医学部完全特化型 オンライン個別指導塾

ハイレベルな受験生が集まる国公立医学部の受験。その中でも「金沢大学 医学類に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?
この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、金沢大学 医学類の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。金沢大学 医学類の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。
金沢大学 医学類
種別
国公立大学
地域
北陸エリア
学費
〜400万円
再受験寛容度
普通
男女比率
男7:女3
※ 学費:国公立大学の場合、卒業までの6年間の学費は350万円ほどです。
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。
金沢大学は、石川県にある日本の国立大学です。金大(きんだい)と略されることが多く、旧六医科大学のひとつとして歴史のある大学です。石川県金沢市角間町に本部を置き、医薬保健学域 医学類のあるキャンパスは石川県金沢市宝町13-1に位置しています。JR金沢駅からバスで10分で、下車後すぐの立地です。
金沢大学では、新規学部の設立や学部の再編が盛んにおこなわれており、医薬保健学域は「医学類」「薬学類」「医薬科学類」「保健学類」の4つの学類に分かれています。
(参考:金沢大学の学域・学類について)

配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。共通テスト最低点:703.0/950(2025年度 / 大学HP)74.0%
個別学力試験最低点:1563.0/2100(2025年度 / 大学HP)74.4%
総合最低点:2375.0/3050(2025年度 / 大学HP)77.9%
教科配点:画像参照(2026年度 / 大学HP)
再受験寛容度:普通(近年の入学者年齢別分布から判断)
面接:300点(口述試験)
小論文:なし
共通テスト950点と個別学力試験1800点の合計2750点と、口述試験点300点の、合計3050点の総合評価で合否が決まる、個別学力試験重視の配点となっています。個別学力試験の理科は生物受験ができないため、注意しましょう。
面接は「口述試験」とされており、金沢大学の募集要項には「勉学意欲と資質、医師としての適性等を判断するための多面的試問」「自己表現能力、課外活動(ボランティア、部活動、生徒会活動等)の経験などを通して得られた多様な人間と協働して学ぶ態度(協働性)、やり遂げる力(継続力)等を口頭試験で評価する」と記載されています。事前に自分の考えをまとめて丁寧に回答できるよう準備しておきましょう。
(参考:金沢大学 募集要項 )
なお、金沢大学には「理系一括入試」や「KUGS特別入試」「超然特別入試」など、特殊な入試方式も存在します。これらの入試方式にて医学部へ進学する定員数は限られていますが、興味がある方は大学の公式HPを確認してください。
(参考:金沢大学 入試制度 )
個別学力試験重視の配点ではありますが、個別学力試験の問題全体の難易度としては、入試標準レベル〜少し難易度の高い問題の出題が多い傾向にあります。標準問題を正確に解き、応用問題にいかにアプローチできるかで差がつく問題です。過去問を使ってしっかりと対策をおこないましょう。
数学 | 英語 | 物理 | 化学 | |
|---|---|---|---|---|
問題の難易度 | 標問と難問の混合型 | 標問中心 | 標問と難問の混合型 | 標問中心 |
目標得点率 | 60〜80% | 60〜80% | 60〜80% | 60〜80% |
試験時間 | 短い | 普通 | 短い | 短い |
その他 | 数3比率は高め。図形的考察や証明問題が多く、過去問対策は必須。計算力が必要となる問題が多い | 読解問題は標準的な難易度の良問。全て英語で解答する。意見論述や、テーマ英作文などの対策で差がつく | 試験時間がかなり短い。力学、電磁気、熱力学、波動から3題が出題。スピーディーに解答を | 試験時間がかなり短い。理論・無機・有機・高分子から1題ずつ出題。医薬品、糖類、構造式を書く問題も多い |
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
大問は4題出題され、全問記述式で、他の理系学域と同じ問題が出題されています。試験時間も120分で他学域と変わりません。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
標準的なレベルの問題が多いものの、計算力が求められる問題が多い印象です。基本的に小問による誘導が与えられていることが多いですが、最近では第3問が誘導のない大問となっている傾向が見られます。一部に難しく感じる問題もありますが、標準問題の解法を身につけておけば、それらを組み合わせることで解答を導くことができるでしょう。また、証明問題の出題頻度が高い傾向にあります。記述答案作成のトレーニングもしっかりと重ねておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
70%程度が目標得点の目安です。基本〜標準レベルの問題を解いた上で、応用レベルの問題にきちんと取り組めるかどうかで差がつく内容です。応用レベルが解ければ80%以上も可能でしょう。
◆ 試験時間:短い
問題量と難易度を勘案すると、試験時間はやや短めだと思われます。計算力が十分に備わっていないと行き詰まってしまう可能性があります。特に微積分の計算はしっかりと練習しておきましょう。
◆ 取捨選択:必要
一部に、計算量が多い問題や、方針を立てにくい問題が含まれています。1題あたり30分ほどの時間を使えますが、時間がかかりすぎる場合は、早めに判断して次の問題に移り、一通り解いてから戻るようにしましょう。
◆ 頻出分野:関数、場合の数・確率、数列、複素数平面、微積分
数3の微積分、複素数平面、図形と方程式など、図形絡みの出題が目立ちます。また、場合の数と確率、数列、整数の性質からも毎年1題は出題されており、論証力が問われることが多いです。融合問題も多いので、全範囲をまんべんなく押さえた上で、上記の頻出分野はできる限り応用レベルまで解けるようにしておきましょう。
◆ 数3比率:40〜60%
主に数3の微積分や複素数平面の範囲から全体の50%ほど出題される傾向にあります。計算量が多いものや、座標設定などの工夫が必要なもの、回転体や空間図形など図形的な考察が必要となる問題が多くあります。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
全学域共通問題としての出題です。例年、読解問題2題と自由英作文1題の合計3題が出題されます。すべてが英問英答形式です。試験時間は90分です。
◆ 問題難易度:標問中心
全学域共通問題ということもあり、特段の難しさは感じられないでしょう。長文の抽象度もそれほど高いわけではなく、標準問題中心と言えるでしょう。ただし、出題形式に特徴があり、英文和訳や要約問題のような日本語で解答する形式は出題されません。英問英答で、英語での内容説明や自由英作文が課されるため、英語で解答をまとめる力が必要です。
読解問題2題においては、意見論述という形で自分の意見を25〜40字程度で述べる問題がよく出題されるため、英作文能力を鍛えておきましょう。2021年の英作文の問題では、「絵を見てそれをどう解釈するか」という少し難度の高い問題も出題されました。中には本文中の表現をうまく使えば解答できる問題も多いため、しっかりと精読する力も必要です。過去問演習時には、塾や学校の先生からの添削を受けておくことが必須でしょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
75%以上が目標得点の目安です。英文和訳や要約問題のような日本語での答案作成をする必要がなく、代わりに英文作成力が要求されているので、金沢大学に特化した対策で差がつきます。
◆ 試験時間:普通
問題の質と量を考慮すると、標準的な試験時間と言えます。ただし、過去問でしっかり対策をしておかないと、英作文に時間を取られ過ぎてしまう場合もあるでしょう。過去問演習を徹底的におこないましょう。
◆ 取捨選択:不要
標準的な英作力があれば、すべての問題にまんべんなく取り組むことが可能でしょう。文法的なミスをしないように気をつけて解答しましょう。
◆ 医学部固有テーマ:なし
全学域共通問題のため、さまざまなテーマが出題されます。ただし、長文の抽象度はそれほど高くはないので、身構える必要はありません。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題
他学域と共通の問題です。ただし、医学類は他学域の全6題のうち3題が指定される形での出題です。医学類は理科2科目を120分で解答します。
◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
物理的な難問は出題されておらず、題材は標準レベルです。ただ、近年では「目新しい事例を高校物理の範囲で分析させる問題」が出題されているという点で、少し難しく感じる受験生も多いでしょう。また、基本的には厳しい試験時間で結果のみを記述するタイプの問題であるため、素早く正確な計算力が要求されています。一部では空所補充や、グラフ選択を問う問題が出題されています。データからグラフを描図する問題も出題されているので、グラフに関する問題には慣れておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
75%程度が目標得点の目安です。物理が得意な受験生であれば、問題の趣旨をただちに理解し、80%以上を取ることも可能でしょう。試験時間が厳しい上に、事象を正確に捉えなければ解答できない問題も多く、物理が得意かどうかによって差が出てしまう試験内容と思われます。
◆ 試験時間:短い
大問3題が出題されるため、1題あたり約20分で解答することとなります。思考力が問われること、小問数が多いことから、試験時間は短いと感じる受験生が多いでしょう。
◆ 取捨選択:不要
医学類に合格することを考えると、捨て問を作ることはできないでしょう。問題を解くスピードを高め、思考力を磨き上げ、どのような問題でも時間内に対処できるように準備しておく必要があります。
◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動
例年、力学・電磁気・熱力学・波動から3題が出題されています。力学と電磁気の出題頻度が高い傾向にありますが、2023年度は熱力学、電磁気、波動からの出題でした。医学類の試験については、原子の問題が指定される可能性は低いでしょう。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題
他学域と共通の問題です。ただし、医学類は他学域の全6〜7題のうち4題が指定される形での出題です。医学類は理科2科目を120分で解答します。
◆ 問題難易度:標問中心
全体的に基本〜標準レベルの問題が中心ですが、試験時間に対して問題数が多く、情報処理力が要求されています。極端な難問は出ませんが、教科書に載っている細かい内容が出題されることもあります。空所補充や結果のみを記す問題だけでなく、途中過程を記す計算問題や、字数制限つきの論述問題も多く出題されていることが特徴です。特に、論述問題は手際よく簡潔に記述できるかどうかで差がつくので、過去問演習時には学校の先生や塾の先生に添削してもらうようにしましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
75%が目標得点の目安です。化学が得意な生徒であれば85%以上の得点も可能と考えられます。全分野からバランスよく出題されているので、穴を作らないようにしましょう。
◆ 試験時間:短い
大問4題を約60分で解くことになります。1題あたり約15分ということを考えると、問題数・記述量からして試験時間はかなり短いと感じる受験生が多いでしょう。
◆ 取捨選択:不要
どの問題もよく見かけるものなので、できるだけ全問を解き切りたいところです。化学の理解度を向上させて、標準レベルの問題を素早く解答する訓練をおこないましょう。
◆ 頻出分野:理論、無機、有機、高分子
例年、理論・無機・有機・高分子から1題ずつバランス良く出題される傾向にあります。無機・有機・高分子の一部には理論が関連して出題されることもあります。有機では、構造式を書く問題が多く、医薬品や糖類からの出題も目立ちます。脂肪族や芳香族はもちろんのこと、高分子化合物の構造も押さえておきたいところです。
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