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東北大学 医学部

 【国公立医学部】東北大学医学部の入試傾向と対策を徹底解説—2次試験の配点比率高く逆転も可能。実力差が出る出題で特化した対策が重要

ハイレベルな受験生が集まる国公立医学部の受験。その中でも「東北大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?

この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、東北大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。東北大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。

東北大学 医学部

種別

国公立大学

地域

東北エリア

学費

〜400万円

再受験寛容度

厳しい

男女比率

男8:女2

※ 学費:国公立大学の場合、卒業までの6年間の学費は350万円ほどです。
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。

東北大学医学部医学科の基本情報

東北大学 医学部医学科 キャンパス情報

東北大学は、宮城県にある日本の国立大学です。宮城県仙台市青葉区川内28に本部を置き、医学部のキャンパスは宮城県仙台市青葉区星陵町2-1に位置しています。地下鉄南北線北四番丁駅下車、徒歩約15分ですぐの立地です。東北大と略称され、旧帝大のひとつで、全国の国公立医学部の中でもレベルの高い層が集まっています。「研究医養成プログラム」というユニークなカリキュラムが敷かれており、伝統的に研究者養成を重視してきた大学です。また、トップクラスの海外協定大学を数多く有する大学のひとつで、海外留学を積極的に支援しています。

東北大学 医学部医学科 全体概要

東北大学 医学部医学科(前期)入試配点分析
配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。
  • 共通テスト最低点:不明(2025年度 / 大学HP)

  • 個別学力試験最低点:不明(2025年度 / 大学HP)

  • 総合最低点:不明(2025年度 / 大学HP)

  • 教科配点:画像参照(2026年度 / 大学HP)

  • 再受験寛容度:厳しい(近年の入学者年齢別分布から判断)

  • 面接、小論文:400点(面接試験では小作文と面接が実施されます)

共通テスト550点と個別学力試験1800点の合計2350点と、面接(小作文)400点の、合計2750点満点の総合評価で合否が決まる、非常に個別学力試験重視の配点です。2025年度からは共通テストに情報Ⅰ(配点50点)が追加されました。共通テストのボーダーラインを多少下回っても、個別学力試験の結果次第では逆転が可能です。裏を返せば、東北大の過去問研究をしっかりしておかないと、個別学力試験で逆転されてしまう可能性があるということです。

東北大学では、2021年度からは学力試験の他に、「主体性評価チェックリスト」が用いられるようになりました。学力試験で複数人が合否ラインに同点で並んだ場合、チェックリストによる主体性評価が高い志願者が優先的に合格とされます。

問題の難易度としては、標準〜やや難レベルの問題が多い傾向にあります。東北大は各科目に出題の特徴があり、対策次第では差がつけられるため、過去問での問題演習が必須です。個別学力試験で実施される小作文は、与えられたテーマに対する自分の意見を30分で論述する形式です。書いた内容について、翌日の面接で深掘りされます。

東北大学は合格者最低点を公表していませんが、合格者平均点は公表しています。(以下表)
合格者の個別学力試験の総合得点率は70〜80%程度を推移しています。2023年度は平均点が上がっていますが、例年の合格者平均得点率を考慮すると、個別学力試験の目標得点率は75%が目安となります。

年度

共通テスト(センター試験)

個別学力試験

総合得点

2012年

219.53(87.8%)/250

637.66(70.9%)/900

857.19(74.5%)/1150

2013年

212.41(85.0%)/250

663.37(73.7%)/900

875.79(76.2%)/1150

2014年

217.42(87.0%)/250

670.69(74.5%)/900

888.12(77.2%)/1150

2015年

219.00(87.6%)/250

730.98(76.9%)/950

949.98(79.2%)/1200

2016年

218.71(87.5%)/250

689.00(72.5%)/950

907.71(75.6%)/1200

2017年

216.34(86.5%)/250

669.41(70.5%)/950

885.75(73.8%)/1200

2018年

216.58(86.6%)/250

686.68(72.3%)/950

903.27(75.3%)/1200

2019年

220.43(88.2%)/250

720.49(75.8%)/950

940.93(78.4%)/1200

2020年

220.05(88.0%)/250

732.66(77.1%)/950

952.72(79.4%)/1200

2021年

216.89(86.8%)/250

700.34(73.7%)/950

917.23(76.4%)/1200

2022年

202.72(81.1%)/250

701.26(73.8%)/950

903.98(75.3%)/1200

2023年

211.36(84.5%)/250

760.37(80.0%)/950

971.74(81.0%)/1200

2024年

213.91(85.6%)/250

713.11(75.1%)/950

927.02(77.3%)/1200

2025年

478.70(87.0%)/550

1661.76(75.5%)/2200

2140.47(77.8%)/2750

東北大学 医学部医学科 個別学力試験 教科別分析

数学

英語

物理

化学

生物

問題の難易度

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

目標得点率

60〜80%

60〜80%

60〜80%

60〜80%

60〜80%

試験時間

短い

短い

短い

短い

短い

その他

半分ほどは数3からの出題で、計算力や図形的な考察が必要。空間図形や通過領域などの差がつく問題も出題されるが、まずは標準問題の完答を目指そう。

長文読解、整序問題、和文英訳、自由英作文と幅広い出題形式。長文の抽象度は高くないが、記述量が多い。時間配分や出題形式の対策が必須。

大問ごとに、最初は解きやすいが、後半になるほど難しくなっていく。力学と電磁気が必出で、残りは波動か熱力学からの出題。近似計算やグラフに注意。

問題量が30問程度とかなり多め。理論、有機、無機がバランスよく出題され、有機の構造決定問題の難易度が高いことがある。時間配分に注意。

実験考察や論述問題に特徴あり。論述量が多く、試験時間に注意が必要。特に遺伝情報や体内環境からの出題が多い。

東北大学医学部【数学】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
全問記述式の試験で、大問は6題出題され、他の理系学部と同じ問題が出題されています。試験時間も150分で他学部と変わりません。基本的には誘導の小問に従って解答していく形式ですが、年度によっては1題程度誘導のない大問が出題されることもあります。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
標準問題中心の出題ですが、うち数題は、計算が大変な問題や難問が見られ、実力差が反映されやすい入試内容です。計算力を求められる問題、証明問題、図示が必要な問題など、標準レベルの問題をしっかり解き切ることが重要です。近年は易化傾向にあり、2023年度については最後の第6問以外は完答を狙える問題が多く、例年よりも高得点争いとなりました。2024年度はこの数年と比べて難化しているので注意が必要です。

◆ 目標得点率:60〜80%
年度にもよりますが、2023年度以前であれば75%の得点率を確保したいところです。そのためには計算力・論証力が大事です。標準問題をしっかり解き切ることに時間を割きましょう。数学が得意な受験生であれば、難問にも取り組んで85%以上の得点率を目指しましょう。

◆ 試験時間:短い
問題によってボリュームが異なるため、解答にかかる時間の予想は立てにくいです。標準的な難易度の問題は確実に取ることを意識して解きましょう。高い精度での計算や場合分けが求められる問題も多く、目標得点率をクリアするには時間は短く感じられそうです。

◆ 取捨選択:必要
医学部受験生であれば基本的には大問レベルでの捨て問は作らないようにしたいですが、時間がかかりすぎていたり、方針が立たない場合は、取捨選択が必要です。1題あたり20分を目安に取り組んでみて、完答するべきか、一旦後回しにするかを判断すると良さそうです。

◆ 頻出分野:場合の数・確率、数列、ベクトル、複素数平面、微積分
数3の微積分、場合の数・確率が頻出です。微積分は2題出題されることもあり、面積・体積よりも、積分方程式のように計算力が要求されるものが出題されやすいです。他にも、ベクトル、複素数平面、図形と方程式のような、図示や図形的な考察が必要となる問題も例年1題は出題されています。特に、通過領域や空間図形が絡んだ出題は差がつきやすいので、注意が必要です。

◆ 数3比率:40〜60%
例年大問6題中、数3は2〜3題出題されています。主に微積分、複素数平面からの出題が多く、極限は数列などの他分野と混ざる形で出題されやすいです。式と曲線からはあまり出題されていません。

東北大学医学部【英語】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
全学部共通問題で、大問は4題出題されます。試験時間も100分で他学部と変わりません。800〜1000語の読解問題が2題、会話文+英作文が1題、和文英訳が1題の、合計4題が出題されます。会話文の中での穴埋め問題や、整序問題、自由英作文、和文英訳など、さまざまな形式での英語力が問われます。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
英語長文の難易度は標準的ですが、読解量・記述量が多く、それぞれの出題形式に特徴があります。
前半の長文読解問題では、指示語を明らかにした上で訳す英文和訳問題や内容説明など、国語力が必要となる記述問題が出題されています。また、内容一致問題では、長文内容の正確な把握が必要です。選択肢を絞りきれないと何度も英文を読み直すことになり、時間がかかってしまいます。
後半の和文英訳は、直訳の難しい日本語を英訳する問題です。まずは日本語の問題文を英訳しやすい日本語に変換する必要があります。
会話文の内容を踏まえた80語程度の自由英作文も独特です。
全体を通して出題形式の特徴が強いので、過去問研究をきちんとおこない、必要な対策を進めましょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
長文の抽象度は高くないのですが、記述量の多さや幅広い出題形式への対応が必要であることを考慮すると、70〜75%程度が目標点となるでしょう。和訳や英訳は内容が正しいかを自力で判断することが難しいので、難しめのレベルまで学習を進め、信頼できる学校の先生や塾の講師に添削指導を受けておくことを推奨します。

◆ 試験時間:短い
出題の特徴を考えると、100分では時間が少ないと感じるでしょう。過去問演習時には、時間内に解き切るトレーニングを重ねておきましょう。時間配分の目安としては、前半2題の長文読解はそれぞれ30分以内、後半2題の会話文と英作文はそれぞれ20分以内で解答すると良いでしょう。

◆ 取捨選択:必要
上記の時間配分を超えて問題を解くと、後の大問での大きな失点につながります。状況によっては、一部の問題は部分点狙いになることも考えられます。場合によっては、先に後半2題を40分で解く方が、時間配分を間違えないかもしれません。自分の解きやすい解答順で過去問演習に取り組み、時間配分の感覚を掴んでおきましょう。

◆ 医学部固有テーマ:なし
全学部共通問題であるため、科学的なテーマは多いものの医学部固有テーマからの出題はほとんどありません。医学系の語彙は特には必要ありません。覚えている単語数の多さというよりは、英語と日本語を上手く言い換える力や要約する力が要求されています。

東北大学医学部【物理】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他学部と共通の問題です。大問は3題です。試験時間は、理系学部は2科目で150分が与えられ、1科目あたり約75分が目安となります。試験時間も他学部と変わりません。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
どの大問も最初は解きやすい問題が出題されますが、問題の後半になると見慣れない問題設定が出てくることも多く、物理現象をきちんと理解できているかで差がつく内容です。全体として標準〜やや難レベルの問題と言えます。また、ほとんど全ての問題で解答過程の記述が必要で、選択問題であっても選択理由の論述や計算過程が求められることもあり、自分の意見を簡潔にまとめる論述力が問われています。描図問題やグラフ選択、近似計算もよく出題されているので、出題形式には慣れておきましょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
医学部合格を考えると70%程度の得点を確保したいところですが、得点に必要な学力レベルは高いです。前半の標準問題は確実に獲得し、時間配分に気をつけながら後半の難易度の高い問題に挑みましょう。他の受験生が得点している問題での失点は致命傷になるので、各大問に含まれる基本的な問題は着実に解答できるようにしましょう。

◆ 試験時間:短い
物理は約75分で大問3題を解答するので、1題あたり約25分の解答時間が目安です。長い問題文と複雑な設定を読み取る必要があり、全ての問題を完答することは難しいと思われます。状況を素早く把握して、スピーディーに解き進めましょう。

◆ 取捨選択:必要
どの問題も後半が難しいので、大問1題に20分ほど時間をかけて完答しにくいと判断した場合は、見切りをつけて次へ進むことも検討すべきでしょう。学力の高い受験生であれば時間をかければ解ける問題も多く、かえって取捨選択の判断が難しいでしょう。時間を計って過去問に取り組み、どの問題をどこまで得点するべきだったかを考え、時間配分の感覚を掴みましょう。

◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動
例年、力学が1題、電磁気が1題必ず出題されています。磁場中での導体棒の問題など、電磁気と力学の融合問題も多く出題されています。電磁気は、コンデンサーなどの盲点になりやすい分野からの出題も目立つので注意しましょう。残りの1題は波動または熱力学からの出題です。2022年度は原子からも出題されています。原子の出題頻度は低いものの、出題される可能性はあるので注意しましょう。

東北大学医学部【化学】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他学部と共通の問題です。大問は3題です。大問が中問2題に分かれているものもあります。試験時間は、理系学部は2科目で150分が与えられ、1科目あたり約75分が目安になります。試験時間も他学部と変わりません。

◆ 問題難易度:標問中心
大問ごとに特定のテーマに関連して、様々な単元から出題される形が多く見られます。大問1題あたり小問が10問程度と多いため、幅広い出題範囲の標準問題を素早く解けるように準備しておきましょう。近年は全体として標準レベルの問題が続いていて、高得点勝負となっています。出題形式は、空所補充、計算、論述、構造式を解答する問題など、さまざまです。2023年度は解きやすかったものの、年度によっては有機の構造決定問題の難易度が高くなることもあるため、重点的に対策しておきましょう。計算過程を示す問題や、50字程度の論述問題も一部出題されるため、添削指導を受けておくことが理想です。

◆ 目標得点率:60〜80%
年度にもよりますが、医学部合格のためには75〜80%程度の得点を確保したいところです。得意な受験生は85%以上取ることも可能でしょう。理論の化学平衡や、有機の構造決定は差がつきやすいので、重点的に対策を進めましょう。

◆ 試験時間:短い
約30問の小問を75分程度で解答することを考えると、時間は少し短く感じられそうです。基本的な問題を素早く処理しましょう。大問1題あたり20分を目安に完答を目指し、残った時間で解けなかった問題に再挑戦しましょう。

◆ 取捨選択:不要
試験時間は短いものの、どの問題も標準的で取り組みやすい問題が出題されているので、まんべんなく解答したいところです。様々な形式の問題を素早く処理できるようにトレーニングを重ねましょう。

◆ 頻出分野:理論、無機、有機
理論分野から幅広く出題されていて、第1問では化学平衡、酸化還元、結晶格子などを中心に、さまざまな問題が見られます。第2問は無機が、第3問は有機が出題され、それぞれ理論計算が含まれることが多いです。有機は難しめの構造決定問題が出題されやすく、高分子は第3問の中で一部問われる程度です。基本的な知識は整理した上で、過去問でどのような出題がされているかを事前にチェックしておきましょう。

東北大学医学部【生物】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他学部と共通の問題です。大問は3題です。試験時間は、理系学部は2科目で150分が与えられ、1科目あたり約75分が目安になります。試験時間も他学部と変わりません。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
教科書には載っていないような目新しいテーマが扱われ、複数分野の知識を幅広く問う大問がよく出題されています。教科書内容をしっかりと理解していれば対応できる問題が中心で、計算問題や、知識を問う空所補充問題、年度によっては難易度が高めの実験考察問題も出題されています。
ここ数年は論述問題が多いことが特徴で、知識の説明や実験考察まで幅広く出題されています。論述問題の記述量は、2021年度で2題、2022年度で11題、2023年度で15題と、年度によってばらつきが大きいものの、今後も論述問題は多く出題される可能性が高いでしょう。特に2023年度は論述量が非常に多く、第3問だけで600〜700字の記述が課され、時間内に記述するのは大変だったと思われます。

◆ 目標得点率:60〜80%
医学部合格のためには75%の得点を確保したいところです。まずは標準レベルの問題で取りこぼさないことが大切です。医学部受験生にとって差がつきやすいのは論述問題で、不慣れだと時間がかかり、伸び悩みやすい部分です。信頼できる学校の先生や塾の講師から添削指導を受けておくことが理想です。

◆ 試験時間:短い
問題数と記述量を考えると、試験時間は短いと感じる受験生が多いでしょう。特に論述問題は、単純な知識説明だけではなく実験考察もよく出題されているので、事前の対策によって大きく差がつきます。与えられた表やグラフから特徴を素早く見抜き、キーワードを意識して過不足なく論述することを意識して取り組みましょう。

◆ 取捨選択:必要
大問1題あたり、おおむね25分以内で完答することを目指しましょう。時間が足りなくなってきた際には取捨選択を迫られることもあります。時間配分には注意しつつ、基本的な問題は着実に解答できるようにしましょう。

◆ 頻出分野:遺伝情報、体内環境、代謝、植物の反応、生殖・発生、生態
ひとつの大問の中で複数のテーマが扱われる問題が多い傾向にあります。特に遺伝情報や体内環境からの出題が多く、発展的な内容が問われても解答できるよう準備しておきましょう。植物の反応や生態からも出題されている年度はあるので、まんべんなく対策をおこなっておきましょう。過去の出題や後期日程などにも類題の出題が見られるので、過去問研究は重要です。

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