医学部完全特化型 オンライン個別指導塾

ハイレベルな受験生が集まる国公立医学部の受験。その中でも「横浜市立大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?
この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、横浜市立大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。横浜市立大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。
横浜市立大学 医学部
種別
国公立大学
地域
関東エリア
学費
〜400万円
再受験寛容度
普通
男女比率
男6:女4
※ 学費:国公立大学の場合、卒業までの6年間の学費は350万円ほどです。
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。
横浜市立大学は、神奈川県にある日本の公立大学です。横浜市金沢区瀬戸22-2に本部を置き、医学部のある福浦キャンパスは神奈川県横浜市金沢区福浦3丁目に位置しています。シーサイドライン「市大医学部駅」下車徒歩1分の立地です。横市(よこいち)、市大(しだい)、浜大(はまだい)、YCUなどと略称されています。
公立大学のなかではトップクラスの大学で、例年、医師国家試験の合格率は非常に高い水準を推移しています。医学教育においては実践的能力を重視しており、地域医療施設での臨床実習やクリニカル・クラークシップ(臨床参加型病棟実習)に力を入れていることも特徴のひとつです。

配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。共通テスト最低点:829.7/1000(2025年度 / 大学HP)83%
個別学力試験最低点:不明/1400(2025年度 / 大学HP)
総合最低点:1788.5/2400(2025年度 / 大学HP)74.5%
教科配点:画像参照(2026年度 / 大学HP)
再受験寛容度:普通(近年の入学者年齢別分布から判断)
面接負担:段階評価
小論文負担:段階評価(60分で1000字程度)
共通テスト1000点と個別学力試験1400点の合計2400点満点と、面接・小論文の総合評価で合否が決まる、若干個別学力試験重視の配点です。2025年度からは共通テストに情報Ⅰ(配点50点)が追加され、社会の配点が50点となっています。
共通テストのボーダーラインを多少下回っても、個別学力試験の結果次第では逆転が可能です。
他の国公立医学部と比較すると、個別学力試験で小論文が課される点が特徴です。60分で1000字程度を記述する形式で、「医師としてのキャリア」や「医学者による研究不正」など、医療に関するテーマの出題が多い傾向にあります。
2022年度からは、個別学力試験の理科の配点が400点から600点に変更になりました。共通テストでは英語の配点が大きく、個別学力試験では理科の配点比率が高めです。全体を通して数学はもちろんのこと、英語と理科が重視されている配点です。
個別学力試験の難易度としては標準~やや難の問題が多く、各教科とも得意不得意によって点差がつきやすい問題です。まんべんなく得点したいところではありますが、現状の学力も踏まえながら、出題傾向に合わせた得点戦略を事前に考えておく必要があるでしょう。
数学 | 英語 | 物理 | 化学 | 生物 | |
|---|---|---|---|---|---|
問題の難易度 | 標問中心 | 標問中心 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 |
目標得点率 | 60〜80% | 60〜80% | 60〜80% | 60〜80% | 60〜80% |
試験時間 | 普通 | 短い | 普通 | 普通 | 短い |
その他 | 理学部と共通の問題であり、近年易化傾向に。小問集合1題と、過程を記す問題が3題の出題。1A2Bの範囲から出題が多く、数3は例年微積分からの出題。 | 長文読解3題構成でボリューム多め。語注はあるが、試験時間が短いため、速読力が必要。短文の和文英訳も出題されるが、和文英訳・内容説明がメイン。 | 序盤は平易で、解き進めていくにつれて難易度が上がる傾向。例年力学と電磁気が必出で、残りの1題が熱力学か波動からの出題。 | 全体的に理論重視で、大問3題中2〜3題は理論に関連する問題。有機の構造決定の問題の難易度が高い。100字以上の論述も出題される。 | 200字の論述も出題されており、論述問題の割合が高い。知識問題から実験考察問題まで幅広い形式で出題。遺伝情報に関する出題が比較的多い。 |
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
2017〜2023年度は、4題とも他学部(理学部)と共通の問題です。試験時間も120分で理学部と変わりません。
◆ 問題難易度:標問中心
2016年までは医学部固有問題であり、難しい問題が多い印象でしたが、2017年以降に理学部との共通問題になってからは、標準レベルの出題が中心となっています。
第1問の小問集合は4問出題され、答えのみ記述する形式なので、計算ミスに要注意です。第2〜4問は記述式の問題で、誘導に乗る力、論証力、発想力が求められます。一部には解き進めにくい問題もあり、数列や整数の性質の証明問題や、積分法の複雑な計算を要する問題など、横市は出題傾向に特徴があるので過去問研究が特に重要です。念入りに対策を重ねておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
医学部合格のためには70%の得点を確保したいところです。数学が得意な受験生は80%以上の得点を取ることも可能でしょう。
◆ 試験時間:普通
1題あたり約30分で解く必要があります。発想力を問われる問題もあるため、試験時間に余裕があるとは言えませんが、全問を解き切るには適切な試験時間です。
◆ 取捨選択:不要
目指す合格ラインを考えると、捨て問を作ることは避けたいです。標準〜やや難レベルの問題まで丁寧に学習しておき、全ての問題で方針が立てられるようにしましょう。
◆ 頻出分野:場合の数・確率、数列、整数の性質、関数、微積分
第1問の小問集合は主に1A2Bの範囲から出題され、特に、確率に関する大問がよく見られます。数列や整数の性質からの論証問題も多く、ベクトルや関数の図形的な考察が必要な問題も多いです。また、第4問では数3の積分計算が頻出しています。これらの分野は優先的に仕上げておきましょう。
◆ 数3比率:〜40%
数1A2Bの出題比率が高く、数3は小問集合にたまに出題される程度で、基本的には大問4題から1題だけが数3、という傾向が続いています。面積や体積のような出題ではなく、積分計算に偏った出題が多く見られます。2018〜2021年にかけて「積分漸化式を用いた定積分の計算」と同様のテーマの問題が継続して出題されているため、過去問分析は必須です。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題
他学部(国際教養学部)と共通の問題です。大問3題構成で90分、3題とも長文読解問題です。ただし、第2問と第3問の設問の中に和文英訳問題が含まれています。
◆ 問題難易度:標問中心
標準レベルの英文を速く正確に読解した上できちんと記述問題に解答できるか、という正統派の英語力が問われています。英文和訳、和文英訳、内容説明といった典型的な記述問題が多いので、きちんと記述問題の対策を重ね、手際良く解答できるようにしておきましょう。
難しめの単語には注釈がありますが、英語での説明です。注釈も含めて全てを時間をかけて精読しようとすると時間が足りなくなってしまうので、注釈に頼らずに読み進められることが理想です。
◆ 目標得点率:60〜80%
70%を目標得点率の目安にしてください。英語が得意な受験生は80%の得点も可能でしょう。時間内に英文を読解し、内容説明や英文和訳などの記述問題をどれだけ仕上げられるかで差がつく内容です。
◆ 試験時間:短い
読解量と記述量が多く、注釈を確認しながらひとつひとつ丁寧に取り組んだ場合、かなり時間が短く感じられるのではないかと思います。速読と精読の両方についてバランス良く学力を高めておきましょう。
◆ 取捨選択:不要
可能な限り全ての問題に解答すべきですが、試験時間に余裕がないので、過去問を使った事前のシミュレーションが重要になるでしょう。大問1題あたり30分以内で解答できるように、過去問で練習を重ねておきましょう。
◆ 医学部固有テーマ:少ない
国際教養学部と共通であることもあり、多彩なジャンルから出題されます。特に医療絡みのテーマから出題される訳ではありません。語彙力は幅広く強化しておきましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題(一部分を含む)
2021年度までは他学部と共通の問題でしたが、2022年度からは、題材は他学部とほぼ同じでありながら、一部の設問で医学部固有問題が出題されるようになりました。時間は他学部と同様、理科2科目180分です。大問3題を約90分で解答することになります。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
どの大問も前半は解きやすいですが、後半に進むにつれて難易度が上がる傾向にあります。典型的なテーマを少し応用した内容が中心で、きちんと物理現象を理解しながら問題文を読み進めることが必要です。
問題形式は、答えだけではなく途中過程を記す計算問題がメインで、グラフを描かせる問題、証明問題、論述問題もよく出題されています。わかりやすい答案を書く練習が必要です。また、計算が大変な年度もあるので、近似計算などを含めた計算力もつけておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
65%が目標得点の目安です。物理が得意な受験生であれば、75%以上を目指しましょう。前半の問題は確実に得点した上で、後半の難しめの問題がどれだけ解けるかで差がつきます。
◆ 試験時間:普通
例年大問3題構成です。他学部と同様に理科2科目180分の試験時間であり、1科目あたり90分程度での解答となります。試験時間が短いわけではないものの、複雑な計算を要する問題もあるため、過去問演習などで計算力をつけておきましょう。
◆ 取捨選択:必要
1題あたり30分を目安に解答を進め、解きにくい問題だと感じた場合は一旦後回しにして、次の大問に移りましょう。まずは、標準的な問題をひととおり解いて、残った時間で難しめの問題に時間を割くようにしてください。
◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動
第1問が力学、第2問が電磁気、第3問が波動か熱力学からいずれか1題の構成です。これまでの傾向から考えると、熱力学からの出題が多いようです。原子からはあまり出題されていません。過去の出題からの類題もあるので、過去問研究はしっかりおこなっておきましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題(一部分を含む)
題材は他学部とほぼ同様ですが、一部の問題で医学部固有問題が出題されています。試験時間は他学部と同様、理科2科目180分です。大問3題を約90分で解答することになります。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
標準的なテーマが中心ですが、計算過程を記述すること、化学現象を論述することが重視されていて、100字以上の論述問題や描図問題もあり、全体的に記述量が非常に多いのが特徴です。また、有機の問題は難易度が高いことが多く、複雑で思考力が求められる問題が目立ちます。その他、実験考察問題や総合問題が出題されることもあります。全体的にはやや難レベルと考えられます。
◆ 目標得点率:60〜80%
医学部合格のためには65%の得点を確保したいところです。それ以上の得点は、有機の難問をいかに攻略できるかによるでしょう。過去問研究はしっかり取り組んでおきましょう。
◆ 試験時間:普通
例年大問3題構成です。他学部と同様に理科2科目180分の試験時間であり、1科目あたり90分程度での解答となります。各大問とも記述量が多いので、標準レベルの問題は素早く処理していくことが必須条件です。
◆ 取捨選択:必要
一部に、時間のかかる問題や難しい問題が含まれています。まずは1題30分以内で、難しいと感じる問題は飛ばし、全体をひととおり解くことを目指してください。残った時間で、難しめの計算問題や論述問題に解答しましょう。
◆ 頻出分野:理論、無機、有機、高分子
全体的に理論重視で、大問3題中2〜3題は理論に関連する問題となっています。無機は、実験なども絡めて理論との総合問題として出題されやすいです。また、1題は有機の構造式・異性体の決定問題が頻出です。天然高分子化合物や合成高分子化合物も押さえておきましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題(一部分を含む)
題材は他学部とほぼ同様ですが、一部には医学部固有問題が出題されています。試験時間は、他学部と同様、理科2科目180分です。大問3題を約90分で解答することになります。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
一部、細かい知識が問われる問題も見られるものの、全体として易しい問題〜標準問題を中心に出題されています。医学部受験生で差がつくのは、論述対策と予想されます。生物知識の論述から実験考察の論述まで幅広く、また、過去には図を用いて説明する論述問題なども出題されています。難化した2022年度には1問あたり200字程度の論述問題が複数出題され、合計で1300字程度の論述が必要となりました。2023年度の論述量は合計で700字程度になりましたが、それでも論述で差がつく内容でした。過去問研究は念入りにおこなっておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
医学部合格のためには70%の得点は確保したいところです。年度によりますが、知識説明や実験考察の論述問題対策次第では、80%以上の得点も可能でしょう。信頼できる学校の先生や塾の講師から添削指導を受けておくことが理想です。
◆ 試験時間:短い
大問1題あたり約30分の時間を使えますが、論述量が多いので試験時間に余裕はないでしょう。目標得点率に到達するためには、できるだけ全問に取り組めるよう、素早く解き進める必要があります。特に実験考察について、問題文から得られた情報をメモし、指定された文字数に合わせて論述することに慣れておきましょう。
◆ 取捨選択:必要
大問レベルでの捨て問はありませんが、一部に細かい知識が問われる問題も含まれています。論述問題は素早く記述できるようにトレーニングが必要ですが、その上で、過去問演習時には解ける問題と解けない問題の見極めも重要です。年度によっては生物を早めに終わらせて、残った時間を他科目に割いた方が理科の合計点を伸ばせる場合もありそうです。
◆ 頻出分野:遺伝、進化・系統、生殖・発生、代謝、細胞、生態
遺伝情報に関する出題が比較的多い傾向にあります。医学部で出題されやすい体内環境や発生だけでなく、進化・系統、植物、生態など、幅広い範囲からバランスよく出題されているため、まんべんなく学習をおこなっておきましょう。
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