医学部完全特化型 オンライン個別指導塾

ハイレベルな受験生が集まる国公立医学部の受験。その中でも「名古屋大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?
この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、名古屋大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。名古屋大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。
名古屋大学 医学部
種別
国公立大学
地域
中部エリア
学費
〜400万円
再受験寛容度
厳しい
男女比率
男7:女3
※ 学費:国公立大学の場合、卒業までの6年間の学費は350万円ほどです。
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。
名古屋大学は、愛知県にある日本の国立大学です。愛知県名古屋市千種区不老町に本部を置き、医学部の鶴舞キャンパスは愛知県名古屋市昭和区鶴舞町65に位置しています。JR中央線・地下鉄 鶴舞駅下車、徒歩約5分の立地です。名大(めいだい)と略称され、旧帝国大学(旧帝大)のひとつです。
3年次後期には「基礎医学セミナー」として5ヶ月間にわたり研究に専念する期間が設けられていたり、英語などの一定の要件を満たし選考試験に合格すれば最終学年次に海外の協定校等で臨床実習に取り組む機会が得られたりと、特色のあるプログラムが用意されていることが特徴です。

配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。共通テスト最低点:不明(2025年度 / 大学HP)
個別学力試験最低点:不明(2025年度 / 大学HP)
総合最低点:2160/2750(2025年度 / 大学HP)78.5%
教科配点:画像参照(2026年度 / 大学HP)
再受験寛容度:厳しい(近年の入学者年齢別分布から判断)
面接:配点不明
小論文:なし
共通テスト950点と個別学力試験1800点の合計2750点と面接の総合評価で合否が決まる、個別学力試験重視の配点です。共通テストの配点比率が高いので、基本的には共通テストできちんと得点しておかなければなりません。
2025年度入試からは、共通テストに情報(配点50点)が追加され、個別学力試験の国語が廃止されています。
個別学力試験は他学部との共通問題です。ただ、医学部以外の学部も偏差値が高いため、全体として問題の難易度も高い場合が多く見られ、知識力よりも思考力が問われる問題が多い傾向にあります。大手予備校が実施している大学別の模試を受けると、母集団や出題傾向が実際の入試と近いので有意義でしょう。
数学 | 英語 | 物理 | 化学 | 生物 | |
|---|---|---|---|---|---|
問題の難易度 | 難問中心 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 | 標問と難問の混合型 |
目標得点率 | 60〜80% | 60〜80% | 60〜80% | 60〜80% | 60〜80% |
試験時間 | 長い | 普通 | 短い | 短い | 短い |
その他 | 場合の数・確率、微積分、整数の性質からの出題が多い。文理共通の「数学公式集」が配付される。2022年度以降難化傾向 | 和文英訳、英文和訳、自由英作文など、差がつく問題が多く、過去問の添削指導必須。図表の読み取りや英作文の英語表現は要チェック | 年度による難易度の差が大きい。力学と電磁気が必出で、残りの1題が熱力学もしくは波動。計算をミスなくスピーディーに進める必要あり | 論述、計算、描図、選択問題などさまざまな形式で出題。有機化学の出題比率高め。高分子は製法や性質など細かい知識まで問われる | リード文が長く、状況が複雑な問題も多い。遺伝情報、動物・植物の反応、生殖・発生、代謝が頻出。実験考察問題の対策必須 |
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
全問記述式の試験で、大問は4題出題され、他の理系学部と同じ問題が出題されています。試験時間も150分で他学部と変わりません。2021年度は3題、2022年度は2題あった文理共通問題が、2023年度は出題されませんでした。
◆ 問題難易度:難問中心
計算力・思考力・記述力ともに高いレベルが要求されています。誘導に沿って解き進めていく問題が中心ですが、抽象度の高い問題や、数学的なセンスが必要となる問題も多く、対称性を上手く活用したり、座標設定を工夫したりと、公式や解法の丸暗記では解答できないような問題が多く見られます。最近は比較的難易度が落ち着いていた印象でしたが、2023年は難化しました。また、試験中に利用できる文理共通の「数学公式集」が配付されます。教科書内容の発展として記載されているような公式を、証明せずに活用できるのが特徴です。
◆ 目標得点率:60〜80%
年度にもよりますが、70%以上が目標得点の目安で、最低でも60%は獲得したいところです。標準的な問題で取りこぼしをしないこと、難しい問題でも思考過程を解答に残して部分点を狙うことを意識しましょう。ひとつのミスが合否に大きく影響するので、普段から丁寧に計算することを心がけましょう。また、論証力で差がつく問題も多いため、過去問演習時には、信頼できる学校の先生や塾の講師に添削してもらうことが理想です。
◆ 試験時間:長い
1題当たり40分を目安に解答することになります。じっくり考える時間はありますが、医学部の合格ラインに到達するには、他学部では解けなくても合格ラインに到達できる難易度の高い問題も、ある程度は解かなければなりません。解けそうな問題を見極めて、大問によっては完答を狙いましょう。
◆ 取捨選択:必要
トップクラスの学力があれば別ですが、一部の難易度が高い問題については、時間をかけすぎないように、状況に応じて後回しにする必要があります。大多数の受験生は「時間内に目標得点をクリアするにはどうすべきか」を考えて解き進めましょう。
◆ 頻出分野:整数の性質、関数、場合の数・確率、数列、微積分、複素数平面
微積分、場合の数・確率、微積分、整数の性質からの出題が多い傾向にあります。複数分野を組み合わせた問題もよく出題されます。確率漸化式など、名古屋大学で毎年のように出題されるテーマもあります。また、複素数平面からは過去に2年連続で出題されたことがあります。
◆ 数3比率:40〜60%
2021年に限ってはコロナウイルス感染症拡大による影響への配慮もあってか、数3の出題がありませんでした。2023年は4題中3題が数3を必要とする問題でした。年度によって変動はありますが、4題中2題程度は数3が必要な問題と考えておきましょう。融合問題が多いので、どの分野もまんべんなく学習した上で、特に上記の頻出分野は重点的に学習を進め、応用レベルも解けるようにしておきましょう。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
試験時間は105分で、他学部共通問題です。旧帝大の入試問題ということもあり、全体的に英文の難易度は高めです。出題形式は毎年固定で、読解問題2題、会話文問題1題、英作文1題の全4題から構成されています。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
読解問題は、大問1題あたり600〜800語前後の長文が出題され、論説文からの出題が多い傾向にあります。段落の主題を読み取って、適切に日本語で表現する力が問われます。出題形式は様々で、空所補充、内容説明、内容一致、英文和訳、整序問題などが出題されています。その中でも、論理展開を適切に把握しているかを問う英文和訳問題が多いことが特徴です。下線部だけではなく、長文全体の要旨を掴みながら読み進めていく必要があります。
会話文問題は、会話の論旨を読み取って、かつ、英語での会話表現や比喩表現を適切に理解できているかが問われます。会話文を読んだ上で、自分の意見を英語で記す問題が出題されることもあります。
最後の英作文問題は、2019年以降、図表を読み取って自分の意見を記す形式になっていることが特徴です。グラフの増減などを表す英語表現は事前に押さえておいた上で、過去問での対策を重ねておきましょう。語数制限が少なく、読み取った情報をうまく要約する国語力も問われます。また、2022年度では和文英訳も出題されています。
◆ 目標得点率:60〜80%
70%程度が目標得点の目安です。和文英訳、英文和訳、自由英作文など差がつく問題が多いため、日本語と英語の表現力について高いレベルでのトレーニングが必須です。和訳や英訳は記述内容が正しいかを自力で判断することが難しいので、特化した問題集や参考書を活用し、信頼できる学校の先生や塾の講師に添削指導を受けておくことをおすすめします。
◆ 試験時間:普通
実力差が出やすい出題内容ですが、試験時間は適切です。和文英訳、英文和訳、内容説明、自由英作文と、時間がかかる問題が多く出題され、かつ、長文の文章量も多いです。合格ラインをクリアするには試験時間に余裕はないでしょう。
◆ 取捨選択:不要
時間内に合格点をとるために、各大問の内容を把握した上でまんべんなく解答できるように、精読力・速読力を高め、時間内に解き切ることを目指しましょう。試験時間の短さを考慮して、自由英作文の問題から始めるのもひとつの作戦です。
◆ 医学部固有テーマ:少ない
科学系のテーマが多めですが、他にも文化系・社会系など、幅広いテーマの長文が出題されます。「スキューバダイビングの治療的効果」「死の恐怖」等の医系テーマが出題されることもありますが、他学部共通問題であることもあり、特別な対応は不要です。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他学部と共通の問題です。大問は3題です。試験時間は、理系学部は2科目で150分が与えられ、1科目あたり75分が目安になります。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
2018年度以前や2020年度は難しい出題が中心ですが、近年のそれ以外の年度は標準レベルの問題が中心となっています。一部の問題で思考力が必要な設問や、実験装置の設定が複雑で状況把握に時間を要する問題も出題されてます。全問記述式で、結果のみを示す問題だけでなく、空所補充や途中過程を記述させる問題が出題されます。近年はグラフ選択問題、物理現象の説明問題、描図問題といった出題も多い傾向にあります。また、計算に工夫が必要な問題も多く、近似計算なども散見されます。ミスなくスピーディーに解答することが求められます。
◆ 目標得点率:60〜80%
医学部合格のためには70%以上の得点を確保したいところです。物理が得意な受験生であれば80%以上を狙いましょう。各大問の基礎〜標準レベルの問題を素早く解いた上で、難しめの問題でどれだけ解けるかで差がつきます。
◆ 試験時間:短い
大問1題あたり約25分という配分になりますが、全問を十分に理解して解答しきるには、時間は短いと感じる受験生が多いでしょう。状況把握や考察に時間がかかり、さらには過程を記述する問題が出題されるため、時間配分には注意が必要です。
◆ 取捨選択:必要
全問に取り組みたいところですが、時間が足りなくなってきた際には取捨選択を迫られる可能性があります。また、年度による難易度の差が大きいので、年度によっては難問に必要以上に時間を割かず、他科目に時間を割いた方が合計得点を伸ばしやすい年度もあります。
◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動
力学と電磁気が必出で、あと1題は熱力学と波動のいずれかから出題されています。どの分野もまんべんなく学習しておきましょう。2017年・2020年・2021年が波動、2018年・2019年・2022年・2023年は熱力学からの出題でした。原子はあまり出題されないようです。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他学部と共通の問題です。大問は3題です。試験時間は、理系学部は2科目で150分が与えられ、1科目あたり75分が目安になります。大問は中問2題に分かれていることも多く、実質的に4〜6題の問題を解くことを想定しておきましょう。2023年度は最後の大問のみが中問2題に分かれていて、例年よりも問題数は減少しました。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
標準的な問題から難しい問題まで幅広く出題されます。50字程度の論述、計算、描図、正誤問題、グラフ選択問題など、さまざまな形式で出題されます。計算問題も多く出題されるため、典型問題は素早く処理できるようにトレーニングしておきましょう。また、理由説明の論述問題がよく出題されているため、教科書内容の化学現象をきちんと理解した上で、簡潔に解答できるように演習を重ねておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
医学部合格のためには、少なくとも70%以上は確保したいところです。化学が得意な生徒であれば80%以上を目指すことも可能です。理論計算や論述問題を素早く処理できるかで差がつくので、頻出分野は高いレベルまで問題演習しておきましょう。
◆ 試験時間:短い
2023年度は大問数・論述問題ともに減少しましたが、例年の問題難易度と計算量を総合的に考えると、目標得点率をクリアするには試験時間は短く感じる年度が多いでしょう。計算力を身につけた上で、時間内に手際よく解くトレーニングが必要です。
◆ 取捨選択:必要
基本的には全ての大問にまんべんなく着手したいところですが、年度によっては計算や論述が多かったり、問題数が多かったり、見慣れない題材の問題が目立ったりと、時間がかかりそうな問題を後回しにする判断が必要となることもあるでしょう。時間配分や取捨選択の判断を間違えないように注意しましょう。
◆ 頻出分野:理論、無機、有機、高分子
どの分野もまんべんなく出題されていますが、例年は特に有機化学の出題比率が高く、有機と高分子は1題ずつ出題されていることが多いです。特に、有機化合物の構造決定と高分子化合物は差がつく内容が目立ちます。発展的な内容までしっかりと学習を進めておきましょう。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他学部と共通の問題です。大問は4題です。試験時間は、理系学部は2科目で150分が与えられ、1科目あたり75分が目安になります。2023年度は、2022年度と比べると問題量は少なくなりました。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
年度にもよりますが、複数分野の融合問題が多く、標準的な問題から少し難しめの問題まで幅広く出題されています。空所補充問題などは得点しやすいですが、グラフの読み取りや実験結果に基づいた論述問題は思考力を試されます。論述問題は字数制限はないものの、解答枠内に収まるように簡潔にまとめる必要があります。全体を通してリード文が長く、状況が複雑な問題も多いため、過去問や実験考察系の問題集を用いて演習を重ねておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
医学部合格のためには、70%以上は確保したいところです。生物が得意な生徒であれば80%以上を目指すことが可能でしょう。入試基礎力を固めた上で、見慣れないテーマの実験考察や資料の読み取りに慣れておきましょう。また、発展レベルの論述対策で差がつきます。論述内容を時間内に上手くまとめるトレーニングをした上で、添削指導を受けておくことが理想です。
◆ 試験時間:短い
2023年度は少し分量は減ったものの、例年は論述量・計算量ともに多く、1科目あたり約75分で最後まで解き切るには、試験時間が短いと感じる受験生が多いでしょう。時間配分を間違えないように解き進めましょう。
◆ 取捨選択:必要
リード文の読み込みに時間がかかってしまうことが予想されます。計算問題も多いため、時間が足りなくなってきた際には取捨選択も必要です。各大問に含まれる基本的な問題は着実に解答できるようにしましょう。
◆ 頻出分野:遺伝、動物の反応、植物の反応、生殖・発生、代謝
例年、遺伝情報、動物・植物の反応、生殖・発生、代謝からの出題が多い傾向にあります。2022年ノーベル生理学・医学賞を受賞した「古代DNAの解析」や「GFP遺伝子」など、最新の研究がテーマになることも多いようです。
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