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兵庫医科大学 医学部

【私立医学部】兵庫医科大学医学部の入試傾向と対策を徹底解説—記述力重視。英数は差がつく内容。理科は時間厳しく、標問の解答スピードと取捨選択が鍵

ハイレベルな受験生が集まる私立医学部の受験。その中でも「兵庫医科大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?

この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、兵庫医科大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。兵庫医科大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。

兵庫医科大学 医学部

種別

私立大学

地域

近畿エリア

学費

〜4,000万円

再受験寛容度

普通

男女比率

男5:女5

※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。

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兵庫医科大学 医学部医学科の基本情報

兵庫医科大学 医学部医学科 キャンパス情報

兵庫医科大学は、兵庫県にある日本の私立大学です。略称は主に「兵医」。兵庫県西宮市武庫川町1-1に本部を置き、医学部のキャンパスも同じ場所に位置しています。阪神電鉄武庫川線武庫川駅下車、西出口から徒歩約5分ですぐの立地です。

特徴のひとつとしてIPE(多職種連携教育)が掲げられており、医・薬・看護・リハビリテーション学部が連携する形で、より臨床現場に近い環境で実践的な教育を受けることができます。また、医師国家試験合格率は2024年3月卒業生で99.1%と、新卒者の全国平均(95.4%)よりも高い水準を維持していることも強みです。
(参考:多職種連携教育(IPE)|兵庫医科大学 )

兵庫医科大学 医学部医学科 全体概要

兵庫医科大学 医学部医学科(一般選抜A)入試配点分析
配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。
  • 理科比率:200/550 36.4%

  • 一般選抜(A)最低点:397.0/650(2024年度 / 大学HP)61.1%

  • 再受験寛容度:普通

  • 面接:配点80点 / 個人面接

  • 小論文:試験時間60分 / 年度による字数の変動あり(2024年度)

  • 学費:37,600,000円(2025年度 / 6年間の総額)

兵庫医科大学は、一般選抜A、一般選抜B(高大接続型)、総合型選抜、学校推薦型選抜など、複数の入試方式が設けられています。特に一般選抜Bは特徴的で、英語資格・検定試験で一定以上の成績を取得していることが出願条件に定められています。理科は1科目で受験可能であり、英語は第1次試験にはなく、第2次試験で高い配点が設定されています。興味のある方は大学HPをご確認ください。
(参考:2025年度一般選抜B(高大接続型)|兵庫医科大学 )

本記事では、募集人員が多い一般選抜Aの概要をご紹介します。

兵庫医科大学医学部医学科の一般選抜Aでは、一次試験で数学、英語、理科、小論文が課されます。配点は数学と英語が150点、理科2科目200点であり、他の大学と比較すると英数比率が高い配点と言えます。小論文の配点は50点で、例年、60分で複数の課題に解答する形式です。面接の配点は80点で、調査書との総合評価で判定され、例年、10分程度の個人面接が実施されます。

問題全体の難易度としては、入試標準レベルの出題が多い傾向にありますが、全体を通して記述量が多く、思考力・判断力・表現力が問われます。過去問を使ってしっかりと対策をおこないましょう。

兵庫医科大学 医学部医学科 個別学力試験 教科別分析

数学

英語

物理

化学

生物

問題の難易度

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

目標得点率

60〜80%

60〜80%

60〜80%

60〜80%

60〜80%

試験時間

普通

短い

短い

短い

短い

その他

小問集合があり、幅広い分野から出題。差がつくテーマへの対策として、少し難しめの入試問題集を仕上げておくことが理想。全問記述式であり、証明問題対策も入念に

読解問題3〜4題と和文英訳が1題の構成。読解問題は記述が多く、和文英訳は難易度が高め。英文も長めで実力差がでる内容。医学テーマも多いため、語彙の強化を推奨

力学・電磁気・熱力学・波動・原子の全範囲からバランスよく出題。問題が多い上、難しめの問題や計算が多く、試験時間はかなり短い。時間配分や取捨選択が重要

理論・有機が中心の出題。標準的な難易度の問題が多いが、難しめの問題も含まれている。見慣れないテーマの問題や記述問題の対策、時間配分や取捨選択が必要

分子生物学に関連する内容の出題が多い。例年第1問は選択式の小問集合が15〜20問程度出題。論述問題がかなり多いので、時間配分や取捨選択が必要

兵庫医科大学 医学部【数学】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
大問3題構成で、試験時間は90分です。第1問は3〜5題程度の小問集合が出題され、第2問、第3問は独立問題が出題されています。2022年度以降は全ての問題が記述式です。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
全体的な難易度は入試標準レベルが中心ですが、計算量が多く、証明問題もよく出題されていることが特徴です。第1問の小問集合は比較的解きやすい問題が出題される傾向にあるので、ミスなく確実に解き進めましょう。大問2や大問3は、ハイポサイクロイド、利息計算、複素数平面の証明、五芒星の面積や五角錐の体積など、差がつくテーマからの出題が目立ちます。小問誘導があり、後半で解きにくい小問が増える傾向にあります。前問の結果を用いて解き進める、証明で減点されない記述をするなど、国公立大学入試のような対策が必要となる内容です。本番で慌てないように、過去問演習では時間配分を意識しながら記述答案作成力を鍛えておきましょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
年度によって難易度が変動しやすい科目ですが、合格のためには目安として65%が目標になるでしょう。第1問の小問集合で75%以上、第2問や第3問で60%以上を安定して得点することを目指しましょう。数学が得意な受験生は、時間配分に気をつけながら完答を目指すと良いでしょう。

◆ 試験時間:普通
試験時間は適切といえます。ただし、差がつきやすい問題が多く、数学の得点が不安定になりやすいこと、見慣れない問題や難しめの問題に戸惑って時間を大きくロスしてしまう可能性があることに注意が必要です。

◆ 取捨選択:必要
時間配分の目安として、小問集合に40分、残りの大問2題に20分ずつ時間をかけ、残った10分弱で検算や解けそうな問題に再挑戦すると良いでしょう。特に、問題の後半で難しいと感じた場合は一旦飛ばして、解ける問題を確実に解き切るようにしましょう。

◆ 頻出分野:微積分、複素数平面、図形、場合の数・確率、整数の性質、数列
大問1は小問集合で、幅広い分野からの出題となっています。大問2以降は数3Cが頻出です。2023年度は大問2が複素数平面、大問3が極限でした。2024年度は小問集合に複素数平面、大問3に微積分が出題されました。2025年度入試では、大問3に複素数平面が出題されています。他大学と比べて平面図形や空間図形などが出題されやすい印象です。初見では解きにくいテーマも散見されるので、有名問題は可能な限りひととおり押さえておきたいところです。

兵庫医科大学 医学部【英語】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
2022年度までは大問5題構成でしたが、2023年度以降は大問が4題になり、100語程度の英文和訳問題が減りました。長文読解では英文和訳や内容説明などの記述問題も出題されています。試験時間は90分です。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
入試標準レベルが中心で、実力差が出やすい内容です。総合読解問題が3〜4題あり、医学テーマを中心とした500語前後の英語長文についての英文和訳問題、内容説明問題、語句整序問題、300語程度の英文についての文法・語彙の適語補充問題など、年度によってさまざまな形式の問題が出題されています。読解や和訳では細かい知識を求められることもあり、文法・語彙についてもきちんとした対策が必要です。
最後の大問で出題される和文英訳問題は難しいものが多く、2023年度は「食べることの進化史」、2024年度は「こころの健康学」が出典でした。医療系の語彙は重点的に強化しておきましょう。英訳は日本語の抽象度が高いため、旧帝大レベルまで対策し、添削指導を受けておくことを推奨します。

◆ 目標得点率:60〜80%
合格のためには70%以上の得点率を目指しましょう。英語が得意な受験生の場合、速読のトレーニングと和文英訳の出来次第では80%以上の得点も可能でしょう。

◆ 試験時間:短い
試験時間90分に対して英文量が多く、試験時間は短いと感じる受験生が多いでしょう。ただし、長文内容や設問の難易度自体はさほど高くないため、速く正確に解くことを意識すれば全問対処することが可能といえます。また、この数年は試験時間に少し余裕があったと思われます。和文英訳にしっかりと時間を残せるよう、時間配分に注意して取り組みましょう。

◆ 取捨選択:不要
目標得点率を考えると取捨選択は不要です。時間内に英語長文を読み切れるように、時間配分を意識して、まんべんなく全ての問題に取り組みましょう。

◆ 医学部固有テーマ:多い
医学系テーマ中心の出題です。積極的に医学系テーマの長文に取り組んでおきましょう。特化した単語帳などを活用しながら語彙を強化しておくと役立つでしょう。

兵庫医科大学 医学部【物理】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
物理は大問5題構成です。試験時間は理科2科目で120分であり、1科目あたり60分を目安に解答することになります。選択問題だけでなく、記述問題も出題されています。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
基本〜標準レベルの問題が中心ですが、難しめの問題や計算量の多い問題が散見されます。問題量に対して試験時間が短く、計算力・情報処理力で差がつく内容です。近似計算・論述問題・グラフ描図問題もよく出題されているので、入念に対策しておきましょう。一部の、思考力が求められ時間がかかる問題については、試験時間内では解けない受験生が大多数だと思われます。

◆ 目標得点率:60〜80%
医学部合格のためには65%をクリアしたいところです。試験時間は厳しいですが、得意な受験生はスピーディーに解き進めることで75%以上の得点率を目指しましょう。

◆ 試験時間:短い
大問5題構成で、各大問内の問題数も多いため、試験時間はかなり短いと感じる受験生が多いでしょう。時間があれば解ける問題も多いので、自分の得意不得意に合わせて、理科のもう1つの選択科目との時間配分についても戦略を立てておきましょう。2025年度入試では、かなり分量が増えた傾向にあります。

◆ 取捨選択:必要
例年通りの大問5題構成の場合、1題あたり10分強を目安に解答することになります。中には難しめの問題や計算が大変な問題が出題されることもあります。状況に応じて取捨選択をおこない、解ける問題を取りこぼさないようにしましょう。

◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動、原子
年度によっては一部の範囲が出題されない場合もありますが、基本的に全範囲から1題ずつ出題される傾向にあります。原子についても細かい知識が問われるので、どの範囲も念入りに対策をおこなっておきましょう。

兵庫医科大学 医学部【化学】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
化学は大問3題構成です。試験時間は理科2科目で120分であり、1科目あたり60分を目安に解答することになります。選択問題だけでなく、記述問題も出題されています。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
第1問は小問集合で、第2問・第3問は理論と有機からの出題が多いです。小問集合は比較的解きやすい問題で構成され、第2問・第3問は標準レベル〜難しめの問題が出題されています。パーマや藍染めなどの生活に根付いたテーマや、睡眠薬や胃腸薬に関連するサリドマイド構造のような医学系のテーマも出題されていて、化学現象の理解だけでなく、見慣れない問題への対応力も要求されています。字数制限のない論述や、途中過程の記述が指示されることもあるため、過去問演習を通して簡潔な答案の書き方を練習しておきましょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
医学部合格のためには65%の得点を取りたいところです。試験時間は厳しいですが、化学が得意な受験生であれば、標準レベルの問題を素早く解き応用問題に腰を据えて取り組むことで、75%以上の得点も目指せます。

◆ 試験時間:短い
一部の応用問題に時間がかかってしまう可能性が高く、全ての問題を解こうとすると試験時間は短いと感じる受験生が多いでしょう。自分の得意不得意に合わせて、理科のもう1つの選択科目との時間配分について戦略を立てておきましょう。

◆ 取捨選択:必要
目標得点率を超えるためには、標準レベルの問題はひととおり解ける必要があります。時間配分を間違えないように注意しながら、できる限り多くの問題を解きたいところです。状況によっては時間がかかりそうな問題は飛ばすことも想定して取り組みましょう。

◆ 頻出分野:理論、有機、無機、高分子
全体的には理論と有機中心の出題となっています。無機分野については理論と組み合わせて基本的な知識が問われることもあります。有機分野は差がつく問題が多く、高分子が大問として出題された年度もあるので要注意です。重合度や反応の収率の計算など、穴を作らないように入念に対策しておきましょう。

兵庫医科大学 医学部【生物】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
生物は大問5題構成です。試験時間は理科2科目で120分であり、1科目あたり60分を目安に解答することになります。選択問題だけでなく、記述問題も出題されています。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型

基本〜標準レベルの問題が中心ですが、一部に難易度の高い問題も出題されています。2024年度は落ち着きましたが、2023年度は難しめの問題が多く、進化・系統や遺伝子改変マウスに関する問題などで苦戦した受験生が多かったと思われます。例年、第1問は総合問題として、選択式の小問が15〜20問程度出題されています。第2問〜第5問は独立した問題で、計算問題、実験考察問題、論述問題が多く出題されています。論述問題は合計10題ほど出題されることを想定しておきましょう。中には100字以上の記述が求められるものもあります。字数制限のある問題が多いため、自分の答案を簡潔にまとめるトレーニングを重ね、学校の先生や塾の講師から添削を受けておくことが理想です。

◆ 目標得点率:60〜80%
年度によりますが、合格のためには65%の得点を目指しましょう。論述問題や実験考察問題の対策を徹底することで75%以上の高得点も狙うことができるでしょう。場合によっては生物に少し多めに時間を割くなど、理科の他科目との時間配分を考えておきましょう。

◆ 試験時間:短い
小問集合を約15分、残りの大問を1題あたり約10分で解くと仮定すると、試験時間はかなり厳しいです。各大問に含まれる基本的な問題には素早く確実に解答できるように、過去問演習を通して時間配分の感覚を身につけておきましょう。

◆ 取捨選択:必要
実験考察や論述問題など時間がかかる問題について、状況によっては取捨選択が必要となることを想定しておきましょう。確実に得点できる問題から対処しましょう。

◆ 頻出分野:遺伝、体内環境、代謝、生殖・発生
遺伝や体内環境など、分子生物学に関連する内容の出題が多い傾向にあります。とはいえ、小問集合もあり、植物生理や生態に関する問題など幅広い範囲から出題されています。
まずはまんべんなく学習を進め、過去問演習に取り組める状態になった上で、自分の弱点を見極め、目標点クリアに向けて重点的に理解を深めていきましょう。

他の私立医学部と比較した兵庫医科大学医学部の特徴

本記事では、兵庫医科大学医学部の傾向と対策をご紹介しました。

兵庫医科大学医学部への進学を考えている人の中には、金沢医科大学医学部、愛知医科大学医学部、福岡大学医学部、川崎医科大学医学部などと比較検討している方も多いのではないでしょうか?

偏差値が近い私立医学部であるとはいえ、大学によって、教科ごとの配点や出題傾向などは大きく異なります。各大学の出題傾向を参考に、志望校の選定や対策に取り組むことをおすすめします。

以下のページで、各大学の出題傾向や、教科別の配点・分析を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

▶︎ 金沢医科大学医学部の入試傾向と対策

▶︎ 愛知医科大学医学部の入試傾向と対策

▶︎ 福岡大学医学部の入試傾向と対策

▶︎ 川崎医科大学医学部の入試傾向と対策

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