医学部完全特化型 オンライン個別指導塾

ハイレベルな受験生が集まる国公立医学部の受験。その中でも「広島大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?
この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、広島大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。広島大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。
広島大学 医学部
種別
国公立大学
地域
中国エリア
学費
〜400万円
再受験寛容度
普通
男女比率
男6:女4
※ 学費:国公立大学の場合、卒業までの6年間の学費は350万円ほどです。
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。
広島大学は、広島県にある日本の国立大学です。広島県東広島市鏡山1丁目3-2に本部を置き、医学部のある霞キャンパスは広島県広島市南区霞1丁目2-3に位置しています。JR広島駅からバスで15分ほどの立地です。

配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。共通テスト最低点:803/1000(2025年度 / 大学HP)(B配点)80.3%
個別学力試験最低点:1173/1800(2025年度 / 大学HP)(B配点)65.2%
総合最低点:2088/2800(2025年度 / 大学HP)(B配点)74.6%
教科配点:画像参照(2026年度 / 大学HP)
再受験寛容度:普通(近年の入学者年齢別分布から判断)
面接:総合評価
小論文負担:なし
共通テスト1000点と個別学力試験1800点の合計2800点と、面接の総合評価で合否が決まる、個別学力試験重視の配点です。個別学力試験の配点が高く、2023年度からの特殊な配点が大きな特徴です。特定科目を戦略的に強化することで、共通テストで失敗した場合でも逆転のチャンスがある大学です。2025年度からは共通テストに情報Ⅰ(配点100点)が追加されています。
2023年度から入試方式に変更があり、A配点とB配点から合格者を決定します。
A配点は、さらに理科重視型のA(s)配点と、英数重視型のA(em)配点の2つに分類されます。B配点は英語と数学と理科が同じ配点になります。
A(s)配点:数学300 英語300 理科1200
A(em)配点:数学800 英語800 理科200
B配点:数学600 英語600 理科600
合格者の選抜方法は、「A配点の理科重視型の上位から募集人員の1/2に該当する人、または、A配点の英数重視型の上位から募集人員の1/2に該当する人がまず合格となり、残った募集人員枠は、B配点の英数理均一型の上位から合格とする」とされています。
今回の記事の合格最低点などはB配点を基準にしていますが、2023年度以降の入試ではA配点がメインで合格者が決まっていくことが想定されます。なので、英語・数学で高得点を目指すのか、理科2科目で高得点を目指すのか方向性を固めておくといいでしょう。
なお、2026年度の募集要項では、以下のいずれかに該当する場合、総合点の順位に関係なく不合格にすると記されています。
・個別テストのいずれかの科目の得点が、学科受験者の平均点の60%に満たない場合
・面接員全員がB(不可)と評価した場合
したがって、得意科目で勝負ができるものの、苦手科目を完全に捨てることは出来ません。目安として個別学力試験で1科目でも得点率が約45%以下になると不合格になるリスクがあることを念頭においておきましょう。
また、英検準1級など一定の基準を満たす場合は、共通テスト英語の得点を「満点」とみなして計算されます。英語が得意な生徒は事前に資格試験を受けるのも作戦のひとつでしょう。
問題の全体の難易度としては、入試標準レベル〜少し難しいレベルの出題が多い傾向にあります。個別学力試験の配点が高いため、標準問題を正確に解き、応用問題にいかにアプローチできるかで差がつくと思われます。過去問を使ってしっかりと対策をおこないましょう。
数学 | 英語 | 物理 | 化学 | 生物 | |
|---|---|---|---|---|---|
問題の難易度 | 標問中心 | 標問中心 | 標問中心 | 標準問題と応用問題の混合型 | 標問中心 |
目標得点率 | 60〜80% | 60~80% | 60〜80% | 60~80% | 60~80% |
試験時間 | 普通 | 短い | 普通 | 普通 | 普通 |
その他 | 計算力が必要になるものが多いため、十分な計算力が必要 | 記述量が多い要約問題・説明問題だけでなく、英作文が2題出題 | 力学と電磁気は毎年必ず出題される | 有機・高分子が多め。構造決定もよく出題 | 遺伝情報、生態系からの出題が多め |
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
大問は5題出題され、工学部などの数3が出題範囲となる学部・学科と同じ問題が出題されています。試験時間も150分で他学部と変わりません。
◆ 問題難易度:標問中心
標準的なレベルの問題が多いですが、計算力が必要になるものが多いため、十分な演習が必要になります。全問記述式であるため、答案作成の練習も事前におこなっておきましょう。ほとんどが計算問題ですが、一部証明問題も含まれます。
◆ 目標得点率:60〜80%
70%が目標得点の目安です。英数重視の配点もあるので、数学が得意な生徒であれば80%以上の高得点を目指しましょう。
◆ 試験時間:普通
1題当たり30分という標準的な時間配分になります。しかし、各大問ともに小問が多く、重たい計算が必要となる問題も多いので、解けそうな問題から取り組むことをおすすめします。
◆ 取捨選択:必要
大問レベルでの捨て問はほとんどありませんが、小問ひとつひとつには重い問題も含まれているため、時間がかかりすぎる問題については早めに判断して次の問題に移る勇気も必要です。
◆ 頻出分野:関数、場合の数・確率、整数の性質、数列、ベクトル、微積分、複素数平面
直近3ヵ年では、場合の数・確率や微積分から必ず出題されています。また、整数の性質や数列、ベクトルなども比較的出題が多い傾向にあります。特に確率は、数列との融合問題などもあるので要注意です。
◆ 数3比率:〜40%
直近3ヵ年は、ざっくりと5題中2題程度が数3からの出題でした。特に、微積分と極限からの出題が多く見られます。極端に難しい問題は出題されないため、事前にしっかりと練習をおこなっておきましょう。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
全学部共通問題としての出題です。2021年度までは、長文4題(会話問題を含む)と英作文1題でしたが、2021年から3年連続で長文2題、英作文2題となっています。英作文の対策も念入りにおこなっておきましょう。試験時間は120分です。
◆ 問題難易度:標問中心
読解問題も、特に難解な語彙や表現は含まれていないので、標準問題中心と言えるでしょう。しかし、要約問題や英作文問題など、文章を書く問題が多いので、日本語および英語の「記述表現力」は必須です。2020年度までは会話文の出題もありました。
◆ 目標得点率:60〜80%
70%が目標得点の目安です。英数重視の配点もあるので、英語が得意な生徒であれば80%以上の高得点を目指しましょう。問題の難易度自体は標準的ですが、300〜400字程度の日本語でまとめる要約問題が出題される年もあり、その後に記述200字を含む長文問題、自由英作2題と続くなど、かなりの記述量が求められます。
◆ 試験時間:短い
要約などの記述量が多く、試験時間が短いと感じる受験生も多いでしょう。自由英作2題は基本的に「意見陳述問題」と「グラフ読み取り問題」であり、対応が難しい問題も出題されます。出題形式が特徴的なので、きちんと対策をおこない、時間内に解き切る練習を重ねておきましょう。
◆ 取捨選択:不要
試験時間は短いですが、厳しい状況であっても、まんべんなく全ての問題に取り組んで部分点を確実に取りたいところです。過去問演習および第三者による添削で、答案の書き方を身につけておきましょう。
◆ 医学部固有テーマ:なし
全学部共通問題なので、特に医療系のテーマだけが出題されることはありません。科学を中心に医療、社会、教育などのテーマから幅広く出題されています。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他学部と共通の問題です。他学部は1科目60分、医学部は2科目で120分が与えられるので、試験時間も実質的に他学部と変わりません。
◆ 問題難易度:標問中心
他学部と共通の問題であるため、基礎から標準的な問題が中心です。教科書内容をきちんと理解できているかで勝負が決まります。
◆ 目標得点率:60〜80%
70〜80%程度が目標得点の目安です。問題の難易度自体はさほど高くないものの、途中過程の記述を求められる問題が多いので、時間を取られすぎないよう注意が必要です。
◆ 試験時間:普通
大問3題による構成ですが、2022年度、2021年度のように第2問が2分野にまたがっていることもあり、実質4題の出題です。合格ラインをクリアするには、試験時間に余裕はありません。
◆ 取捨選択:必要
上述のように、途中過程の記述に時間がかかることを配慮する必要があります。一部に少し解きにくい問題が含まれることもあるので、全体をまんべんなく解けるように時間配分が重要です。過去問を使って決められた時間内で解答する練習に取り組んでおきましょう。
◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動
近年、原子からの出題は見られない傾向にあります。力学と電磁気は毎年必ず出題されており、残りは熱力学と波動の両方、もしくは、どちらかからの出題になります。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他学部と共通の問題です。他学部は1科目60分、医学部は2科目で120分が与えられるので、試験時間も実質的に他学部と変わりません。
◆ 問題難易度:標準問題と応用問題の混合型
ほとんどは標準的な内容ですが、時折厳しめの問題が出題されます。全体を通して、思考力を問われる良問が多く出題されます。
◆ 試験時間:普通
問題量は適度ですが、かなり複雑な構造式を要求される事もあり、決して時間に余裕があるわけではありません。計算問題の比重が高めですが、毎年論述も出題されているので、過去問を使って時間内に解く練習を重ねておきましょう。
◆ 目標得点率:60〜80%
75%が目標得点の目安になります。内容的には標準的ですが、表面的な理解では解けない問題も出題されており、目標到達には十分な実力養成が必要になります。
◆ 取捨選択:必要
大問レベルでの捨て問はありませんが、時折細かい知識が要求される問題が出題されることもあります。全体的には標準的な理解を問う問題ですので、取れる部分では着実に得点しましょう。
◆ 頻出分野:理論、無機、有機、高分子
比較的、有機や高分子からの出題数が多いものの、全範囲からまんべんなく出題されます。また、複数の単元が絡む総合的な問題も出題されています。分野同士の繋がりを意識した横断的な理解が要求されます。また、構造決定もよく出題されており、脂肪族や芳香族はもちろん、高分子化合物の構造も押さえておきたいところです。
◆ 他学部との比較:他学部共通問題(試験時間同じ)
他学部と共通の問題です。他学部は1科目60分で、医学部は2科目で120分が与えられるので、試験時間も実質的に他学部と変わりません。
◆ 問題難易度:標問中心
ほとんどは標準的な内容の出題です。近年は選択型の問題が多く、論述や計算問題の割合は低下しています。とはいえ広島大学はもともと論述問題が多い大学であり、対策を全くおこなわないのは危険です。
◆ 目標得点率:60〜80%
75%が目標得点の目安になります。標準的な問題中心ですので、準備さえしっかりできていれば十分に狙える得点です。
◆ 試験時間:普通
問題量的には適度な量であると言えます。近年は論述が減ったので余裕が持てますが、2020年度以前のように論述主体の問題形式になると時間が厳しいと感じる受験生もいるかもしれません。過去問演習では、少し前の論述問題が多い年度の問題にも触れるようにしておきましょう。
◆ 取捨選択:不要
どの問題も標準的な内容であり、取捨選択の必要はありません。まんべんなく解答することを目指しましょう。ただし、考察型の問題に時間をかけ過ぎないように注意しましょう。
◆ 頻出分野:遺伝、生態、進化
幅広い分野から出題されていますが、遺伝情報や生態系からの出題が多めです。特に生態系を苦手としたまま本番を迎えるのは危険なので、しっかりと対策をおこなっておきましょう。
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