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富山大学 医学部

【国公立医学部】富山大学医学部の入試傾向と対策を徹底解説—2次で実力差の出やすい問題が多い。英作文や理科の論述対策で差がつく

ハイレベルな受験生が集まる国公立医学部の受験。その中でも「富山大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?

この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、富山大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。富山大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。

富山大学 医学部

種別

国公立大学

地域

北陸エリア

学費

〜400万円

再受験寛容度

寛容

男女比率

男5:女5

※ 学費:国公立大学の場合、卒業までの6年間の学費は350万円ほどです。
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。

富山大学医学部医学科の基本情報

富山大学 医学部医学科 キャンパス情報

富山大学は、富山県にある日本の国立大学で、主に富大(とみだい)と略称されている大学です。富山県富山市五福3190に本部を置き、医学部のキャンパスは富山県富山市杉谷2630に位置しています。富山駅南口から富大附属病院循環バスで約30分、富山大学附属病院下車ですぐの立地です。医学部は富山医科薬科大学を起源とすることから、薬学部との連携が強く、和漢医薬学総合研究所などの施設もあり、西洋医学と東洋医学の融合を基盤とする研究や学びが盛んであることが特徴です。

富山大学 医学部医学科 全体概要

富山大学 医学部医学科(前期)入試配点分析
配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。
  • 共通テスト最低点:779.2/1000(2025年度 / 大学HP)77.9%

  • 個別学力試験最低点:405.8/700(2025年度 / 大学HP)58.0%

  • 総合最低点:1277.7/1700(2025年度 / 大学HP)75.2%

  • 教科配点:画像参照(2026年度 / 大学HP)

  • 再受験寛容度:寛容(近年の入学者年齢別分布から判断)

  • 面接:配点100点

  • 小論文:なし

共通テスト1000点と個別学力試験600点+面接100点の、合計1700点の総合評価で合否が決まる、共通テスト重視の配点です。2025年度からは共通テストに情報Ⅰ(配点100点)が追加されています。共通テストの配点比率が高いので、基本的には共通テストできちんと得点しておかなければなりません。しかしながら、個別学力試験は実力差が反映されやすい内容であるため、共通テストの多少の点差は逆転できる or 逆転されることも想定されます。したがって、共通テストと個別学力試験の両方で高得点を狙う必要があります。

問題全体の難易度として、理数科目は標準的な内容が中心で、苦手科目を残したままでは差をつけられてしまう可能性があります。英数理の主要科目はバランスよく学習しておきましょう。

富山大学 医学部医学科 個別学力試験 教科別分析

数学

英語

物理

化学

生物

問題の難易度

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

目標得点率

60〜80%

60〜80%

60〜80%

60〜80%

60〜80%

試験時間

長め

短い

普通

普通

短い

その他

微積分の出題比率が高く、論証問題は差がつきやすい。時間に余裕があるため計算ミスが致命傷になるので注意。

250語の自由英作文が出題。英語での要約文の穴埋め問題など読解問題の出題に特徴があるので、過去問対策必須。

力学と電磁気が必出。波動か熱力学が次いで出題。論述、空所補充、グラフ選択、描図問題などさまざまな形式で出題

理論・有機・高分子が多く出題。高分子に関する論述や計算問題がほぼ毎年出題。100〜200字の論述対策を。

全範囲から幅広く出題。問題数がかなり多いため、時間配分に注意。論述問題を手際よく解答できるかで差がつく。

富山大学【数学】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
大問は3題出題され、理学部数学科、薬学部と同じ問題が出題されています。試験時間も120分で他学部と変わりません。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
各大問に丁寧な誘導がついていることが特徴です。前半はそれほど難しく感じる問題はないでしょう。小問による誘導に上手く気付けるかがポイントとなっている出題も多いです。
一部、後半には、思考力が必要な問題や、複雑な計算に時間がかかる問題もあるので注意しましょう。また、整数の性質などを題材にした証明問題はほぼ毎年出題されていて、論証力が要求されます。差がつく内容なので、過去問でしっかりと傾向を掴んでおきましょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
数学の実力差が反映されやすい内容です。中には思考力を要する問題もありますが、じっくりと考える時間があるので、70%を目標にしましょう。応用問題を完答できれば80%以上も可能です。

◆ 試験時間:長め
1題あたり約40分の時間が割けることを考えると、試験時間は十分です。その分、前半でのもったいない失点は大きなビハインドになるので、計算ミスに注意しましょう。また、後半の応用問題に関しては、最初の一歩までに時間を要することもあります。

◆ 取捨選択:不要
大問数が多いわけではないため、ひとつひとつをしっかり丁寧に取り組みましょう。特に前半の小問は確実に取りにいきましょう。証明も丁寧に記述することを意識してください。高得点勝負になるため、取れそうな問題はしっかりと完答を目指しましょう。

◆ 頻出分野:微積分、整数の性質、式と証明
出題内容は大きく微積分に偏っています。大問3題中2〜3題が微積分からの出題になることもあるため、特化した対策は必要不可欠です。微積分の内容に、ベクトルなど他分野を織り交ぜるような出題も、年度によっては出題されています。また、整数の性質に関する証明問題も頻出です。こちらも入念に対策をしておきましょう。

◆ 数3比率:60%〜
数3の微積分が最頻出です。典型的な入試テーマは一通り押さえておきましょう。また、極限、式と曲線等も出題されますので、しっかり対策をしておく必要があります。理系他学部と共通問題が出題されることも多いので、類題の練習は徹底的におこなっておきましょう。

富山大学【英語】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題(一部分を含む)
医学部固有問題です。試験時間は90分で、大問は読解2題の構成ですが、2題目に250語の自由英作文が含まれるので、実質3題構成と考えておきましょう。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
英文自体は比較的読みやすく、複雑な構文は少ないものの、医学的な内容と語注が多く、読解量・記述量も多くなりやすいことが特徴です。出題形式になれていないと、時間内に解くことが大変だと思われます。長文読解においては、内容一致問題のような出題の他に、英語による要約文の穴埋めや、語形変化などといった、特徴的な出題がなされています。また、英文内容を踏まえて自由英作文を書く必要があり、分量も250語と他の大学と比較してかなりのボリュームがあるので注意が必要です。

◆ 目標得点率:60〜80%
70%程度が目標得点の目安です。苦手な場合でも少なくとも60%を目指しましょう。出題形式が難しく、英作文のボリュームも大きいため、受験生の実力差が如実に表れるであろう問題内容です。また、出題形式に特徴があり、慣れていないと時間がかかります。富山大学の出題形式に特化した対策ができているかによって差がつきやすいでしょう。

◆ 試験時間:短い
読解量・記述量などを考えると、試験時間は短めです。90分で大問2題(実質3題)の出題ですが、全ての問題が英問英答であり、英作文のボリュームも多いので、時間配分に注意しましょう。

◆ 取捨選択:不要
問題の取捨選択は不要で、全ての問題を時間内に解答することを目指しましょう。250語の自由英作文は慣れていないと時間がかかりますが、ここを35分以内で解答できるように練習しておくと、残りの長文読解にしっかりと取り組むことができるでしょう。

◆ 医学部固有テーマ:多い
鬱の治療法や老化による変化など、医学部固有テーマに基づく出題が多いため、医系英単語は覚えておくことを推奨します。詳細な語注がありますが、語注も全て英語で記載されているため、スピーディーに読み取れるようにしておきましょう。

富山大学【物理】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他学部と共通の問題です。物理は大問3題構成です。他学部は1科目90分で、医学部は2科目を180分で解答するので、実質的な試験時間は変わりません。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
標準〜発展レベルであり、平易な問題から難解な問題まで細かく段階を分けて出題されています。知識的には標準的な問題が中心ですが、複数のテーマを組み合わせた出題などもあるため、医学部の合格ラインを狙うのであれば、教科書内容をきちんと理解した上で問われている現象をしっかりと考察する必要があります。文字式の計算問題を中心に、空所補充、グラフ選択、描図問題が出題されています。大問ごとの後半に1題は途中過程を記述する問題があるのも特徴です。

◆ 目標得点率:60〜80%
70%程度が目標得点の目安になります。基本の定着がしっかりとできている受験生ならば80%以上も狙える内容ですが、まずは大問ごとに目標得点率をクリアすることを意識してみてください。他の受験生が得点できる問題での計算ミスは、大きなビハインドになるので注意してください。

◆ 試験時間:普通
大問3題構成で、1題あたり約30分と、試験時間は比較的長いように思われますが、問題文が長く、論述に時間がかかってしまうと、時間が足りなくなってしまう受験生もいるかもしれません。過去問演習を通して、時間内に合格ラインを意識して解く練習を重ねておきましょう。

◆ 取捨選択:必要
状況が複雑な問題や、物理的に難しい問題であれば、時間配分を考えた上で、一部の問題を回避しても良いでしょう。

◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動
大問3題で、第1問が力学、第2問が電磁気です。第3問は主に波動または熱力学から出題されています。原子の出題頻度は少なく、近年では、2022年の他学部の後期日程で出題された程度です。

富山大学【化学】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他学部と共通の問題です。化学は大問3題構成です。他学部は1科目90分で、医学部は2科目を180分で解答するので、実質的な試験時間も変わりません。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
全体的に基本〜標準レベルの計算問題や空所補充問題が出題されていますが、やや難レベルの問題も散見されます。実験考察や化学現象の理由を説明する100〜200字での論述が数題あり、特に合成高分子で論述問題が出題されやすいことが特徴です。医学部受験では高得点が必要になってくるので、様々な出題形式に慣れておき、時間配分に注意しましょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
70%程度が目標得点の目安になります。化学が得意な受験生であれば、80%以上を目指すことも可能です。理論化学の計算をミスなく素早く解答できることと、論述問題の演習で差がつくでしょう。

◆ 試験時間:普通
1科目あたり約90分で、大問4題構成を解くことになりますが、思考を要する問題や、解答に時間がかかる問題もあり、時間に余裕はありません。大問1題あたり20分を目安に、目標得点率をクリアすることを目指して、まずは標準問題を一通り解答した上で、残った時間で解きにくい問題に着手しましょう。

◆ 取捨選択:必要
できる限り全ての問題に着手したいところですが、試験時間に対して問題量が多い場合があることと、一部に解きにくい問題や、論述・計算に時間がかかる問題があることに注意が必要です。目標得点率によっては、解くべき問題と解かなくても良い問題の取捨選択をした方が良い場合もあるでしょう。

◆ 頻出分野:理論、有機、高分子
理論2題・有機1題・高分子1題の構成でよく出題されます。無機は単独の知識問題では出題されず、理論との融合問題で出題されやすいです。例年、最後の大問が高分子に関する問題で、難しめの問題も出題されやすい傾向にあります。早めに対策をおこなっておきましょう。

富山大学【生物】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他学部と共通の問題です。生物は大問5題構成です。他学部は1科目90分で、医学部は2科目を180分で解答するので、実質的な試験時間は変わりません。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
全体的に標準レベルではありますが、一部で細かい知識が聞かれる問題も含まれています。10〜120字程度の論述問題が各大問で数題出題されていて、その対策で差がつくでしょう。教科書レベルの知識をインプットした上で、論述対策を入念におこなっておきましょう。
また、計算問題は、例年1〜3題程度は出題されています。標準的なレベルの計算問題は対応できるように準備しておきましょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
70%程度が目標得点の目安になります。生物が得意な受験生ならば80%以上も狙える内容です。計算問題を速く正確に解答し、論述問題を手際よく解答できるかで差がつくでしょう。

◆ 試験時間:短い
大問5題構成で、各大問の問題数・論述量も多いため、試験時間が短いと感じる受験生が多いでしょう。大問1題あたり15〜20分を目安に解答し、合格ラインをクリアした上で、残りの時間でどれだけ点数を上積みできるかを意識して取り組んでみてください。

◆ 取捨選択:必要
試験時間が短いため、解ける問題からテンポ良く解答していきましょう。論述問題や解きにくい問題に時間をかけすぎて時間配分を間違えることのないように注意してください。

◆ 頻出分野:細胞・代謝、遺伝、生殖・発生、恒常性、反応・行動、環境応答
大問数が多いこともあり、基本的には全範囲から偏りなく出題されています。総合問題として大問1つの中で複数の範囲の知識が問われることも多いため、まんべんなく全範囲を学習しておきましょう。

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