医学部完全特化型 オンライン個別指導塾

ハイレベルな受験生が集まる私立医学部の受験。その中でも「東北医科薬科大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?
この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、東北医科薬科大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。東北医科薬科大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。
東北医科薬科大学 医学部
種別
私立大学
地域
東北エリア
学費
〜4,000万円
再受験寛容度
不明
男女比率
男6:女4
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。
東北医科薬科大学は、薬学教育研究の長い歴史を持つ日本の私立大学です。東日本大震災からの復興施策のひとつである特例措置によって、2016年に医学部が設置されました。主な略称は「東北医薬大」「TMPU」。本部のある小松島キャンパスは宮城県仙台市青葉区小松島4-4-1に位置しています。医学部は3年次から、大学病院に隣接する福室キャンパスに移動します。
東北医科薬科大学の特徴として、地域医療および災害医療に力を入れていることが挙げられます。東北エリアで活躍する医療人材の育成を目的に設置された背景から、東北医科薬科大学には「東北地域医療支援修学資金制度(最大3,000万円)」が整備されており、卒業後東北地域に一定期間勤務するなどの条件を満たすことで貸与金額が全額返済免除となります。実質的な学費負担が少ない私立医学部のひとつと言えます。

配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。一次試験理科比率:200/400 50.0%
合格最低点:非公開
再受験寛容度:不明(合格者の年齢非公開)
面接:5段階評価 / 個人面接
小論文:5段階評価 / 60分600文字
学費:37,000,000円(2026年度 / 6年間の総額)
東北医科薬科大学では一般選抜として、一般枠、修学資金枠A方式、修学資金枠B方式の3種類が設けられている他、共通テスト利用選抜の一般枠も設けられています。修学資金枠(A方式・B方式)は、東北の地域医療に一定期間従事するなどの条件を満たすことで貸与金額が全額返済免除になる制度です。A・Bいずれの方式も受験時の居住地については日本全国問わず出願可能です。
一般枠、修学資金枠A方式、修学資金枠B方式は、希望順位をつけて出願することができ、第1志望から順に合否が決定されます。例年、修学資金枠A方式、修学資金枠B方式、一般枠の順に合格得点率が高くなる傾向にあるといわれています。
また、2025年度入試からは、いまだ医師不足の続く東北5県の地域医療をさらに強化することを目的に、総合型選抜 東北地域定着枠が新たに設けられています。(2026年度入試の募集人員は20名)出願書類、英数理の小論文、面接試験を通して総合的に評価がなされます。
本記事では、募集人員の多い一般選抜についてご紹介します。(入試問題は修学資金枠も同じです。)
一般選抜では、一次試験で数学・英語・理科2科目が課されます。問題全体の難易度としては例年、入試標準レベルの出題が多いものの、合格に必要な得点率を試験時間内に超えることが難しい傾向にあります。標準問題を素早く正確に解き、時間内に取捨選択しながら目標得点をクリアできるかどうかで勝負が決まる入試内容です。全科目マーク式であり、論述対策は不要です。
「修学資金枠」があることから、国公立志望の受験生が併願先として東北医科薬科大学に出願することが多くあり、高得点勝負になることが予想されます。過去問を使った分析や入試本番を想定した対策をしっかりとおこなっておきましょう。
数学 | 英語 | 物理 | 化学 | 生物 | |
|---|---|---|---|---|---|
問題の難易度 | 標問と難問の混合型 | 標問中心 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 |
目標得点率 | 60〜80% | 80%〜 | 60〜80% | 60〜80% | 60〜80% |
試験時間 | 短い | 普通 | 短い | 短い | 短い |
その他 | 全問マーク式。誘導の小問に沿って解き進めることに慣れておく必要あり。場合の数・確率、微積分からの出題が多い。特に数3の微積は要チェック | 全問マーク式。読解問題2題、文法・語彙問題2〜3題。比較的解きやすいが、全体的に語彙力が必要。医療系テーマや最新時事テーマの長文が多く出題 | 全問マーク式。力学と電磁気が必出。標準レベル中心だが、難易度の高い問題もあり、時間配分に注意。状況を整理し、誘導に従って考察する能力が必要 | 全問マーク式。理論計算の割合が多い。ミスなくスピーディーに解答する計算力が必要。有機は、糖やタンパク質などテーマによって差がつきやすい場合も | 全問マーク式。遺伝、体内環境、動物の反応、細胞、生殖・発生など、分子生物に関連する内容が多い。実験考察問題や計算問題に時間がかかる点に注意 |
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
医学部固有問題です。例年大問が3題出題され、全問マーク式です。試験時間は70分です。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
全体的な難易度としては標準レベルが中心ですが、一部、計算量の多いものや、場合の数・確率の場合分けや数え上げが大変なものなど、難易度の高い問題が出題されることもあります。小問の後半に進むにつれて難しくなっていく傾向にあります。時間配分や取捨選択を考えながら過去問演習に取り組み、小問の誘導に沿って解き進めることに慣れておきましょう。全問マーク式であり記述力は問われない一方で、ミスなく正確に計算する計算力や、図形やグラフから図形的考察が必要となることに注意が必要です。
◆ 目標得点率:60〜80%
年度によって難易度が変動しますが、医学部合格のためには65%程度がひとつの目安になるでしょう。得意な受験生は75%以上も目指せます。解きやすい問題で確実に得点するよう心がけましょう。
◆ 試験時間:短い
試験時間に対する問題量・計算量が多く、試験時間は短いです。主に後半に、解きにくい問題や計算量の多い問題が含まれることがあります。特に場合の数・確率は、素直に解こうとすると数え上げが煩雑になることが多いので、時間をかけすぎないように注意しましょう。
◆ 取捨選択:必要
時間配分を間違えないこと、他の受験生が解ける問題で確実に得点することが重要です。場合によっては、目標得点率を意識した取捨選択が必要となるでしょう。1題あたり20分を目安に解き進め、ひととおりすべての大問に取り組んでから、残った時間で解けそうな問題に時間を割いたり、計算を見直したりしてみてください。
◆ 頻出分野:場合の数・確率、微積分
場合の数・確率と、微積分からの出題が多い傾向にあります。特に微積分関連の出題が多く、大問3題中2題が微積分関連の問題だったこともあります。例年、大問3題中1〜2題程度が数3範囲からの出題で、数3の微積分の他には、極限などからも出題されています。他にも平面上の曲線、複素数平面や、三角関数、図形と計量などの範囲からも出題されていて、図を描いて解く問題が多い傾向にあります。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
医学部固有問題です。例年大問が4〜5題出題され、全問マーク式です。試験時間は70分です。
◆ 問題難易度:標問中心
基礎〜標準的な難易度の問題が中心です。読解問題が2題、文法・語彙問題が2〜3題出題される傾向にあります。
読解問題は長文が2題出題されますが、英文量は400〜800語程度と年度によって波があります。主に内容正誤問題や空所補充問題が出題されます。中には文法や語彙の知識だけで解ける問題も含まれているため、知識で解ける問題はスピーディーに解答しましょう。英文の下線部和訳が選択問題で出題されたり、どのパラグラフを読めばいいか明示されていることもあったりと、素直な出題が多い印象です。
後半の2〜3題は文法・語彙問題です。近年は大問3が下線部の誤り指摘問題、大問4が整序問題となっています。どちらも標準的な知識で解ける問題ですが、過去問や類似の問題集などでの演習は欠かせません。誤り指摘問題では、文法・語法の知識だけでなく、文脈から判断する必要がある問題も出題されています。対策次第では高得点も可能と思われる内容です。
◆ 目標得点率:80%〜
80%が目標得点の目安です。非常にオーソドックスな出題が多いため、英語が得意な受験生は85%以上の得点も可能でしょう。知識で解ける文法・語彙問題でのミスをなくし、長文問題は時間内に正確に内容を読み解く力を鍛えておきましょう。
◆ 試験時間:普通
試験時間は適切で、得意な受験生にとっては少し余裕もあると考えられます。高得点争いになるため、読解の内容一致問題に時間をかけ、丁寧に解答していきましょう。整序問題、誤り指摘問題では時間を使いすぎないよう注意しましょう。
◆ 取捨選択:不要
直近の傾向が続くとなれば、引き続き高得点争いになるでしょう。取捨選択はせずに、試験時間内に全問まんべんなく解答しましょう。時間の許す限り丁寧に読解問題に取り組めるよう、先に文法問題から解答するのも方法のひとつです。
◆ 医学部固有テーマ:あり
医療系に関する問題が多く出題される傾向にあります。また、医療系テーマ以外にも、「マイクロプラスチック問題」や「再生可能エネルギー」など最新の時事テーマから多く出題されています。医療系の長文はもちろんのこと、さまざまなテーマの長文に触れておきましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
医学部固有問題です。マーク式で大問3題構成です。試験時間は理科2科目で120分であり、1科目あたり60分を目安に解答することになります。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
例年、試験時間に対して問題量が多く、時間配分が難しい入試内容です。全体の難易度としては標準レベルが中心ですが、一部に難易度の高い問題も含まれています。丁寧な誘導とともに、見慣れないテーマの問題や教科書レベルを超えた問題が出題されることがあります。難しめの問題に解答するには、物理現象をきちんと理解した上で、限られた時間内で問題文を読み、状況を整理し、誘導に従って考察する能力が必要です。また、グラフの選択問題や近似計算も出題されているので、対応できるようにトレーニングしておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
2021年度のように解きやすい年度もありますが、直近の数ヵ年は65%以上が目標得点率の目安です。物理が得意な受験生であれば75%以上も可能と思われますが、試験時間が非常に厳しいことに注意が必要です。理科2科目の試験時間のバランスや目標得点率を考えて作戦を立てましょう。
◆ 試験時間:短い
理科1科目あたりの試験時間60分程度に対して小問数25〜30問程度と、単純計算では1問あたり2分程度のペースで解答することになります。問題によっては状況把握に時間がかかる場合もあるため、すべての問題に解答するには、試験時間は非常に厳しいと感じる年度が多いでしょう。
◆ 取捨選択:必要
試験時間が短いため、時間がかかりすぎる問題に関しては後回しにするよう心がけましょう。目標得点率を考えると、解ける問題で確実に得点できるかどうかが合否の分かれ目になるでしょう。もう一方の理科科目とのバランスを考えて取捨選択をしてください。
◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動
大問3題構成で、毎年、力学・電磁気から大問1題ずつ出題されています。幅広いテーマから出題されていますが、電磁気はコンデンサーが題材となる問題が多く見られます。残りの大問1題は熱力学または波動から出題されています。原子の問題は出題されにくいようです。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
医学部固有問題です。マーク式で大問4題構成です。試験時間は理科2科目で120分であり、1科目あたり60分を目安に解答することになります。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
ここ数年は解きやすく、高得点を狙わなければならない年度が多い印象でしたが、2024年度は計算が大変だったり、有機で差がつくテーマからの出題がされていたりと、難化しているので注意が必要です。2025年度入試は、非常に解きやすい問題が多かった傾向にあります。2023年度以前は標準的な教科書レベルの知識で解ける問題が中心でしたが、一部には細かい知識が求められる知識問題も出題されていました。また、計算問題の問題数が多いことも特徴で、無機や有機の出題にも計算問題が含まれることがあり、全問題の4〜5割程度が計算問題となっている年度もありました。計算問題は素早く正確に解けるように重点的にトレーニングしておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
2024年度は65%、2025年、2020〜2023年度は70〜80%の得点率を確保したいところです。年度によって目標得点率の変化が大きいですが、どの年度も計算問題をスピーディーに解答できるかどうかで差がつく内容です。
◆ 試験時間:短い
理科1科目あたりの試験時間60分程度に対して小問数25問前後と、単純計算では1問あたり2分程度で解答することになります。計算問題や正誤問題など時間のかかる問題が多いことに注意が必要です。特定の大問に時間を使いすぎないよう、時間配分に注意しましょう。
◆ 取捨選択:必要
試験時間が厳しいため、解ける問題から取り組んでいきましょう。大問1題あたり12分を目安に解答し、すべての大問に取り組んでから、残った時間で後回しにした問題に再挑戦すると良いでしょう。過去問を用いた時間配分と取捨選択のトレーニングが重要です。
◆ 頻出分野:理論、有機、無機
理論が絡む計算問題が多い傾向にありますが、無機・有機からもまんべんなく出題されています。化学の歴史問題や無機の工業的製法の他、タンパク質・糖・核酸などの医学部で出題されやすい天然高分子や、フェノール樹脂などの合成高分子からの出題も目立ちます。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
医学部固有問題です。マーク式で基本的には大問3題構成ですが、直近では2022年度だけ大問4題構成でした。試験時間は理科2科目で120分であり、1科目あたり60分を目安に解答することになります。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
知識問題については標準レベルの問題が中心ですが、一部の計算問題や実験考察問題では、時間がかかるものや発展的な内容が出題されています。教科書レベルの知識を十分に理解した上で実験設定を丁寧に読み取れば解答できるものの、試験時間内に解くにはトレーニングが必要です。まずは、出題されているからといって難しい考察問題に取り組むのではなく、教科書レベルの知識の体系的な理解をした上で、素早い情報処理力を身につけましょう。試験全体を通して解きやすい問題と難問が混在しているので、先に問題全体を見渡し、解ける問題から着手することが大切です。
◆ 目標得点率:60〜80%
どの年度でも、医学部合格のためには70%以上の得点を確保したいところです。年度によっては高得点争いが想定され、80%以上を狙いたい年度もあります。いずれにしても、標準問題を速く正確に解き、他の受験生が解ける問題を落とさないよう心がけましょう。その上で、実験考察問題などの問題が解けるかで差がつきます。
◆ 試験時間:短い
問題量に対して試験時間は短いです。年度によって大問ごとにボリュームが異なるので、時間配分を間違えないように注意しましょう。
◆ 取捨選択:必要
試験時間に対する問題量が多く、取捨選択が必要です。実験考察問題などの時間がかかる問題は後に回し、知識で解ける問題からスピーディーに処理していきましょう。大問の後半に解きやすい問題が含まれていることもあるので、まんべんなく問題全体に目を通して解き進めると良いでしょう。
◆ 頻出分野:遺伝情報、体内環境、動物の反応、細胞、生殖・発生
出題範囲に大きな偏りがあります。遺伝情報、体内環境、動物の反応、細胞、生殖・発生など、人体に関連する内容が多く出題される傾向にあります。ミトコンドリア病やB型肝炎ウイルスといった医学系テーマも多いです。植物や生態に関してはほとんど出題されていません。
本記事では、東北医科薬科大学医学部の傾向と対策をご紹介しました。
東北医科薬科大学医学部への進学を考えている人の中には、帝京大学医学部、杏林大学医学部、日本大学医学部、東海大学医学部などと比較検討している方も多いのではないでしょうか?
偏差値が近い私立医学部であるとはいえ、大学によって、教科ごとの配点や出題傾向などは大きく異なります。各大学の出題傾向を参考に、志望校の選定や対策に取り組むことをおすすめします。
以下のページで、各大学の出題傾向や、教科別の配点・分析を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
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