医学部完全特化型 オンライン個別指導塾

ハイレベルな受験生が集まる私立医学部の受験。その中でも「埼玉医科大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?
この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、埼玉医科大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。埼玉医科大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。
埼玉医科大学 医学部
種別
私立大学
地域
関東エリア
学費
〜4,000万円
再受験寛容度
厳しい
男女比率
男5:女5
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。
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私立医学部 2027
受験カレンダー

埼玉医科大学は、埼玉県にある日本の私立大学です。埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷38に本部を置き、医学部のキャンパスも同じ場所に位置しています。JR八高線毛呂駅下車、徒歩約3分または東武越生線東毛呂駅下車、徒歩約20分での立地です。「埼玉医大」や「玉医」と略称されます。
埼玉医科大学は、臨床実習や臨床研修の設備が整えられた教育実習棟「カタロスタワー」や国内最大規模の病院群を有するなど、充実した環境が特徴のひとつです。カリキュラム面では、臓器や系統別に各分野を統合して学ぶ「6年一貫・統合教育」を特徴としている他、低学年から医療現場を体験できる課外学習プログラムのように、早期から臨床を経験できる機会が充実しています。また、データサイエンスやAIを医療現場で活用するための学修プログラムや、埼玉・群馬の地域医療にも力を入れています。
学費は総額3,960万円と、私立医学部の中では高めですが、奨学金も充実しています。「埼玉県地域枠医学生奨学金(総額1,440万円)」や「埼玉医科大学医学部特別奨学金(総額1,850万円)」などが用意されており、指定の条件を満たすことで奨学金の返還が免除となります。他にも、研究医枠奨学金や、特待生制度なども用意されています。

配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。一次試験理科比率:200/400 50.0%
合格最低点(一次合格者):272/400(2026年度 / 大学HP)68.0%
再受験寛容度:厳しい
面接:個人面接 / 配点なし(総合評価)
小論文:60分 / 複数テーマ / 段階評価(2025年度)
学費:37,000,000円(2026年度 / 6年間の総額)※ 諸会費約260万円を除く
埼玉医科大学の入試には、学校選抜型選抜、共通テスト利用選抜、一般選抜(前期、後期)などが存在します。学校推薦型選抜の埼玉県地域枠の募集人員が多いことが特徴です。
上記の画像には、募集人員の一番多い一般選抜(前期)の配点を記載しています。一般選抜の1次試験では英語、数学、理科、小論文が課され、1次試験合格者に対して2次試験の面接が実施されます。小論文の評価は、1次試験の判定には使用せず、2次試験の判定に使用します。
個人面接は所要時間10〜15分、面接官3名で実施されます。『面接票(面接シート)』に、医学部・本学志望理由、努力したこと、入学後やりたいことなどを事前に20分で記入する形式が定着しています。最近はプレゼン型の質問もあり、例えば過去には、好きな映画を3つ挙げて、そのうち1つを知らない人が見たくなるように1分で紹介する、といった質問がありました。
1次試験は英数理ともマーク形式で、試験時間が非常に短く、スピーディーに解き進めなければならない試験です。英語の試験はマーク式ですが、小論文で英語の記述力が求められる点に注意しましょう。小論文では、日本語の文章を読んだ上での下線部説明、英語の文章を読んだ上での下線部和訳、空所補充、英訳などが課されます。日本語で説明する問題は100字を超えるものも多いため、記述力を鍛えておきましょう。
▼ 一般選抜(前期)の1次合格最低点(合計)と1次試験受験者平均点(科目別)
1次合格最低点 | 平均点(数学) | 平均点(英語) | 平均点(物理) | 平均点(化学) | 平均点(生物) | |
|---|---|---|---|---|---|---|
2026年度 | 272 | 49.3 | 61.6 | 50.1 | 42.1 | 59.1 |
2025年度 | 280 | 60.9 | 57.5 | 44.0 | 55.2 | 46.2 |
2024年度 | 229 | 36.4 | 72.2 | 45.0 | 39.6 | 48.8 |
2023年度 | 245 | 46.0 | 63.7 | 43.5 | 41.6 | 49.5 |
2022年度 | 245 | 43.4 | 59.0 | 44.5 | 41.7 | 50.5 |
上記は直近年度の、1次試験合格者の最低点と、1次試験受験者の各科目の平均点です。平均点に関しては、合格者の点数ではなく全受験者の平均値ですので、注意してください。
数学 | 英語 | 物理 | 化学 | 生物 | |
|---|---|---|---|---|---|
問題の難易度 | 標問中心 | 標問中心 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 |
目標得点率 | 60〜80% | 70〜80% | 60〜70% | 60〜70% | 60〜80% |
試験時間 | 短い | 短い | 短い | 短い | 短い |
その他 | 試験時間が50分で大問4題と、スピード勝負。確率、図形、微積分の問題がほぼ毎年出題される。マーク式で、誘導に乗って解答していくトレーニングが必要 | 全問マーク式。文法・語彙問題1題と読解問題3〜4題の構成。標準的な内容だが試験時間が厳しく速読力が必要。人文系、科学系、物語など多様なテーマの長文が出題 | 全問マーク式。大問の後半に進むにつれて解きにくい問題が増える。例年、力学と電磁気が必出、残りは波動か熱力学から出題。試験時間が短いので時間配分に注意 | 全問マーク式。理論、無機、有機からまんべんなく出題。標準的な難易度の問題が多いが、有機には難しい問題が含まれることも。計算問題を手際よく解けるように | 全問マーク式。問題数が年度によって異なる。問題形式も多様。正確な知識と情報処理力が必要。その上で難しめの実験考察問題の対策で差がつく |
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
医学部固有問題で、全問マーク式、大問4題構成です。2021年度以降に出題傾向が変化し、試験時間は60分から50分に、大問1の小問集合は3問から2問に変更されました。
◆ 問題難易度:標問中心
例年、標準的な難易度の問題が多く、方針が立たないような難問はほとんど出題されませんが、2022年度の大問3や、2024年度の大問4など、計算が少し大変な問題が散見されます。試験時間が短く、時間内に合格ラインをクリアするには情報処理力・計算力が重要です。大問1は基本的な内容が中心の小問集合、大問2以降は小問の誘導に従って解き進める形式です。前の結果を用いて解くものも多く、前半での計算ミスは致命傷になる可能性があります。しっかりと計算を合わせるトレーニングをしておきましょう。ベクトル、図形と計量、図形の性質などの分野について、図を描いて考える問題も多く出題される傾向にあります。こういった問題に慣れておくためにも、過去問研究が重要です。
◆ 目標得点率:60〜80%
年度によりますが、医学部合格のためには65%以上、できれば75%以上の得点率を目指しましょう。試験時間が50分と非常に厳しいため、目標得点をクリアするためにはどのくらいのスピードで解かなければならないか、事前に掴んでおきましょう。
◆ 試験時間:短い
50分の試験時間で大問4題であり、大問1題あたり10〜15分を目安に解答することになりますが、大問によって適切な解答時間に差があります。素早く解くことを意識しながら過去問演習に取り組みましょう。
◆ 取捨選択:必要
特定の問題に時間をかけすぎて他の受験生が解ける問題で失点してしまうと、大きく差がついてしまいます。残りの試験時間によっては取捨選択が必要となる場合もあり、状況に応じた判断が大切です。
◆ 頻出分野:場合の数・確率、微積分、図形の性質、ベクトル
数1A2BC中心の出題で、数3は微積分の計算問題を中心に、4題中1〜2題程度に留まります。なお2024年度は数3が小問1問のみでした。ほぼ毎年最後の大問で確率が出題されています。また、図形問題が例年1題は出題されていることも大きな特徴です。円の性質、方べきの定理、相似、面積比などは対策が手薄になりやすいので、重点的に取り組んでおきましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
2021〜2023年度は大問5題構成でしたが、2024年度〜2026年度は最後の大問がなくなり、大問4題構成でした。試験時間は70分で、全問マーク式です。
◆ 問題難易度:標問中心
問題の難易度は標準的です。大問1は文法・語彙問題で、4択の文法語彙問題、整序問題、同義語問題が出題されています。2019年度と2024年度に出題された同義語問題(空所に共通して入る語句を選ぶ問題)に関しては、多義語や動詞の語法などの知識が必要になります。特化した対策をおこなっておきましょう。2025年度には間違い指摘問題も出題されているので、さまざまな形式の問題演習に取り組んでおきましょう。
2024年度以降は、大問2以降は読解問題が3題出題され、例年、会話文が含まれた問題も出題されています。グラフや図を組み合わせた出題もありますが、特殊な対策は必要ありません。2025年度は難化していましたが、2026年度は読みやすい印象です。試験時間に対する量は多く、本文だけでなく多くの問題文や選択肢も英語であるため、どの年度でも時間内に読み切れるようにトレーニングをおこなっておきましょう。試験時間の意識が重要ですが、内容説明、真偽問題などは判断根拠を持って選択したいところです。
◆ 目標得点率:70〜80%
得点率75%が目標の目安です。英語が得意な受験生は85%以上の高得点も可能でしょう。他の科目と比べて得点しやすいので、時間配分に注意しながら高得点を目指しましょう。
◆ 試験時間:短い
試験時間70分に対して英文量・問題量ともに多く、試験時間はかなり短いと感じる受験生が多いでしょう。合格には、大問1を正確に素早く解く文法・語彙力と、長文を速く正確に読む速読力が必要です。
◆ 取捨選択:不要
できる限りすべての英文を読んで解答することを目指してください。速読力を鍛え、大局観を持ちながら時間内に解くことを意識して、高得点を目指しましょう。
◆ 医学部固有テーマ:ある
例年、医学系テーマが1〜2題程度出題されていますが、人文系、自然科学系、物語などの長文も出題されています。医学系テーマの語彙を強化しておくことは効果的ですが、他にもさまざまなテーマの長文に触れておきましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
物理は大問3題構成です。2021年度以降、試験時間は理科2科目で90分であり、1科目あたり45分を目安に解答することになります。全問マーク式です。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
標準的な難易度の問題が中心ですが、時間のかかる問題や難しい問題もそれなりに出題されています。大問の後半に進むにつれて解きにくい問題が増える傾向にあります。また、問題量に対して試験時間が短いので、時間との勝負になります。
解きやすい問題は素早く正確に解答した上で、考察が必要な問題や計算に時間がかかる問題は、状況に応じて取捨選択が必要となります。時間内に目標得点をクリアすることを意識しながら、過去問演習に取り組みましょう。
2022年度は解きやすい印象でしたが、ここ数年は難化しています。2025年度など難化した年度は特に大きく差がつく可能性があります。
◆ 目標得点率:60〜70%
年度によって変動はあるものの、直近の難易度であれば60%が目標得点率の目安です。日々の学習では、標準レベルの問題を速く正確に解くことを意識してください。物理が得意な受験生は難しめの問題にもチャレンジして、70%以上の得点を目指しましょう。
◆ 試験時間:短い
難しい問題や時間のかかる問題もあり、1科目あたり約45分で解くには試験時間が足りないでしょう。大問1題あたり15分以内での解答を意識して、すべての大問に手をつけてから、残りの試験時間で解けなかった問題のどれに戻るかを考えましょう。
◆ 取捨選択:必要
試験時間の短さを考えると、取捨選択が必要になります。過去問演習にあたっては、時間内に確実に取れる問題から解答し、必要に応じて取捨選択する練習をしておきましょう。無理に完答を目指さないことがポイントです。
◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動
例年、力学と電磁気が必出です。残りの1題は熱力学または波動からの出題となっている年度が多いです。各分野、幅広い内容の問題が出題されているので、これら4分野は入念に対策しておきましょう。2019年度は原子の分野からも出題されましたが、実質的には力学と電磁気の内容でした。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
化学は大問3題構成です。2021年度以降は、試験時間は理科2科目で90分、1科目あたり45分を目安に解答することになります。全問マーク式です。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
基本〜標準レベルの問題が中心ですが、試験時間に対して問題数が多いことが特徴です。2021年度大問2のアレニウスプロット、2022年度大問3のNMRスペクトル、2023年度大問3のアスパルテームの決定、2026年度大問2のエンタルピーなど、差がつきそうな問題が見られます。大問3は有機・理論の融合問題であることが多く、少し難しめの出題が目立ちます。
計算力が求められる年度が多く、理論や高分子などでも計算量の多い問題が含まれています。選択式のため、問題によっては概算で解けることもあります。総合的な計算力・情報処理力が求められている印象です。
◆ 目標得点率:60〜70%
年度によって変わりますが、例年であれば目標得点率は65〜70%程度になるでしょう。化学が得意な受験生は80%以上を狙いましょう。ただし、2026年度は難化していました。大問の中で関連している小問が多いため、計算ミスは致命傷になります。
◆ 試験時間:短い
リード文が多く、実験から考察する問題や計算に時間がかかる問題も含まれるため、試験時間は短く感じられそうです。計算問題は手際良く解き、難しめの問題に時間をかけすぎないように心がけましょう。
◆ 取捨選択:必要
目標点から考えると、時間がかかりそうな問題は後に回すようにすると良いでしょう。まずは基本〜標準問題で確実に得点を確保し、残された時間で難しめの問題に挑戦してみてください。理科2科目での時間の配分にも注意しましょう。
◆ 頻出分野:理論、無機、有機、高分子
例年、理論、無機、有機から大問1題ずつの出題となっていて、無機が大問で出題されることが特徴です。全範囲からまんべんなく出題される傾向にあるので、幅広く学習しておきましょう。有機と無機は、理論計算が混ざった出題も多く見られます。有機は難易度の高いものが出題されやすい傾向にあるので、油脂、天然高分子、合成高分子だけでなく、医薬品などもおさえておきましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
試験時間は理科2科目で90分であり、1科目あたり45分を目安に解答することになります。全問マーク式です。ここ近年は大問数が不規則です。2019・2021年度は大問5題、2020年度は6題、2022・2023年度は大問3題、2024年度は大問4題、2025・2026年度は大問3題構成でした。マーク数の合計も20程度から50を超える年度までさまざまです。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
必要な知識は基本的な内容ですが、試験時間に対する問題数と読解量が多く、情報処理力が求められることが特徴です。年度によって問題量がさまざまなだけでなく、問題形式も多様で、知識で解ける問題、実験考察問題、計算問題などが出題されています。
どのような形式の問題にも対応できるように、過去問演習を通して入念に準備しておきましょう。全問マーク式ですが、中には「当てはまるものをすべて選ぶ」問題もあり、正確な知識が求められます。実験考察問題はリード文や図表からの題意把握に時間がかかってしまう可能性があるので注意が必要です。例えば2023年度大問2のスプライシングに関する問題や、2024年度大問2のDNA複製に関する問題などは、差がつく実験考察問題と言えるでしょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
年度によりますが、医学部合格のためには70〜75%の得点を確保したいところです。前半の問題を素早く解いた上で、後半の実験考察問題におけるグラフや図表の読み取りスピードで差がつく年度が多いです。過去問を時間内に解き、正答率が低い問題や時間がかかっている問題を分析し、きちんと対策しておきましょう。2026年度は比較的解きやすく、高得点を狙いたいところです。
◆ 試験時間:短い
試験時間内にすべての問題を解答するのは難しいと感じる受験生が多いでしょう。知識問題や典型的な計算問題は、素早く処理しましょう。残りの時間で考察問題などの時間がかかる問題に取り組んでください。
◆ 取捨選択:必要
試験時間が厳しいため、残り時間に応じて取捨選択が必要となるでしょう。計算問題や実験考察問題などの解きにくい問題を見極め、必要に応じて後回しにすることも考えておきましょう。
◆ 頻出分野:遺伝、体内環境、動物の反応、生殖・発生、代謝、生態、進化・系統
動物の反応、体内環境、遺伝情報など、人体に関連するテーマの出題が多い傾向にありますが、数年を通して俯瞰すると、植物生理や生態系なども含め幅広い範囲からまんべんなく出題されていると言えます。過去には総合問題として複数分野の融合問題も出題されていたため、苦手分野は無くしておきましょう。
本記事では、埼玉医科大学医学部の傾向と対策をご紹介しました。
埼玉医科大学医学部への進学を考えている人の中には、岩手医科大学医学部、北里大学医学部、獨協医科大学医学部、聖マリアンナ医科大学医学部、東京女子医科大学医学部などと比較検討している方も多いのではないでしょうか?
偏差値が近い私立医学部であるとはいえ、大学によって、教科ごとの配点や出題傾向などは大きく異なります。各大学の出題傾向を参考に、志望校の選定や対策に取り組むことをおすすめします。
以下のページで、各大学の出題傾向や、教科別の配点・分析を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
医学部合格の鍵は、志望校の配点・科目・偏差値や模試の成績などの情報から精度の高い分析をおこない、自分に本当に必要な学習を見極め、そこに集中すること。オンライン個別指導塾スタディカルテLabでは、志望校別の入試傾向と生徒の学力状況から個別に重点課題を明確化し、ポイントを押さえた受験戦略で合格までの道のりを導いています。

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