率:60%〜80%
年度によりますが、合格のためには65%以上の得点が目安になります。問題量に対して試験時間が短いため、目標得点と時間を意識した過去問演習が重要です。
◆ 試験時間:短い
リード文や読み取るデータの量が多く、試験時間はやや短いと感じる受験生が多いでしょう。知識問題をスピーディーに解答し、残りの時間で考察が必要となる問題に取り組むよう心がけましょう。特に、化学・生物選択の場合、試験時間が短く感じられることが予想されます。過去問演習で試験時間を意識した訓練が必要です。
◆ 取捨選択:必要
試験時間が短いため、取捨選択が必要です。実験考察や論述問題など時間がかかる問題については、状況によっては取捨選択が必要となることを想定しておきましょう。確実に得点できる問題から対処しましょう。
◆ 頻出分野:遺伝、体内環境、代謝、動物の反応
医学系テーマを背景にした、遺伝情報、体内環境、代謝、動物の反応に関する出題が頻出です。また、植物生理、進化・系統、分類など、一部の私立医学部ではあまり見られない問題も出題されます。例えば、2024年度の大問3では生態から出題されていて、きちんと対策をしてきた受験生であれば高得点を目指せる内容でした。どの分野もひととおり教科書レベルを仕上げた上で、医学系テーマを重点的に仕上げておきましょう。
本記事では、東京女子医科大学医学部の傾向と対策をご紹介しました。
東京女子医科大学医学部への進学を考えている人の中には、北里大学医学部、聖マリアンナ医科大学医学部、岩手医科大学医学部、獨協医科大学医学部、埼玉医科大学医学部などと比較検討している方も多いのではないでしょうか?
偏差値が近い私立医学部であるとはいえ、大学によって、教科ごとの配点や出題傾向などは大きく異なります。各大学の出題傾向を参考に、志望校の選定や対策に取り組むことをおすすめします。
以下のページで、各大学の出題傾向や、教科別の配点・分析を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
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