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山口大学 医学部

【国公立医学部】山口大学医学部の入試傾向と対策を徹底解説—特殊な英作文の対策必須。論述問題の多い生物にも注意

ハイレベルな受験生が集まる国公立医学部の受験。その中でも「山口大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?

この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、山口大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。山口大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。

山口大学 医学部

種別

国公立大学

地域

中国エリア

学費

〜400万円

再受験寛容度

普通

男女比率

男6:女4

※ 学費:国公立大学の場合、卒業までの6年間の学費は350万円ほどです。
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。

山口大学 医学部医学科の基本情報

山口大学 医学部医学科 キャンパス情報

山口大学は、山口県にある日本の国立大学です。山口県山口市吉田1677-1に本部を置き、医学部のある小串キャンパスは山口県宇部市南小串1丁目1-1に位置しています。JR宇部新川駅から徒歩で15分ほどの立地です。

山口大学 医学部医学科の全体概要

山口大学 医学部医学科(前期)入試配点分析
配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。
  • 共通テスト最低点:759.3/950(2026年度 / 大学HP)80.0%

  • 個別学力試験最低点:455.0/600(2026年度 / 大学HP)75.8%

  • 総合最低点:1256.7/1550(2026年度 / 大学HP)81.1%

  • 教科配点:画像参照(2027年度 / 大学HP)

  • 再受験寛容度:普通(近年の入学者年齢別分布から判断)

  • 面接:配点不明(総合評価)

  • 小論文負担:なし

共通テスト950点と個別学力試験600点の合計1550点と、面接の総合評価で合否が決まる、共通テスト重視の配点です。2025年度からは共通テストに情報Ⅰ(配点50点)が追加されています。

共通テストで失敗すると個別学力試験で逆転しにくいので、共通テスト対策は入念に取り組みましょう。

問題の全体の難易度としては、入試標準レベルの出題が多い傾向にあります。標準問題を正確に解き、応用問題にいかにアプローチできるかで差がつく問題です。過去問を使ってしっかりと対策をおこないましょう。

山口大学 医学部医学科 個別学力試験 教科別分析

数学

英語

物理

化学

生物

問題の難易度

標問中心

標問と難問の混合型

標問中心

標問中心

標問と難問の混合型

目標得点率

60〜80%

60〜80%

60〜80%

60〜80%

60〜80%

試験時間

長い

短い

短い

短い

短い

その他

実力差が反映されやすい試験内容。微積分の典型テーマが頻出。証明や誘導に慣れるよう演習を

英作文は、会話文や、手紙・メールを英語で書くような特徴のある出題があり対策が重要

基礎〜標準的な問題が中心だが、途中過程の記述や問題や、論述問題もあることに注意

多様な形式で、範囲の偏りもなく、理論・無機・有機・高分子の全範囲から幅広く出題

基礎〜標準的な問題が中心だが、論述問題が多く差がつきやすい。時間配分にも注意

山口大学【数学】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
大問は4題出題され、理学部数理科学科と同じ問題が出題されています。試験時間も150分で理学部数理科学科と変わりません。

◆ 問題難易度:標問中心
標準的なレベルの問題が多いですが、計算力が求められるものや証明問題が一部含まれているため、十分な演習が必要になります。

◆ 目標得点率:60〜80%
70%が目標得点の目安です。数学の実力差が反映されやすい内容です。数学が得意な受験生であれば80%以上の高得点を目指しましょう。

◆ 試験時間:長い
4題を150分で解くため、試験時間には比較的余裕があるでしょう。ただ、計算量が多い問題や証明問題も多いため、解けそうな問題から取り組むという原則に変わりはありません。

◆ 取捨選択:不要
極端に難しい問題はあまり出題されないため、1問1問丁寧に解答するようにしましょう。ほとんどの大問に、小問が3問から4問程度あります。発想力よりも、誘導に乗って着実に解く力が求められています。

◆ 頻出分野:場合の数・確率、微積分
近年では、微積分が頻出です。グラフの作図や、面積や体積などの典型的なテーマも多く見られます。また、場合の数・確率を中心に、数列や整数の性質からも毎年1題出題されています。数3の複素数平面や式と曲線からはあまり出題されていないものの、図形と方程式やベクトルから出題された年もありました。今後も、作図や図形的考察が必要な問題が1題は出題される可能性があるので、注意しておきましょう。

◆ 数3比率:40〜60%
2023年度は、数3範囲からは4題中1題のみの出題でしたが、それ以前は2題程度出題されている年が多いです。特に微積分と極限からの出題が多いため、重点的に学習しておきましょう。

山口大学【英語】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他学部共通問題です。試験時間は120分で、長文が2題、会話文が絡む英作文が1題です。特に第3問は非常に特徴的であり、事前の入念な準備が不可欠です。会話文を英語で書く問題や、手紙やメールを英文で書く問題が出題されているので、特化した対策が必要です。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
出題されている英文内容そのものは難問というわけではありませんが、文法、会話、英文和訳、自由英作などさまざまなタイプの問題が出題されていたり、解答を英語で書かねばならないものも多かったりと、難しく感じる受験生が多いでしょう。英語で解答する練習や、特徴のある英作文を対策しておかないと、大きく差がついてしまう可能性が高いです。

◆ 目標得点率:60〜80%
60〜70%が目標得点の目安です。長文解答でも英語のライティング力が試される傾向にあるので、早い段階から山口大に向けた対策ができるかどうかで差がつくでしょう。

◆ 試験時間:短い
長文読解でも英文で解答する問題が多く、英作文も会話やメール形式など特徴的な問題が出題されるため、慣れていないと試験時間が短いと感じる受験生が多いでしょう。過去問を使って時間内に解き切る練習を重ねておきましょう。

◆ 取捨選択:不要
過去問演習を通して、出題形式に慣れてひととおり解けるようにしておく必要があります。まんべんなくすべての問題に取り組み、部分点を確実に獲得したいところです。

◆ 医学部固有テーマ:なし
全学部共通問題なので、多様なテーマが出題されています。第1問で評論文、第2問でエッセイ、第3問会話文+英作文という構成が多く見られます。英作文では、会話文やメールの文面を考える必要もあるので、日常会話・日常生活に則した英語表現を身に着けておくことも必要です。

山口大学【物理】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間短い)
他学部と共通の問題です。他学部は1科目90分で、医学部は2科目を150分で解答するので、試験時間は他学部に比べて短い設定です。基本的に4題を解答する形式です。2021年度は5題のうちから4題を選択する形式でしたが、2020年度と2022年度以降は4題すべてに解答する出題でした。

◆ 問題難易度:標問中心
他学部と共通の問題で、基礎〜標準的な問題が中心です。教科書内容をきちんと理解できているかで勝負が決まります。

◆ 目標得点率:60〜80%
70〜80%程度が目標得点の目安です。問題の難易度自体はさほど高くないですが、途中過程を書かされる問題や、論述問題が出題されることもあるので、時間を取られすぎないよう注意しましょう。

◆ 試験時間:短い
他学部と比べて与えられる試験時間が短く、また、途中過程を書かされる問題や論述問題が多いので、その分時間的にやや厳しいと感じる受験生が多いでしょう。

◆ 取捨選択:必要
一部、記述に時間がかかる問題もあるので、全体をまんべんなく解けるような時間配分が重要です。過去問を使って決められた時間内で解答する練習を重ねておきましょう。

◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動
力学・電磁気・熱力学・波動からの出題が多く見られます。なお、2021年度は原子の分野から出題がありましたが、この年度は5題中4題を選択する試験だったので、原子の問題を選ばないことも可能でした。

山口大学【化学】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間短い)
他学部と共通の問題です。他学部は1科目90分で、医学部は2科目を150分で解答するので、試験時間は他学部と比べて短い設定です。基本的に5題を解答する形式です。2021年度は6題から5題を選択する形式でしたが、2020年度と2022年度以降は5題すべてに解答する出題でした。

◆ 問題難易度:標問中心
他学部と共通の問題で、基礎〜標準的な問題が中心です。教科書内容をきちんと理解できているかで勝負が決まるでしょう。空所補充、論述、計算問題などさまざまな問題形式がバランス良く出題されています。

◆目標得点率:60〜80%
75%程度が目標得点の目安になります。化学が得意な受験生であれば、80%以上を目指すことも十分可能です。

◆ 試験時間:短い
他学部と比較すると試験時間は短く、大問1題あたり約15分で解答するペースになります。過去問を使って、時間内に完答するにはどのくらいのスピードで解くといいのかを把握しておきましょう。

◆ 取捨選択:不要
どの問題も標準的な難易度であり、取捨選択の必要はありません。一見すると見たことのない問題形式であっても、必要な情報は問題文に記載されているため、十分に対応できるでしょう。文字数は少なめですが論述問題も出題されており、対策が必要です。

◆ 頻出分野:理論、無機、有機、高分子
範囲の偏りは見られず、全範囲から出題されています。また、有機・無機分野でも計算に絡める問題が多く、計算問題を効率良く解いていく必要があります。なお、2021年度は有機と高分子の分野で選択問題がありましたが、これは例外であり、基本的には全範囲における広範な知識の定着を問う問題が出題されています。

山口大学【生物】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間短い)
他学部と共通の問題です。他学部は1科目90分で、医学部は2科目を150分で解答するので、試験時間は他学部と比較すると短いです。基本的に5題を解答する形式です。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
基礎〜標準的な問題が中心です。基本的な用語補充問題、選択問題も出題されていますが、山口大学医学部は論述問題の多さが特徴です。2024年度は各大問ごとに重ための論述問題が出題されていて、時間内にすべての問題に解答するには時間が不足します。また、計算問題の比率が増加傾向にあり、2022年度には作図問題も出題されています。作図問題はこれまでも後期試験でよく出題されていたので、今後も出題される可能性があるでしょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
75%が目標得点の目安になります。論述問題、計算問題、作図問題をどれだけ手早く解けるかで差がつくでしょう。特に論述問題は要点を整理した上で、信頼できる先生や講師から添削指導を受けておくことが理想です。

◆ 試験時間:短い
他学部は90分のところ、医学部は約75分で解答することになります。大問1題あたり約15分のペースです。論述問題が多いので、過去問演習を通して時間内に解き切る練習を重ねておきましょう。

◆ 取捨選択:必要
できる限り完答を狙いたいですが、計算問題や論述問題によっては時間がかかります。状況によっては問題を飛ばし、解かなければならない問題でとりこぼしがないように注意しましょう。

◆ 頻出分野:細胞・代謝、遺伝、生殖・発生、恒常性、反応・行動、環境応答
基本的には全範囲から偏りなく出題されています。他大学と比べて、生態、進化・系統からの出題が目立ちます。また、頻度は多くありませんがハーディー・ワインベルクの法則を含む遺伝からも出題されています。

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