医学部完全特化型 オンライン個別指導塾

ハイレベルな受験生が集まる国公立医学部の受験。その中でも「名古屋市立大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?
この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、名古屋市立大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。名古屋市立大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。
名古屋市立大学 医学部
種別
国公立大学
地域
中部エリア
学費
〜400万円
再受験寛容度
普通
男女比率
男6:女4
※ 学費:国公立大学の場合、卒業までの6年間の学費は350万円ほどです。
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。
名古屋市立大学は、名古屋市にある日本の公立大学です。愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂町字川澄1番地に本部を置き、医学部も同じ桜山(川澄)キャンパスに位置しています。名古屋駅から地下鉄桜通線で15分程度、桜山駅下車後すぐで、非常にアクセスの良い立地です。
東海地方では名古屋大学医学部に次ぐ難易度の高い医学部とされ、名市大(めいしだい)、市大(しだい)と略称されています。総合大学であり、医学部・薬学部・看護学部の3学部合同でのプログラムが設けられていることも特徴です。

配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。共通テスト最低点:470.5/600(2025年度 / 大学HP)78.4%
個別学力試験最低点:不明/1200(2025年度 / 大学HP)
総合最低点:1275/1800(2025年度 / 大学HP)70.8%
教科配点:画像参照(2026年度 / 大学HP)
再受験寛容度:普通(近年の入学者年齢別分布から判断)
面接:200点
小論文:なし
共通テスト600点と個別学力試験の1000点と、面接200点の合計1800点満点で合否が決まる、個別学力試験重視の配点です。2025年度からは共通テストに情報Ⅰ(配点50点)が追加されています。
共通テストのボーダーラインを多少下回っても、個別学力試験の結果次第では逆転が可能です。面接を除く学科試験の約84%(1600点中1350点)を英語・数学・理科の主要3科目が占めているため、これらの科目での苦手はなくしておきましょう。
2021年度から入試に大きな変更がありました。
① 理科の選択科目が、以前は物理・化学・生物の3科目から2科目を選択する形でしたが、2021年度以降は物理・化学の2科目が必須選択となりました。生物選択者は受験できないので注意しましょう。
② 以前は共通テスト(旧センター試験)500点と個別学力試験500点(英語150、数学150、理科200)+面接200点の合計1200点満点でした。2021年度以降に現在の配点となり、個別学力試験重視型になりました。
近年の個別学力試験の数学は易化傾向にあります。高得点を取れると大幅リードできる可能性もあるため、数学が得意な方におすすめの大学です。数学があまり得意でない場合は、最低でも70%を目標としましょう。英語と理科の難易度に関しては、年度によってばらつきがあるため、少し難易度の高い問題が出ても対応できるよう対策をおこなっておきましょう。
名古屋市立大学は各科目ごとの合格者最低点、合格者平均点、合格者最高点を公表しています。目標設定の参考にしてみてください。
▼ 名古屋市立大学の合格者平均点
共通テスト平均点 | 2次試験平均点【数学】 | 2次試験平均点【英語】 | 2次試験平均点【物理】 | 2次試験平均点【化学】 | |
|---|---|---|---|---|---|
2025年度 | 519.71/600 | 224.13/300 | 189.20/300 | 114.98/200 | 132.52/200 |
2024年度 | 465.42/600 | 215.08/300 | 200.66/300 | 106.31/200 | 124.03/200 |
2023年度 | 456.59/550(83.02%) | 221.25/300 (73.75%) | 184.57/300 (61.52%) | 131.75/200 (65.88%) | 99.31/200 (49.66%) |
2022年度 | 434.39/550(78.98%) | 222.63/300 (74.21%) | 173.91/300 (57.97%) | 121.91/200 (60.96%) | 126.44/200 (63.22%) |
2021年度 | 463.29/550(84.23%) | 222.37/300 (74.12%) | 212.62/300 (70.87%) | 107.08/200 (53.54%) | 113.27/200 (56.64%) |
(参考:入学試験実施結果|名古屋市立大学 )
数学 | 英語 | 物理 | 化学 | |
|---|---|---|---|---|
問題の難易度 | 標問中心 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 |
目標得点率 | 60〜80% | 60〜80% | 〜60% | 〜60% |
試験時間 | 普通 | 短い | 短い | 短い |
その他 | 近年は易化傾向。数列、確率、ベクトル、微積分からの出題が連続。数学が得意な場合、大幅リードも可能。ミスなく丁寧な解答を | 長文の文章量が多め。語彙の難易度が高いが注釈も多い。速読力で差がつく内容。英作文は、120〜150語で様々なテーマから出題される | 論述問題、グラフ描図問題、解答過程を記す計算問題などが出題。大問によって難易度の差が大きく取捨選択が必要。全範囲からまんべんなく出題 | 知識や推定結果を記す空所補充、計算問題、論述問題、構造決定など、化学の総合力を問うタイプの問題が多く出題。近年難易度にばらつきあり |
◆ 他学部との比較:医学部固有問題(一部分を含む)
全問記述式で大問は4題出題され、他学部と一部共通問題で、一部は医学部固有問題です。2021年度以降は、他学部と全く同じか、題材が同じで小問の付け方が異なる形式のものが増え、医学部固有問題は1題程度となっています。試験時間は120分です。
◆ 問題難易度:標問中心
2021年度に医学部の配点が変更されて以降、全体としては易化傾向にあります。ただ、一部には少し難しい問題も出題されるため、全体の難易度は標準レベルと考えられます。全4題とも、途中過程を記述する形式です。4題中3題ほどは小問が付されていますが、1題は誘導なしの独立問題が出ることもあります。また、証明問題や図示が必要な問題も出題されています。入試標準レベルの問題できちんと解答が書けるようにしましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
医学部合格のためには75%は取りたいところです。数学が得意な受験生は、差がつく問題も解いて90%以上の得点を目指しましょう。2021年度以降、継続して数学の合格者平均点が70%を超えています。他の受験生が得点するであろう問題での失点は致命傷になるので注意しましょう。
◆ 試験時間:普通
1題あたり約30分で解くことになりますが、平易な問題は素早く処理した上で、計算量が多い問題や少し難しい問題に時間をかけて解けば、ちょうど良い試験時間でしょう。ミスなく丁寧に解答しましょう。
◆ 取捨選択:不要
近年は易化傾向にあり、医学部受験生であれば捨て問はありません。全問まんべんなく解答できるように時間配分に注意してください。1題あたり25分程度で完答を目指した上で、残った時間で解きにくかった問題に取り組みましょう。
◆ 頻出分野:微積分、場合の数・確率、数列、ベクトル
近年は、数列、確率、ベクトル、微積分からの出題が続いています。出題傾向に偏りがあるので、頻出分野は入念に対策しておきましょう。図形と方程式や、複素数平面、極限など、他の単元と組み合わせた内容も出題されます。
◆ 数3比率:〜40%
2020年度以前は数3比率が高い年度もありましたが、2021年の配点変更以降は、数3からの出題は4題中1題程度となっています。微積分からの出題が多い傾向にあります。式と曲線と絡めて出題されることもあり、2023年度はインボリュート曲線が出題されていました。余力があれば、数3は少しレベルの高い内容まで学習しておきましょう。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他学部共通問題です。長文3題と自由英作文1題の大問4題構成です。試験時間も120分で、他学部と変わりません。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
全体として、主に読解力と記述力が問われる問題となっています。
長文読解に関しては、文章量が多い点に注意が必要です。難しい語彙が含まれる文章もありますが、多くの語注が付記されており、語注と照らし合わせながら読み進める必要があります。出題形式としては、語句整序・文法的空所補充や、同意語選択・長文内容説明・英文和訳などさまざまな形式で出題されます。速く正確に読む姿勢が大切です。大問ごとに1〜2題は出題されている60〜100字の英文和訳問題は、差がつきやすいでしょう。
英作文は120〜150語での出題で、社会情勢に関するものから身近なものまで様々なテーマが出題されています。問いに対して自分の考えを論理的にまとめることができるか、語彙力、文法力が評価基準となるので、意識して学習を進めましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
年度にもよりますが、60〜70%が目標得点の目安です。速く正確に読み切る情報処理能力が求められます。英文和訳や自由英作文で差がつくので、過去問演習で対策を重ねておきましょう。
◆ 試験時間:短い
120分で4題を解くため、1題あたり30分程度で解答する必要があります。英語長文は文章量が多く、語彙の注釈を確認しながら取り組む必要があるため、きちんとした実力がないと時間内に読みきれない可能性があります。解答時間も含めた時間配分には注意しましょう。
◆ 取捨選択:不要
長文の文章量が多めですが、捨て問と言える問題はありません。大問を順に解くよりも、まずはできるところから仕上げていく姿勢を堅持すると良いでしょう。先に、20分程度で自由英作文に解答し、残りの時間で読解3問に取り組むという順序も良いかもしれません。論述問題でまんべんなく得点できるよう心がけましょう。
◆ 医学部固有テーマ:少なめ
他学部共通問題ですが、医学に関するテーマはたまに出題されています。2023年はコウモリによるウイルス感染、2022年はプラシーボ効果がテーマの英文が出題されていました。難しい語彙には注釈がついている場合が多いです。テーマにこだわらず様々な分野に関心を持ちましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
医学部固有問題です。医学部は、物理・化学の2科目を150分で解答するため、1科目あたり75分が解答時間の目安になります。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
配点が変更された2021年度以降、問題文の説明が長くなり、思考力を問う傾向が強くなりました。一般の問題集では見たことのないような題材が用いられることもあります。問題文をしっかりと読んで状況を把握する力が必要で、全体としては標準〜やや難レベルと考えられます。結果のみを記す記述問題が主ですが、グラフ描図問題が比較的多いことが特徴です。論述問題や解答過程を記す計算問題も出題されているので、物理現象をグラフや文章で説明できるようにしておきましょう。
◆ 目標得点率:〜60%
年度によって変動は大きいですが、60%が目標得点の目安です。試験時間に対して問題数が多く、思考力が必要な問題も含んでいるため、完答することは容易ではないでしょう。
◆ 試験時間:短い
近年は大問4題構成です。1題あたりに割ける時間は15〜20分ですが、設問数が多く、全問解こうとすると時間が不足する可能性が高いです。
◆ 取捨選択:必要
大問によって難易度の差が大きく、かつ、最後の設問は難解な場合が多いです。全てを解き切ろうとすると時間が足りなくなり、他の受験生が解ける問題に時間が残せない可能性があります。難解な問題は後回しにしても良いでしょう。
◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動、原子
大問4題のうち、1題が力学、1題が電磁気で、残りの2題は、波動・熱力学・原子の3分野から2題出題されています。他大学と比べて、原子からの出題が多いです。どの分野も、まんべんなく学習しましょう。
◆ 他学部との比較:医学部固有問題
医学部固有問題です。医学部は、物理・化学の2科目を150分で解答するため、1科目あたり75分が解答時間の目安になります。化学は薬学部でも出題されますが、医学部とは別の問題となっています。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
基本的には標準レベルの問題が多いものの、問題数・計算量・論述量が多く、時間内に解くには難しく感じる受験生が多いでしょう。また、限られたスペースで途中過程を記述することにも慣れておく必要があります。出題形式は、知識や推定結果を記す空所補充、計算問題、論述問題、構造決定などさまざまで、化学の総合力を問う問題が多く出題されます。特に近年は、計算力を必要とする問題が増加傾向にあるので、計算練習は怠らないようにしましょう。
◆ 目標得点率:〜60%
年度にもよりますが、55〜60%が目標得点の目安です。年度によって難易度にばらつきが見られ、2023年度入試は難易度が上がったと思われます。例年の難易度であれば、化学が得意な生徒であれば70%以上を取ることも可能と考えられますが、2023年度の合格者最高点は140点(70%)、合格者平均は99.31(約50%)となっています。
◆ 試験時間:短い
大問4題を約75分で解答することになりますが、問題数が多い上に、記述量も多いので、全問解答するには時間は相当短いと考えられます。
◆ 取捨選択:必要
一部、計算が煩雑な問題もあるため、時間がかかりすぎる問題については見切る勇気も必要です。標準的な知識で解答できる問題も一定数は出題されているため、取りこぼさないようにしたいところです。
◆ 頻出分野:理論、無機、有機、高分子
例年、理論・無機化学が2題、有機化学が2題出題されています。特に、平衡、構造決定、糖類、タンパク質がよく出題されるようです。高分子化合物もよく出題されていて、対策によって差がつきます。入念に対策を重ねておきましょう。
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