医学部完全特化型 オンライン個別指導塾

ハイレベルな受験生が集まる国公立医学部の受験。その中でも「東京大学 理科三類に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?
この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、東京大学 理科三類の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。東京大学 理科三類の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。
東京大学 理科三類
種別
国公立大学
地域
関東エリア
学費
〜400万円
再受験寛容度
厳しい
男女比率
男8:女2
※ 学費:国公立大学の場合、卒業までの6年間の学費は350万円ほどです。
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。
東京大学は、東京都にある日本の国立大学です。東京都文京区本郷7丁目3-1に本部を置き、医学部も同じ本郷キャンパス内に位置しています。都営地下鉄大江戸線・東京メトロ丸ノ内線の本郷三丁目駅下車、徒歩約10分の立地です。「東大」や「UT」と略称され、日本の最難関大学とされています。日本の研究機関において科研費(国からの研究助成金)の配分が例年1位であるなど、学びや研究の環境が充実しています。
東大の理系は理科一類、理科二類、理科三類に分かれており、医学部を目指す学生は主に理科三類を受験します。最初の2年間は駒場キャンパスで教養学部前期課程として過ごし、リベラルアーツを学びます。2年生の中間の時期に、3年生から進学する後期学部課程・学科の決定(いわゆる「進振り」)がおこなわれます。(※なお、東大には「全科類枠」という、条件を満たしていればどの学部にも進学できる枠があります。)

配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。共通テスト最低点:770/1000(2024年度 / 大学HP)77.0%
個別学力試験最低点:不明(2025年度 / 大学HP)
総合最低点:368.67/550(2024年度 / 大学HP)67.0%
教科配点:画像参照(2026年度 / 大学HP)
面接:配点不明
小論文:なし
共通テストの1000点が110点に圧縮されます。 圧縮された共通テスト110点と個別学力試験440点の合計550点満点と、面接の総合評価で合否が決まる、個別学力試験を非常に重視した配点です。2025年度入試から、共通テストに情報Ⅰ(100点)が追加されています。
東京大学は、入学志願者が各科類の募集人員に対する倍率が一定以上に達した場合、大学入学共通テストの成績により第1段階選抜(足切り)をおこないます。この選抜を通過した受験生のみが、第2次学力試験に進むことができます。
2026年度入試においては、理科三類の第1段階選抜基準は約2.8倍に設定されています。足切りラインをクリアしないと個別学力試験が受験できないので注意が必要です。合格に必要な学力レベルをふまえると、足切りラインは超えて当たり前と考えておきましょう。
(参考:令和8年度 東京大学 入学者募集要項)
近年の理科三類の足切りラインは以下のような推移となっています。(2025年度以降は、共通テストの配点が1000点満点に変更されています。)
東大理三 共通テスト足切りライン | |
|---|---|
2021年 | 534(59.3%) |
2022年 | 529(58.8%) |
2023年 | 640(71.1%) |
2024年 | 691(76.8%) |
2025年 | 770(77.0%) |
共通テストの目標得点率は90%程度が目安になります。ただし、対策の優先順位が高いのは、配点比率の高い個別学力試験です。個別学力試験は配点が大きいため、共通テストの得点がボーダーラインを多少下回っていたとしても、個別学力試験の結果次第では逆転合格が可能です。裏を返せば、東大に特化した勉強を十分にしておかないと、個別学力試験で逆転されてしまう可能性もあるということです。入念な対策が必要になるので、理科三類に合格するためには、過去問を徹底的に分析し、その傾向に特化した対策を講じるようにしましょう。
また、個別学力試験で課される科目数が多いことも東大特有の傾向です。高2までに教科書内容を完成させ、遅くても高3の夏までには過去問を解き、十分な過去問分析をおこなった上でさらに適切な対策に取り組む、という流れが理想です。
個別学力試験では他学部との共通問題が出され、医学部(理科三類)固有問題は出題されません。ただ、東京大学は医学部(理科三類)以外の学部も偏差値が高いため、全体として問題の難易度も高い場合が多く、知識力以上に思考力が問われる傾向にあります。大手予備校が実施している大学別の模試を受けると、母集団や出題傾向が実際の入試と近いので有意義でしょう。
数学 | 英語 | 物理 | 化学 | 生物 | 国語 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
問題の難易度 | 難問中心 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 | 難問中心 |
目標得点率 | 60〜80% | 70〜80% | 70〜80% | 70〜80% | 70〜80% | 〜60% |
試験時間 | 短い | 短い | 短い | 短い | 短い | 短い |
その他 | 2025年度は難化。分野を横断した融合問題として出題される傾向が強い。図形と方程式・複素数平面・ベクトル・初等幾何と関数を絡めた問題なども頻出 | 英語の総合力が要求され、さまざまな形式で出題。手際よく解けるように、時間配分と過去問演習が重要。リスニングで一旦試験が区切られることにも注意 | 基本的な内容から始まるが、複数分野にまたがる問題も多い。長い問題文から問題設定を把握し、計算力で差がつく。時間内に何をどこまで得点すべきかの判断を | 問題量・読解量など全体的にハイレベル。多様な形式で総合力が問われる。2025年度は、以前よりも論述問題が大幅に増加。計算力や情報処理力も重要 | 問題量・読解量など全体的にハイレベル。図表やリード文の長い重ための実験考察問題や、行数指定のある論述問題が特徴。早めの過去問研究で差がつく | 理系でも東大受験には国語の記述対策が必須。言語の運用力が要求される。解答順と時間配分を意識し、まずは古文漢文で目標点達成を |
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
試験時間は150分です。理系学部共通問題で、一部の問題は文系学部とも共通です。大問6題構成です。受験者の学力レベルは非常に高いですが、それでも差がつく問題が出題されることが特徴です。また、近年は文系学部との共通問題や類題がほとんど見られなくなっています。
◆ 問題難易度:難問中心
標準レベル〜難問が中心の出題で、計算力・思考力・論証力において高いレベルが要求されています。また、原則として典型問題は出題されず、教科書内容に基づいた抽象度の高い問題や、分野を横断した融合問題が出題される傾向にあります。特に、2025年度は例年よりも誘導が少なくなり、時間内の完答は難しいことが想定される問題が多く、差がつきやすい印象です。単に公式に当てはめて解くような勉強法では手も足も出ないようなものや、簡単そうに見えても解答の方針を立てるのに時間がかかるもの、複雑な論証や計算が含まれるものもあります。教科書に記載されている公式や解法などを早期に深く理解した上で、東大レベルの思考力を要する入試問題演習をどれだけ積み重ねられるかが重要となります。
◆ 目標得点率:60〜80%
東大理系の数学は差がつきやすい科目のひとつです。東大理三の数学は、理科一類や理科二類と比べて+20点の目標点が目安になります。他科目の目標得点や年度によりますが、2025年度のような難化した年度でなければ、120点中75点(約60%)が目標得点の目安です。基本的には、大問6題のうち完答するべき問題3題を見極め、残りは完答も狙いながら部分点を稼ぐことで合格ライン到達を目指すと良いでしょう。数学が得意な受験生であれば、120点中85点以上(約70%)を目指しましょう。
◆ 試験時間:短い
150分の試験時間で大問6題であるため、単純計算では1題あたり約25分の時間配分となりますが、大問によって難易度にばらつきがあることに注意が必要です。時間内での完答は難しい問題もあるので、自分なりに時間配分のルールを設けて解く練習をしておきましょう。例えば、「1題あたり20分以内での解答を目指す」「10分かけても解答の方針が立たない場合は一旦飛ばして次の大問に移る」「完答できそうな問題は多少時間をオーバーしても完答を目指す」など、150分の試験時間をどのように使うかを考えて、過去問演習を重ねましょう。
◆ 取捨選択:必要
例年だと難問が1〜2題ほど出題される傾向にあります。難問に時間をかけすぎてしまうと、たとえ実力があったとしても試験時間内に目標得点に達することが難しくなる可能性があるので注意が必要です。どの問題を完答し、どの問題で部分点を取り、どの問題を捨てるかの状況判断が重要となります。入試基礎力を固めた上で、しっかりと本番を想定して過去問に取り組み、取捨選択の判断を練習しておきましょう。
◆ 頻出分野:関数、場合の数・確率、整数の性質、数列、ベクトル、複素数平面、式と曲線、微積分
複数分野にまたがる融合問題が多く出題され、図形と方程式、ベクトル、初等幾何、空間図形と関数を絡めた問題などが頻出です。整数の性質と、場合の数・確率からも毎年のように出題されています。過去問演習を通して、どのように切り崩していくかを考えてください。2025年度は、例年出題されている空間図形の問題がありませんでした。
◆ 数3比率:40〜60%
近年では6題中2〜3題程度が数3範囲からの出題です。融合問題を含めると4題が数3からの出題という年度もありました。数3の微積分に関連する問題が多く、典型的な解法の積み重ねで解けることもありますが、しっかりとした計算力が要求されます。
また、空間図形との融合問題は差がつきやすいと思われます。数3範囲も応用問題レベルまで念入りに対策をおこなっておきましょう。複素数平面からの出題は少ない傾向にありましたが、2025年度では4年ぶりに出題されています。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
文系・理系ともに全学部共通問題です。試験時間は120分で大問5題構成です。年度によって一部変更の可能性はありますが、大問1A(要約)、大問1B(英文補充)、大問2A(自由英作文)、大問2B(和文英訳)、大問3(リスニング)、大問4A(文法問題)、大問4B(英文和訳)、大問5(長文読解)という問題構成を想定しておきましょう。リスニングは試験開始後45分が経ってからスタートし、30分程度の音声が流れます。
◆ 問題難易度:標準問題と難問の混合型
英語のさまざまな学力が総合的に問われており、時間内に合格ラインに到達するには相当な情報処理力が要求されている出題内容です。英文自体は標準的な内容が中心であるものの、試験時間に対する問題量が非常に多く、要約、読解、英作文、リスニング、文法問題など、多様な形式で出題されます。文章補充や誤文訂正のような、事前に解き方に慣れておいた方が良い問題や、要約問題や英文和訳のような、文脈を踏まえて情報をまとめる国語力が必要となる問題が出題されます。全体を通して、さまざまな出題形式の問題を限られた時間内に手際良く解き進める必要があり、東大英語に特化したトレーニングが必要です。
英作文は、和文英訳と、60〜80語での自由英作文が出題されています。過去には、イラストや写真を見て感想を述べるものや、試験場のキャンパスに関して気づいたことを述べるものなどもあり、出題のテーマもさまざまです。
リスニングは120点中30点とそれなりに配点が大きく、東大を受験するにあたってはリスニング対策も手を抜けません。7割以上は安定して得点できるようにしましょう。
毎年、細かな出題形式の変更がされています。例えば、2025年度は大問5で整序英作文がなくなり、英文和訳が復活しています。
◆ 目標得点率:70〜80%
東大理三の英語は、120点中90点(75%)が目標得点率の目安です。英語が得意であれば、120点中102点(85%)超えも狙えるでしょう。リスニング、要約、自由英作文など、対策次第で差がつく問題が多いため、日本語と英語の表現力について高いレベルでのトレーニングが必須です。和訳や英訳については特化した問題集や参考書を活用し、信頼できる学校の先生や塾の講師に添削指導を受けておくことを推奨します。
◆ 試験時間:短い
難易度・問題量・記述量を考慮すると、目標得点率をクリアするには120分という試験時間は非常に短く感じる受験生が多いでしょう。過去問を用いて時間内に解き切る練習を重ねておきましょう。時間配分は「45分→30分→45分」のように、リスニングの前後で区切るとわかりやすいと思います。それぞれの時間枠の中で、どの大問をどのような順番で解くべきかを考えておくことをおすすめします。
◆ 取捨選択:不要
難しい内容を含みますが、東大英語に解かなくていい問題はありません。時間内に合格点に達するために、多様な出題形式の問題に手際良く解答していく必要があります。各大問の特徴に沿った対策を進め、何分で何点を目標にすると良いかを意識して過去問演習に取り組んでください。
◆ 医学部固有テーマ:なし
医学部固有の出題はありません。300〜400語程度の論説文の要約問題や、小説の読解問題など、さまざまなテーマから出題されます。エッセイなどのやや読みづらい文章が扱われることもあるので、過去問に多く取り組み、いろいろなテーマの長文に慣れておきましょう。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
理系学部共通問題で、試験時間は理科2科目で150分です。物理は約75分で大問3題を解くこととなります。罫線のみが付された解答用紙に答案を書いていく形式です。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
東大物理の入試問題は、前半は基本的な内容から始まりますが、後半は発展的な内容になり、複数分野を融合した総合問題や、見慣れない設定で考えさせる問題が多いことが特徴です。合格点を取るためには、物理現象の深い理解と、目新しい問題への対応力が必要です。ここ数年は難易度の変動が大きい印象です。特に2023年度は難問が多く、大問1が力学・電磁気・原子の融合問題、大問2が電磁気と波動の融合問題、大問3が熱力学に関する難問と、重たい問題ばかり出題されていました。比較すると2024年度は、目新しい題材の問題は減り、例年通りの難易度に戻りました。また、2025年度はここ数年では解きやすい内容で、実力差が得点に反映されやすかったことが考えられます。
いずれにしても、物理の基本法則を押さえた上で、誘導に従って状況を適切に把握し解答する能力が必要です。過去問演習をしっかりと重ねておきましょう。
◆ 目標得点率:70〜80%
理科三類合格のためには、例年の難易度であれば70%の得点率を確保したいところです。なお、2023年度の物理は難易度が上がりましたが、得点開示などの情報を見るに、理科の中で得点調整がおこなわれていたのではないかと考えられます。後半になるにつれて難しくなる大問が多いので、前半の解ける問題では着実に点数を取り、少しでも部分点を獲得しましょう。
◆ 試験時間:短い
1科目あたり約75分で大問3題を解きますが、最後まで解き切ることは難しい年度が多いです。時間を意識した過去問演習をおこない、標準レベルの問題は素早く解答し、時間内に何をどこまで得点するべきかを判断しましょう。論述問題、近似計算、数学的な処理などは素早く対応できるようにしておきましょう。
◆ 取捨選択:必要
問題の難易度にばらつきがあることも多いため、解けると思われる問題に集中することが望ましいです。他の受験生が得点している問題での失点は致命傷になるので、問題全体を見てうまく取捨選択をおこないましょう。
◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動、原子
おおむね、力学から1題、電磁気から1題、波動か熱力学から1題が出題されますが、複数単元にまたがる問題が出題されることもあります。2021年には大問で原子からも出題されています。入試本番までにすべての範囲を仕上げ、見慣れない問題文であっても、分野を横断して考え読み解くことができるようになりましょう。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
理系学部共通問題であり、試験時間は理科2科目で150分です。化学は約75分で大問3題を解くことになりますが、各大問とも異なる内容の2テーマに分かれている年度が多いです。2025年度は各大問で1テーマの形式になっており、例年と比較して出題分野の順番に変化がありました。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
東大化学の特徴は、読解力が必要な問題設定の長さと思考力が必要とされる融合問題です。分野を横断した化学現象の深い理解に基づいて、見慣れないテーマであっても問題文やグラフから必要な情報を読み取り、考察する練習が必要です。さまざまな形式での出題も特徴で、字数指定のない論述問題、途中過程を含む計算問題、空所補充、構造決定問題など、総合的な能力が求められています。問題数が多く、記述量も多いため、合格ラインに到達することは簡単ではありません。
さらに、ここ数年と比較すると、2025年度の入試問題は難化しているといえます。計算問題は少なくなったものの難しい問題が目立ち、字数制限のない論述問題が大幅に増えています。単純な知識の論述問題は少なく、実験操作の目的や課題解決など思考力が必要な論述問題が目立ちます。
また、2023年度には「配座異性体」のように教科書にはあまり記載のないテーマも出題されましたが、これは2009年度の東大入試でも扱われています。古い年度のものも含めて過去問演習に取り組み、東大化学に慣れておくことをおすすめします。
◆ 目標得点率:70〜80%
年度にもよりますが、理三合格のためには化学は70%の得点を目標としたいところです。得意な受験生であれば75%以上を目指しましょう。それ以上を得点することは困難な場合もあるので、状況に応じて、理科の他科目に時間を配分することも考えておきましょう。
◆ 試験時間:短い
大問3題構成ですが、問題量・計算量・記述量はどれも多く、時間内に全ての問題に解答することは厳しい年度も多いです。まずは、日々の学習で、基礎を大切にしながら、問題文を素早く読解すること、標準レベルの問題を素早く正確に処理すること、記述問題を手際よく解答することを目指してください。その上で、時間内に合格点をクリアするために、時間配分を意識して解くトレーニングを重ねましょう。
◆ 取捨選択:必要
問題数に対して試験時間が短いため、解答する順番や取捨選択は重要です。過去問演習時には時間配分をよく考えておき、解きにくいと感じた問題については捨てる判断が必要となるかもしれないことも念頭に置いておきましょう。
◆ 頻出分野:理論、無機、有機、高分子
目新しいテーマについて思考させる問題があり、半分以上は理論が絡んだ総合問題です。特に平衡が関係することが多いので注意しておきましょう。大気汚染やクリーンエネルギーのような環境問題、セラミックスなどの新しい素材、糖類・アミノ酸・油脂などの天然高分子からもよく出題されています。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
理系学部共通問題であり、試験時間は理科2科目で150分です。生物は約75分で大問3題を解くこととなります。各大問とも異なる内容の2テーマに分かれることが多いです。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
教科書レベルを超える知識を求められることは少ないものの、見慣れない実験考察を題材に、複数のデータや実験結果から総合的に判断・考察させる問題が東大生物の特徴です。大問1題におよそ4ページほどの問題文があり、限られた時間内に実験の目的や状況を素早く読み取らなければなりません。字数ではなく行数で指定される論述問題は差がつきやすいため、信頼できる学校の先生や塾の講師から添削指導を受けておくことを推奨します。
知識問題も出題され、基本的な内容から発展内容まで幅広く問われます。他にも、正誤判断問題、計算問題、グラフ作成問題も出題されるなど、出題形式はさまざまです。過去問を使って東大の多様な出題形式に慣れておきましょう。
ここ数年では難化傾向にありましたが、2025年度は、2024年度と比較すると問題量・読解量・記述量が全体的に減少しています。ただ、合格するために要求されている学力は以前として高いといえるでしょう。
◆ 目標得点率:70〜80%
理三合格のためには、生物では70%の得点は確保したいところです。十分に対策ができている受験生であれば75%以上の得点も可能でしょう。
東大らしい重ための考察問題が多く、過去問などでの類似の問題演習が効果的です。
◆ 試験時間:短い
大問3題構成ですが、問題量・読解量・記述量を考慮すると試験時間は非常に短いです。表やグラフから情報を読み取って解く問題が多いので、素早く処理できるように慣れておきましょう。また、記述力で差がつきやすいので、要点を手際よく押さえて解答できるようにトレーニングは入念に取り組んでおきましょう。
◆ 取捨選択:必要
問題数に対して試験時間が短いため、典型問題は速く正確に解き進めましょう。問題文の読解や図表の読み取りを素早く処理できるようにトレーニングをおこない、実験考察や論述に必要な時間を割けるようにしましょう。その上で、状況によってはとばして、次の問題に移る状況判断も重要となります。また、理科の他科目に時間を割くことも考えておきましょう。
◆ 頻出分野:遺伝、植物の反応、動物の反応細胞、代謝、生殖・発生、生態
遺伝や植物の反応などが頻出ですが、融合問題として、複数の範囲にまたがる問題が多く出題されます。コロナウイルスやバイオテクノロジーなど、最新の話題もよく出題されます。教科書内容を一通り仕上げた後は、実験考察や資料読解を中心とした入試問題を積極的に演習し、記述対策を重点的に取り組んでおきましょう。早期に東大の過去問演習に取り組むことが理想です。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
試験時間は100分で、他学部共通問題です。現代文、古文、漢文の大問3題が出題されます。
◆ 問題難易度:難問中心
東大国語は、問題文自体に難しい語彙や難解なテーマが含まれるわけではないものの、内容を正しく理解した上で限られた解答欄に記述をまとめることが難しく、この点が大きな特徴です。自分なりに解答できたと思っていても想定以上に減点されてしまう可能性もあるため、いかにポイントを押さえて記述できるかが重要となります。
現代文は、抽象的で硬質な文章が出題されます。漢字問題は3問程度あり、必ず得点したいところです。差がつくのは記述問題で、傍線部について解答欄内で60〜70字で説明する問題が3題ほど出題され、最後に100〜120字で本文全体をまとめる問題が出題される年度が中心です。単純な言い換えの記述問題ではなく、段落ごとに要旨を掴み、全体の論理展開を意識しながら解答する必要があります。
古文は、基本的な古文文法や知識問題に始まり、内容を掴んだ上での記述問題も出題されています。後半の現代語訳や内容説明の出題は、読解力と記述力の両方が求められます。2025年度や2022年度には和歌も出題されているので注意が必要です。
漢文は、基本的な句法や知識が問われる問題が中心ですが、省略されたものを明確にした上でわかりやすく説明する能力が求められています。「この文脈でこの表現が使われたら、こういう意図が多い」というように予測できると、高得点も狙えるでしょう。漢詩も出題されることがあり、対策は必須です。
◆ 目標得点率:〜60%
80点中48点(60%)が目標得点の目安ですが、理系で60点以上を獲得できる受験生は全国でもごくわずかで、50点を超えることができれば十分な印象です。記述をまとめることが難しく、かつ、採点が厳しいため、高得点獲得は難しいでしょう。国語で他の受験生と差がつくことは少ないものの、きちんと対策をしておかないと大きなビハインドになってしまう危険性もあるので注意しましょう。
◆ 試験時間:短い
試験時間に余裕はありません。古文漢文から解き進め、残りの時間で現代文を解答すると良いでしょう。時間配分は事前に決めておきましょう。古文漢文で40〜45分、現代文で55〜60分が目安になるかと思います。
◆ 取捨選択:不要
大問レベルでの捨て問はほとんどありません。全問に取り組んで、試験時間内に部分点を獲得するよう心がけましょう。問題文を正しく読み取り解答欄にうまくまとめるという設問全体を通して、「言葉の運用力」が問われています。
◆ 古文漢文:現代文・古文・漢文の出題
現代文、古文、漢文1題ずつの出題です。現代文で30点〜35点、古文漢文で40点〜50点くらいの配点を想定しておきましょう。難しい語彙は出題されにくく、決して読みにくい文章ではありません。論旨を簡潔にまとめて記述する答案作成能力が問われます。
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