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岩手医科大学 医学部

【私立医学部】岩手医科大学医学部の入試傾向と対策を徹底解説—全体的にスピード勝負。数学は近年は易化、英語は高得点勝負、理科は対策で差がつく

ハイレベルな受験生が集まる私立医学部の受験。その中でも「岩手医科大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?

この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、岩手医科大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。岩手医科大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。

岩手医科大学 医学部

種別

私立大学

地域

東北エリア

学費

〜4,000万円

再受験寛容度

寛容

男女比率

男6:女4

※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。

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受験カレンダー

岩手医科大学 医学部医学科の基本情報

岩手医科大学 医学部医学科 キャンパス情報

岩手医科大学は、岩手県に位置する日本の私立大学です。岩手県紫波郡矢巾町医大通一丁目1番1号のキャンパスは、JR東北本線矢幅駅から徒歩約12分/車で約5分の場所に位置しています。「岩医(がんい)」と略称され、東北地方有数の医学教育機関として知られています。

岩手医科大学の医学部1年生は全寮制(歯・薬・看護学部については希望制)です。医療系総合大学であり、医・歯・薬・看護学部の4学部が同じキャンパスに存在します。1年生時から多職種連携教育のカリキュラムがあり、「チーム医療リテラシー」や「4学部合同セミナー」など、学部を超えた教育体制が敷かれています。

地域社会との連携を重視し、過疎地での地域医療についての教育が充実していて、医療技術の向上や地域医療の発展に貢献しています。また、東日本大震災以降には災害医療も強化され、災害時の拠点として災害時地域医療支援教育センターが設置されています。

岩手医科大学 医学部医学科 全体概要

岩手医科大学 医学部医学科 一般選抜
配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。
  • 一次試験理科比率:150/350 42.9%

  • 一般選抜(一次)合格最低点:226/350(2025年度 / 大学HP)64.6%

  • 一般選抜(二次)合格最低点:279/400(2025年度 / 大学HP)69.8%

  • 再受験寛容度:寛容

  • 面接:50点 / 個人面接

  • 小論文:なし(2025年度)

  • 学費:34,000,000円(2026年度 / 6年間の総額)※ 諸会費等の約40万円を除く

岩手医科大学の入試方式には、一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜など、複数の形があります。学校推薦型選抜では、「岩手県出身者枠」「東北出身者枠」「秋田出身者枠」が設けられている他、一般選抜においても、出身地は問わないが県内で一定期間の勤務が条件となる地域枠が設けられています。

一般入試では、第一次試験で数学・英語・理科2科目が課されます。一次合格最低点は年度によってばらつきがあり、ここ近年は47〜63%の得点率で推移しています。二次試験の合格者最低得点率は、57〜69%となっています。年度にもよりますが、目標得点率は70〜75%を目安にすると良さそうです。

面接は1人あたり約15分程度の個人面接で、配点は50点です。地域枠の試験では、大学に加え岩手県による面接(段階評価)も実施され、基準に満たない場合は成績順によらず不合格となります。一般的な質問だけでなく、正解のない質問に対する対応力も問われる可能性があるので注意しましょう。

問題全体の難易度としては、入試標準レベルの出題が多い傾向にあります。標準問題を素早く正確に解き、時間内に取捨選択しながら目標得点をクリアできるかどうかで勝負が決まる入試内容です。全科目マーク形式の問題であり、論述対策は不要です。過去問を使った分析や入試本番を想定した対策をしっかりとおこなっておきましょう。

岩手医科大学 医学部医学科 一次試験 教科別分析

数学

英語

物理

化学

生物

問題の難易度

標問中心

標問中心

標問と難問の混合型

標問中心

標問と難問の混合型

目標得点率

60〜80%

70〜80%

60〜80%

60〜80%

60〜80%

試験時間

短い

短い

普通

普通

短い

その他

数学1A2BC中心で、数3は微積分の出題が多い。最近は解きやすい問題が目立つ。全問マーク式で、計算力・情報処理力が重要。誘導に沿って時間内に目標点をクリアできるよう意識を

センター試験のような出題形式で、医療系の英文が出題される。発音アクセント、文法、整序、読解など多様な出題。時間配分を意識した情報処理力が必要

対策次第で高得点も可能。標準的な難易度の問題を正確に解く練習を。力学と電磁気は必出、原子も出題されやすい。岩手医科特有の傾向があるので対策を入念に

各分野からバランス良く出題されるが、計算問題が少なめ。正確な知識が求められる正誤問題が特徴。実質的に一問一答形式が多い

標準レベルの用語問題・正誤問題が中心。近年は、図表を読み取る実験考察問題で差がつく。出題分野に偏りがあるので、重点的に対策を

岩手医科大学 医学部【数学】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
医学部固有問題が出題されます。例年、大問3題構成で、全問マーク式の試験です。試験時間は英語と合わせて120分となっており、数学は60分の解答時間が目安となります。

◆ 問題難易度:標問中心
2023年度以前は、問題数や計算量が多く、試験時間内に解くことは容易ではありませんでしたが、2024年度以降になって難易度が落ち着いてきた印象です。2026年度はさらに解きやすくなり、高得点を取った受験生も多かったと考えられます。記述力は問われませんが、ミスなく正確に解答する計算力が求められます。複数分野の融合問題もよく出題されていること、誘導に沿って解き進めることに慣れておく必要があることに注意しましょう。また、ベクトル、図形と計量、図形と方程式、空間図形、複素数平面など、図形絡みの分野で差がつく問題が目立ちます。直近年度であれば、2026年度大問3、2025年度大問2、2024年度大問2などは対策の有無が得点に表れやすい問題です。過去問を用いて、時間配分や取捨選択を考えながら問題演習に取り組んでおきましょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
得意・不得意と年度によって目標得点率のばらつきが大きいですが、易化した2026年度であれば、最低でも70%以上を狙いたいところです。まずは多くの受験生が解ける問題を確実に得点することを意識しましょう。数学が得意な受験生であれば、どの年度でも80%以上を目指してください。

◆ 試験時間:短い
大問1題あたり15〜20分を目安に解いてみて、残った時間で解けそうな問題に時間を割いたり、計算ミスを見直したりしましょう。後半には少し解きにくい問題や計算量の多い問題が含まれることがあります。時間内に完答できれば大きく差がつけられるものの、最後まで解き切ろうとすると時間が不足してしまう可能性もあります。

◆ 取捨選択:必要
目標点を意識して、計算ミスをせず、解ける問題で着実に得点することを目指してください。解きにくい問題も含まれている可能性があるので、目標得点率を意識した取捨選択の判断も必要となるでしょう。他の受験生が解ける問題を確実に得点し、時間配分を間違えずに解き進めることが重要です。

◆ 頻出分野:関数、場合の数・確率、数列、ベクトル、微積分
2018年度の図形と計量、2020年度のデータの分析など、他大学では出題されにくい分野からも大問として出題されており、全範囲からまんべんなく出題される傾向にあります。どの分野も標準レベルの問題は解けるようにしておきましょう。また、多くの年度では大問3題のうち1題が数3範囲からの出題です。2024年度には数3からの出題がありませんでした。数3は微積分が中心ですが、複素数平面や極限に関する問題からも出題されています。

岩手医科大学 医学部【英語】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
医学部固有問題が出題されます。例年、大問7題構成で、全問マーク式の試験です。試験時間は数学と合わせて120分となっており、英語は60分の解答時間が目安となります。

◆ 問題難易度:標問中心
例年、出題傾向に大きな変化は見られません。大問ごとに多様な形式の問題が出題されます。センター試験の過去問と内容が似ているため、対策にあたっては岩手医科大学の過去問の他、センター試験の問題にチャレンジしても良いでしょう。

大問1は、400語程度の医療系の長文を読んだ上での空所補充問題です。時間配分を意識して10分を目安に解答しましょう。大問2が発音アクセント問題、大問3が文法の4択問題です。どの問題も標準的なレベルの問題ですので、4択問題の問題集で対策しておきましょう。大問4は会話文で、空所に適切な選択肢を選ぶ問題です。会話に関連する語彙を強化しておくことで読みやすくなります。大問5では不要文削除問題が出題されます。時間の使い過ぎには十分に注意しましょう。大問6は整序問題で、品詞や文法の知識を踏まえた対策で差がつきます。大問7に700〜900語の読解問題が出題されています。25分を目安に解答することを目指しましょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
年度にもよりますが、75%程度が目標得点の目安です。英語が得意な受験生の場合は85%以上の得点も可能でしょう。試験時間が短いことが特徴ですが、基礎〜標準的な難易度の問題であり、出題形式別に素早く解答するトレーニングで差がつくでしょう。

◆ 試験時間:短い
60分程度の試験時間に対して大問が7題出題されるため、試験時間は短いと感じる受験生が多いでしょう。文法・発音アクセント・会話文・語句整序といった問題で、時間内に素早く高得点を取ることを意識してください。長文問題も、時間内に正確に内容を読み解くことを目指しましょう。

◆ 取捨選択:不要
マーク形式であるため取捨選択はせず、試験時間内に全問まんべんなく解答したいところです。大問5の不要文削除問題や大問7の読解問題に十分な時間を割くことを意識し、時間配分や解答する順番を事前に考えておきましょう。

◆ 医学部固有テーマ:あり
医療に関する問題が多く出題される傾向にあります。過去問や医療系特化の単語帳・問題集などで、医療系テーマの長文に慣れておきましょう。

岩手医科大学 医学部【物理】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
大問3題構成で、マーク式の試験です。試験時間は理科2科目で120分であり、1科目あたり60分を目安に解答することになります。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
全体の難易度としては、基本〜標準レベルの問題が中心です。多くの場合、前半は基本的な内容、後半は応用的でやや難しめの内容を含みます。標準的レベルの問題演習を十分に積んでいれば、高得点を目指すことが可能でしょう。ただし、電磁気分野の回路やコンデンサー、原子分野の水素原子模型といったテーマが扱われるほか、一部には思考力を要する問題もあり、問題文から状況を整理し考察する力が必要です。2025年度の大問2や大問3のように、類題経験があれば解きやすい問題も出題されています。

◆ 目標得点率:60〜80%
年度にもよりますが、70%程度が目標得点率の目安です。物理が得意な受験生であれば全問完答を目指して80%以上を狙いましょう。公式を暗記するのでなく、物理現象をきちんと理解しているかどうかで差がつきます。

◆ 試験時間:普通
物理現象を正しく理解した上で、標準問題を速く正確に解く練習を積み重ねていれば、時間内に目標点をクリアできるでしょう。時間配分を間違えないことが肝心です。全体の大問数に応じて大問1題あたり15〜20分を目安に、バランス良くすべての問題に解答することを目指しましょう。時間に余裕があるようであれば、化学に多く時間を使うことも視野に入れておきましょう。

◆ 取捨選択:不要
基本的にはすべての問題をひととおり解くことを目指したいですが、中には見慣れない設定の問題が含まれることもあります。時間をかけすぎないように注意し、くれぐれも多くの受験生が正答するであろう問題で失点しないように注意してください。

◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動、原子
大問3題構成で、力学と電磁気は必出です。幅広いテーマから出題されますが、電磁気はコンデンサーや交流回路が題材となる傾向にあります。残りの1題は熱力学、波動、原子いずれかからの出題です。

岩手医科大学 医学部【化学】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
大問3題構成で、マーク式の試験です。試験時間は理科2科目で120分であり、1科目あたり60分を目安に解答することになります。

◆ 問題難易度:標問中心
基本〜標準レベルの問題が中心ですが、一部に、難しめの問題、計算が大変な問題、細かな知識が必要となる問題が含まれています。問題ごとに内容が独立していることが多く、実質的には一問一答形式の問題が多いといえます。また、化学史や実験操作からの出題も目立ちます。正確な知識が問われる正誤問題が多いことが特徴で、最近の主な出題は、2つの文章の正誤問題(4つの正誤の組み合わせから1つの選択肢を選ぶ形式)です。また、計算問題が少ない年度が多く、例えば2025年度は、計算問題が1題しか出題されませんでした。計算よりも分野を横断した正確な知識を重視している印象です。

◆ 目標得点率:60〜80%
得点率70%を確保したいところです。化学が得意な受験生は80%以上も狙えるでしょう。細かな知識も問われるため、頻出テーマは丁寧に仕上げておきましょう。わからない問題に時間をかけすぎないように注意してください。

◆ 試験時間:普通
問題難易度に対する試験時間は適切です。直近は大問3題構成であるため、大問1題あたり最大20分を目安に時間配分を考えましょう。問題数が多い年度は時間を使い過ぎないように気をつけてください。物理・生物で時間に余裕がある場合は、化学に多く時間を使うことも視野に入れておきましょう。

◆ 取捨選択:不要
随所で正確な知識が求められますが、捨て問と言えるような難問は出題されません。時間内にすべての問題に解答することを目指して、時間配分を意識した過去問演習に取り組みましょう。

◆ 頻出分野:理論、無機、有機
理論・無機・有機から大問1題ずつバランス良く出題されています。無機の配点比率が比較的大きく、工業的製法についての出題があることも特徴的です。一方で、高分子は少なめの年度が目立ちます。天然高分子、実験操作、環境問題、医薬品、化学史のような、差がつくテーマも年度によって出題されているので、過去問で確認しておきましょう。

岩手医科大学 医学部【生物】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
大問5題構成で、マーク式の試験です。試験時間は理科2科目で120分であり、1科目あたり60分を目安に解答することになります。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
各大問の前半は、基本〜標準レベルの問題が中心です。まずは教科書レベルの知識について、体系的な理解と定着を目指しましょう。用語問題、正誤問題、計算問題などは比較的解きやすい印象です。
各大問の後半に、実験考察やグラフ・図表の読み取りなど、差がつきやすい問題が多くあります。見慣れないテーマであっても、多くの場合は条件設定を丁寧に読み取れば解答できますが、時間内に解き切ることは大変です。図表やグラフから情報を素早く掴めるよう、過去問などで類似問題の演習に取り組んでおきましょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
合格のためには65%以上の得点を確保したいところです。生物が得意な受験生は75%以上も狙えるでしょう。知識で解ける問題は確実に得点してください。実験考察問題の正答率が合否に影響すると思われるため、図表やグラフの読み取りには十分に慣れておきましょう。

◆ 試験時間:短い
問題の難易度と量に対して、試験時間は短いです。計算問題や実験考察問題も出題されやすく、時間が足りなくなりやすいので時間配分に注意しましょう。

◆ 取捨選択:必要
実験考察問題では一部、難しめの内容も出題されます。時間がかかりそうな場合は一旦飛ばして、解ける問題に時間を使いましょう。状況によっては化学に時間を充てることも選択肢に入れておきましょう。

◆ 頻出分野:遺伝情報、体内環境、動物の反応、生殖・発生
出題範囲と難易度に偏りが見られます。遺伝情報、体内環境、動物の反応(特に、人体に関連する内容)、生殖・発生の分野は頻出で、医学系テーマは難しめの内容が目立ちます。特化した対策をおこなっておきましょう。植物生理、生態、進化・系統からの出題頻度は少なめですが、2025年度は大問1が進化からの出題でした。

他の私立医学部と比較した岩手医科大学医学部の特徴

本記事では、岩手医科大学医学部の傾向と対策をご紹介しました。

岩手医科大学医学部への進学を考えている人の中には、北里大学医学部、獨協医科大学医学部、埼玉医科大学医学部、聖マリアンナ医科大学医学部、東京女子医科大学医学部などと比較検討している方も多いのではないでしょうか?

偏差値が近い私立医学部であるとはいえ、大学によって、教科ごとの配点や出題傾向などは大きく異なります。各大学の出題傾向を参考に、志望校の選定や対策に取り組むことをおすすめします。

以下のページで、各大学の出題傾向や、教科別の配点・分析を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

▶︎ 北里大学医学部の入試傾向と対策

▶︎ 獨協医科大学医学部の入試傾向と対策

▶︎ 埼玉医科大学医学部の入試傾向と対策

▶︎ 聖マリアンナ医科大学医学部の入試傾向と対策

▶︎ 東京女子医科大学医学部の入試傾向と対策

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