医学部完全特化型 オンライン個別指導塾

ハイレベルな受験生が集まる国公立医学部の受験。その中でも「筑波大学 医学群に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?
この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、筑波大学 医学群の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。筑波大学 医学群の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。
筑波大学 医学群
種別
国公立大学
地域
関東エリア
学費
〜400万円
再受験寛容度
厳しい
男女比率
男6:女4
※ 学費:国公立大学の場合、卒業までの6年間の学費は350万円ほどです。
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。
筑波大学は、茨城県にある日本の国立大学です。茨城県つくば市天王台1-1-1に本部を置き、医学群のキャンパスも同じ場所に位置しています。つくばエクスプレスつくば駅前のつくばセンターからバスで、筑波大学病院入口下車すぐの立地です。広大なキャンパスが有名であり、敷地面積は約258ヘクタール=「東京ドーム55個分」と言われています。医学群の学生も、1年次の共通科目の受講などでキャンパス内の移動が必要です。
筑波大学の特徴は1年次のカリキュラムの自由度です。「学部・学科」ではなく「学群・学類」と分類されていて、分野を横断して履修することが可能です。例えば、スポーツドクターを目指している学生が体育専門学群の講義を受けるなど、自身の関心に沿って主体的に学ぶことができます。
医学類では1年次からPBLテュートリアルと呼ばれる独特の授業形式があり、基礎医学・臨床医学・社会医学のテーマについて少人数で討論する授業が設けられています。これらを通して、自己学習能力・問題解決能力を高めることを重視した教育がされています。

配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。共通テスト最低点:不明(2025年度 / 大学HP)
個別学力試験最低点:不明(2025年度 / 大学HP)
総合最低点:1779.0/2350(2025年度 / 大学HP)75.7%
教科配点:画像参照(2026年度 / 大学HP)
再受験寛容度:厳しい(近年の入学者年齢別分布から判断)
面接負担:適性試験II 200点
小論文負担:適性試験I 300点 ※文章完成法
共通テスト1000点、個別学力試験900点、適性検査500点の、合計2400点満点で合否が決まる、バランス型の配点です。適性検査も含めると個別学力試験重視の配点となります。
2025年度からは、共通テストに情報Ⅰが追加されています。
適性試験Iでは、SCTテスト(Sentence Completion Technique /文章完成法)という、筆記試験が実施されます。SCTテストは、短いフレーズを見て、それに続く文章を自分で考えて書くという形式です。知能・性格・意欲・興味・人生観・情緒などのパーソナリティを全体的に把握するための心理検査で、小論文とは異なり、特に対策は必要ありません。
適性試験IIでは、面接試験が実施されます。15分の面接が2回という形式で、1回目は志望理由などを話す通常の面接で、2回目はMMI(マルチプル・ミニ・インタビュー)方式と呼ばれる面接です。MMIでは、あるシチュエーションの書かれた文章を読み、その状況を自分はどう捉え、どのように対処するかを説明します。主にコミュニケーション面でのトラブルが起きた時にどのように対応するかを聞かれます。事前にMMIに特化した面接対策をしておくことをおすすめします。
数学 | 英語 | 物理 | 化学 | 生物 | |
|---|---|---|---|---|---|
問題の難易度 | 標問中心 | 標問中心 | 標問中心 | 標問中心 | 標問と難問の混合型 |
目標得点率 | 80%〜 | 80%〜 | 80%〜 | 60〜80% | 60〜80% |
試験時間 | 長め | 普通 | 短い | 短い | 短い |
その他 | 数2B範囲の前半3題から2題、数3範囲の後半3題から2題を選択する方式。後半の数3で差がつく内容。時間はあるので、丁寧に解いて減点されない記述を | 長文読解2題と語句整序・英作文問題が1題の出題。英文量・記述量が多いので、時間内に解けるように。出題形式に傾向があるので、事前対策は念入りに | 近年は基本〜標準レベルの問題が出題されており高得点勝負。力学、電磁気が必出で、残りの1題は波動・熱力学・原子から出題。原子も対策必要 | 基本的には標準問題中心で、論述問題など思考力が必要な問題も。全体的に理論化学が重視されている傾向。計算は速く正確に | 差がつくのは論述問題や実験考察問題。実験考察問題の割合が増えているので、短い試験時間でどれだけ対応できるかで差がつく |
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他の理系学群・学類とほぼ同様です。2020年度までは5題を120分で解答する形式でしたが、2021年度からは、1A2B範囲の前半3題から2題を、数3範囲の後半3題から2題を選択し、合計4題を120分で解答する形式です。
◆ 問題難易度:標問中心
問題難易度は標準レベルで、素直な出題が中心です。ただ、後半の数3の選択問題には難しめの問題が含まれていることもあり、計算力・思考力が問われます。また、どの問題にも小問が2〜3問程度あり、誘導に乗って解き進める必要があります。証明問題や図示が必要な問題も目立ちます。記述対策については、信頼できる学校の先生や塾の講師に添削を受けておくことを推奨します。
◆ 目標得点率:80%〜
医学類合格のためには80%を確保したいところです。近年は解きやすい出題が目立つので、標準レベルを丁寧に解答できれば十分到達可能でしょう。数学が得意な受験生は90%の得点率も可能と思われます。高得点獲得のために、数3の難しめの問題演習まで取り組んでおきましょう。高得点争いになるので計算ミスは厳禁です。
◆ 試験時間:長め
試験時間は十分あります。120分で4題なので、目安としては1題あたり25分以内で完答することを目指しましょう。残った時間で、解きにくかった問題に再挑戦したり、検算に時間を割いたりすると良さそうです。
◆ 取捨選択:必要
高得点が求められるので、解きにくい大問を見極めて、選択しないことも大事なポイントです。数3からの出題には重ための問題が含まれていることもあるので、他の大問も解いてみて、どちらを選択するか判断することも考えておきましょう。
◆ 頻出分野:数列、ベクトル、複素数平面、微積分、図形と方程式
数1Aの範囲からはメインで出題されないことが大きな特徴です。数2Bの範囲からは、図形と方程式に関連して円と接線の問題、ベクトルが頻出で、数列は極限と融合された出題が見られます。数3の範囲からは、微積分の面積や体積、図形絡みの複素数平面が頻出です。
◆ 数3比率:40〜60%
大問4題のうち、2題が数3範囲からの出題です。近年では、微積分・極限から2題、複素数平面から1題が数3からの出題という年度がありました。これら3題からどの2題を選ぶかの作戦を立てておくと良いでしょう。複素数平面は相対的に解きやすい大問が出題されやすく、得意分野にしておくのもひとつの手です。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他の学群との共通問題であり、試験時間も同じで、大問3題を120分で解答します。長文読解2題と語句整序・英作文問題が1題出題されています。
◆ 問題難易度:標問中心
読解の語彙レベルおよび問題レベルは標準的で、実力差が反映されやすい内容です。読解する英文量は全体を通して多く、長文問題は700〜800語程度の長文が2題出題されます。大問3でも、英語長文を読んだ上で語句整序や英作文に取り組む必要があります。
長文読解では、同意表現や空所補充の問題も出題されていますが、多くは記述を必要とする内容説明問題であることが特徴です。中には指定の語数にまとめにくいものもあります。年度によって変動はあるものの、50字程度の記述が8題ほどは出題されると考えておきましょう。
2020年度以降、大問3は2題構成で、前半が長文内での整序問題、後半が長文を読んだ上での要約問題や意見論述問題(合計で100語程度の記述)です。整序問題では、文法・語法の知識が必要になるので、事前に対策しておきましょう。
◆ 目標得点率:80%〜
80%を目標に、英語が得意な受験生は90%を目指しましょう。合格ラインをクリアするには、時間内に英文を読み切ること、手際よく解答することがポイントです。内容説明や英作文などの記述量が多いので、きちんと対策をおこない、過去問を使って時間内に解き切る練習をおこなっておきましょう。
◆ 試験時間:普通
英文量・記述量が多いですが、英語の確かな実力があれば解き切れる試験時間です。大問1題あたりおよそ40分を割くことができますが、解答順も含めて、自分の解きやすい時間配分を考えておきましょう。
◆ 取捨選択:不要
大問レベルでの捨て問はほとんどありません。速読力・精読力などの英語力の基礎を高めた上で、内容説明、要約、語句整序、自由英作文などを素早く処理できるように準備しておきましょう。
◆ 医学部固有テーマ:少ない
他学群との共通問題なので、特に医学テーマに偏らず、様々なジャンルの長文が出題されています。医学系の語彙の対策は不要です。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他の学群との共通問題であり、試験時間も同じです。大問は3題です。試験時間は、2科目で120分が与えられ、1科目あたり60分が目安となります。
◆ 問題難易度:標問中心
全体として基本〜標準レベルの問題が出題されてあり、難問・奇問はありません。物理現象をきちんと理解できているかを問われる良問が多いです。ただ、中には計算が煩雑になる問題もあるので、計算を速く正確に合わせる練習はしておきましょう。また、途中過程の記述、グラフ選択・描図、近似計算など、バラエティに富んだ出題がなされています。これらの出題形式にも慣れておきましょう。
◆ 目標得点率:80%〜
他学群との共通問題で、典型的な問題が多いため、80%の得点を確保したいところです。得意な受験生は90%以上を目指しましょう。
◆ 試験時間:短い
大問3題を1題あたり約20分で解くことになりますが、一部の問題では解答過程や証明などを記述することが求められます。問題数も考えると、試験時間に余裕はありません。目標ラインに到達するには素早い計算力が必要になります。
◆ 取捨選択:不要
決して難解ではないため、できるだけ全問解答する必要があります。試験時間に余裕はないので、過去問を使って時間内に解き切る練習をおこなっておきましょう。
◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動、原子
例年、力学と電磁気から1題ずつ出題されています。残りの1題は波動、熱力学、原子から出題されます。原子も数年に1回は出題されているので、全範囲をもれなく学習しましょう。近年では、2023年の第3問は原子からの出題でしたが、典型問題であり高得点を狙いたい内容でした。もし原子まで対策できていたかどうかで、大きく差がついたでしょう。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他の学群との共通問題であり、試験時間も同じです。大問3題構成です。試験時間は、2科目で120分が与えられ、1科目あたり60分が目安となります。
◆ 問題難易度:標問中心
標準問題中心ですが、中には見慣れないテーマや実験考察など、難しめの問題が出題されることもあります。また、理論計算が多いので、複雑な計算を速く正確に解く練習をおこなっておきましょう。各大問に1題は論述問題が出題されることが多く、化学現象がきちんと説明できるかが問われます。その他にも、化学知識の空所補充や有機の構造決定問題など、さまざまなタイプの問題が出題されています。
◆ 目標得点率:60〜80%
合格のためには、75%を確保したいところです。得意な受験生は80%以上を目指しましょう。試験時間が厳しいので、理論計算や論述問題を素早く処理できるかで差がつきます。
◆ 試験時間:短い
1題あたり約20分で解答することになりますが、試験時間に対する問題量を考えると、時間に余裕はないでしょう。
◆ 取捨選択:不要
問題文をよく読めば解けるようになっている問題が多く、理科2科目の時間配分を考えた上で、全問題に解答することが求められるでしょう。
◆ 頻出分野:理論、無機、有機、高分子
全体的に理論化学が重視されていると考えられます。特に、反応速度や化学平衡からの出題は差がつくことが多いです。無機や高分子は、理論の題材として出題される傾向にあります。2023年度は無機分野からの出題はありませんでした。高分子化合物からの出題もあるため、性質・製法などをひととおり押さえておきましょう。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他の学群との共通問題であり、試験時間も同じです。大問4題構成です。試験時間は、2科目で120分が与えられ、1科目あたり60分が目安となります。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
基本的な問題と、思考力が必要な問題があります。空所補充問題などは、教科書レベルの基礎知識を押さえていれば十分な場合が多いですが、論述問題や実験考察問題では差がつきます。特にここ数年は、実験考察問題の出題が増えてきているため、入念に対策しておきましょう。論述問題は合計で300字前後の出題が予想されます。過去問演習時には、信頼できる学校の先生や塾の講師に添削してもらうことが理想です。また、計算問題や描図問題も出題されているので注意が必要です。
◆ 目標得点率:60〜80%
合格のためには、75%を確保したいところです。得意な受験生は80%以上を目指しましょう。基本問題を素早く処理した上で、計算問題、論述問題、実験考察問題にどれだけ対応できるかで差がつきます。
◆ 試験時間:短い
1題あたり約15分で解答することになりますが、論述問題や実験考察問題を解くには時間がかかるため、試験時間に余裕はないでしょう。
◆ 取捨選択:必要
標準的な知識で解答できる問題での失点はしてはいけません。全体をまんべんなく解答したいところですが、実験考察問題や論述問題など、時間がかかりそうな問題は後に回すことも考えておきましょう。
◆ 頻出分野:遺伝情報、体内環境、植物の反応、生態
さまざまな範囲から出題されているものの、出題分野には少し偏りがあり、体内環境、遺伝情報、植物の反応、生態からの出題が多い傾向にあります。分野を横断した出題も多いので、まんべんなく学習しておき、その上で、頻出分野は重点的に問題演習を重ねておきましょう。
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