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福井大学 医学部

【国公立医学部】福井大学医学部の入試傾向と対策を徹底解説—単科医科大に近い出題傾向で論述重視。生物選択の受験生が少し有利か

ハイレベルな受験生が集まる国公立医学部の受験。その中でも「福井大学 医学部に特化した対策」にはどのようにして取り組んでいけばいいのでしょうか?

この記事は、スタディカルテLabの教務チームが、福井大学 医学部の入試問題から読み取れる出題傾向を分析したものです。福井大学 医学部の入試傾向が、他の医学部とどのような違いがあるのかを理解し、現時点の学力から精度の高い対策を進めていくための参考にしてみてください。

福井大学 医学部

種別

国公立大学

地域

北陸エリア

学費

〜400万円

再受験寛容度

普通

男女比率

男7:女3

※ 学費:国公立大学の場合、卒業までの6年間の学費は350万円ほどです。
※ 再受験寛容度:近年の入学者の統計データから、22歳以上の受験生の合格率に基づいて分類しています。
※ 男女比率:近年の入学者の統計データの男女比に基づいて分類しています。

福井大学医学部医学科の基本情報

福井大学 医学部医学科 キャンパス情報

福井大学は、福井県にある日本の国立大学です。福井県福井市文京3丁目9-1に本部を置き、医学部のある松岡キャンパスは福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3に位置しています。JR福井駅西口1番バス乗場から約35分、福井大学病院前下車ですぐの立地です。
福大(ふくだい)と略称される福井大学医学部は、2003年に福井大学と福井医科大学が統合し、現在の形になりました。北陸地方の医学部ではありますが、関西・東海地方からの受験生も多い傾向にあります。大学独自の学生用電子カルテを用いた臨床実習が特徴的です。

福井大学 医学部医学科 全体概要

福井大学 医学部医学科(前期)入試配点分析
配点は年度によって変更されている可能性があります。必ず最新の募集要項で確認してください。
  • 共通テスト最低点:不明(2025年度 / 大学HP)

  • 個別学力試験最低点:不明(2025年度 / 大学HP)

  • 総合最低点:不明(2025年度 / 大学HP)

  • 教科配点:画像参照(2026年度 / 大学HP)

  • 再受験寛容度:普通(近年の入学者年齢別分布から判断)

  • 面接:100点

  • 小論文:なし

共通テスト1000点と個別学力試験600点の合計1600点と、面接100点の、合計1700点の総合評価で合否が決まる、共通テスト重視の配点です。2025年度からは共通テストに情報Ⅰ(配点100点)が追加されています。共通テストの配点比率が高いので、共通テスト対策は入念におこなっておきましょう。

全体の難易度としては、単科医科大学に近い高難度の問題が多い傾向です。年度にもよりますが、共通テストでボーダーを超えている場合は、個別学力試験でおおむね60〜65%が合格ラインの目安になると思われます。

福井大学 医学部医学科 個別学力試験 教科別分析

数学

英語

物理

化学

生物

問題の難易度

難問中心

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

標問と難問の混合型

目標得点率

〜60%

60〜80%

60〜80%

60〜80%

60〜80%

試験時間

短い

短い

短い

短い

短い

その他

数3を中心に本格的な出題が目立つ。確率、数列、微積分、複素数平面からの出題が多め。時間内に合格ラインを超えるには取捨選択が必要

英語長文は内容説明の記述問題が中心。自由英作文の難易度も高め。試験時間に対して問題量が多いため、スピーディーな解答が求められる

リード文がかなり長く、設問で求められることに時間内で解答するのは困難。時間配分に気をつけて、まずは標準レベルを解き切ること

論述問題の比率が高く、記述量も多め。実験操作問題なども多く出題されているので、入念な対策で差がつく

医学部らしい、遺伝情報、動物の反応や、体内環境などの分野が頻出。論述問題の対策は入念に。実験考察問題やグラフ問題の難易度が高め。

福井大学【数学】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
大問は4題出題され、医学部受験生を対象にした固有問題が出題されます。出題内容は近年、固定化されつつあるので、過去問で練習を重ねておきましょう。試験時間は110分です。

◆ 問題難易度:難問中心
全問記述式で、標準〜やや難しいレベルの本格的な問題が中心です。基本的には、小問による誘導が設けられた出題となっていて、後半になるほど難しくなる傾向にあります。融合問題が多く、サイクロイドなどの有名曲線、曲線の長さ、平面の方程式、空間図形など、差がつくテーマも多く出題されています。論証力・計算力・思考力が要求されており、合格ライン突破には高い学力が必要です。

◆ 目標得点率:〜60%
年度にもよりますが、60%が目標得点の目安です。大問の前半はまだ標準的ですが、後半に進むにつれて難易度が上がっていきます。完答することが大変な大問が多いですが、福井大学で出題されやすいテーマについて重点的に対策をしておき、もし完答できれば他の受験生に大きく差をつけることができると思われます。

◆ 試験時間:短め
難しめの問題まで含めて全ての問題を解こうとすると、試験時間は厳しいでしょう。目標得点率は6割程度なので、解かなければならない問題と、解けなくてもいい問題を見極めて、時間配分を間違えないようにしましょう。

◆ 取捨選択:必要
小問誘導における難易度の差が大きいので、大問1題あたり25分を目安に解いて、解きにくい場合はひとまず次の大問に移りましょう。残った時間で、解けなかった問題に挑戦するとよさそうです。

◆ 頻出分野:場合の数・確率、数列、複素数平面、微積分
頻出分野は、数3の微積分と複素数平面です。最後の大問では、空間図形に絡んだ面積や体積に関する問いが多いことに注意しましょう。次点で、場合の数と確率、数列、極限、ベクトルなども出題されやすいです。また、2019年には大問でデータの分析も出題されています。融合問題が多いので、まんべんなく学習した上で、特に上記分野は重点的に難しめの入試問題まで解けるようにしておくことが理想です。

◆ 数3比率:60%〜
年度にもよりますが、4題中3題は数3内容が絡んだ出題になると考えておいたほうがよさそうです。複素数平面を中心にした多分野融合問題、本格的な微積分の面積や体積の計算、数列の極限など、差がつく出題内容となっています。

福井大学【英語】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
大問4題が出題され、長文読解3題(空所補充のみ1題、総合読解2題)と、100語程度の意見論述自由英作文1題の、合計4題で構成されています。医学部固有問題で、110分の試験時間です。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
長文の抽象度自体は高くないものの、特に医系テーマの語彙レベルがやや高い傾向にあります。詳細な語注はついていますが、それでも苦労する受験生が多いでしょう。
出題形式は比較的安定していて、第1問の空所補充は、長文読解をした上での文法知識が要求されています。第2問と第3問は、内容説明や英文和訳などの記述問題が中心です。複雑な構文把握が必要というよりも、英文の内容を素早く読み取った上で日本語で端的に説明する記述力が要求されています。第4問の自由英作文は100語前後での出題が多く、難しいテーマが扱われています。ニュースなどで目にする社会事象に関することから、日本語のイディオムをひとつ取り上げて英語に翻訳し、さらにその言い回しの文化的背景を解説するものなど、多種多様なテーマが取り上げられています。英文の長さと記述量を考慮すると、総合的な難易度は高めです。

◆ 目標得点率:60〜80%
70%が目標得点の目安です。第2問と第3問は内容説明が中心で記述量が多く、第4問は自由英作文で難易度も高めです。要点を押さえられていないと想定以上に減点される可能性があるので、過去問演習時には信頼できる学校の先生や塾の講師から添削指導を受けておくことが理想です。

◆ 試験時間:短い
問題量と難易度を考えると、試験時間は短く感じる受験生が多いでしょう。長文読解での日本語で説明する問題や、英作文問題など、時間がかかるポイントがいくつかあるので、試験時間を意識して過去問を解く練習を重ねておきましょう。第1問の読解問題は内容を踏まえた上での文法・語法的出題であるため、スピーディーに内容を把握し解答できるよう練習しておきましょう。

◆ 取捨選択:不要
大問レベルでの捨て問はありません。時間内に全ての問題に解答することを目指してください。例年、第2問に小説が出題される傾向にあり、この問題の難易度が少し高い印象です。過去問演習を通して、解答の順番や時間配分を事前に考えておきましょう。

◆ 医学部固有テーマ:多い
読解問題では、医学部固有テーマがよく出題されます。英作文では社会問題に関する問題も出題されますが、医療系に関するテーマも出題されるため、日頃から医療に関するニュースなどの情報収集はしておきましょう。

福井大学【物理】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:他学部共通問題
理科2科目で120分の試験時間が与えられています。他学部共通問題で、他学部では120分で4題を解答しますが、医学部は、指定された大問2題を実質60分で解答します。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
他学部共通問題ですが、その割には難しい問題が目立ちます。ここ数年は、問題のリード文がかなり長く、設定が複雑で見慣れない問題が多く出題されています。論述問題や描図問題では、グラフの変化など様々な形式で、物理現象がきちんと理解できているかを問われています。また、数学的な処理も多く、公式の導出や近似計算なども出題されています。全体的に、難しく感じる受験生が多いでしょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
年度にもよりますが、65%が目標得点率の目安です。物理が得意な受験生はさらに上の得点を狙いましょう。大問2題のみの構成なので、出題分野には偏りがあります。自分にとっての苦手分野が出題されてしまうと大きなビハインドになるので注意が必要です。

◆ 試験時間:短い
大問1題あたり約30分が解答時間の目安ですが、全文を読んで題意を把握した上で解答するには、試験時間は短いと考えられます。出題形式に特徴があるので、過去問演習で慣れておきましょう。

◆ 取捨選択:必要
全問を完全に解答することは容易ではなく、記述をどこまで書くか悩ましい問題も多く出題されています。試験時間内に合格ラインをクリアするには、自分が解ける問題を見極めた上で、どこまで解答するべきかを考える必要があるでしょう。

◆ 頻出分野:力学、電磁気、熱力学、波動
大問2題構成のため、どうしても年度によって出題されない分野がありますが、ここ10年の出題分野には大きな偏りはありません。年度によっては力学が出題されない場合もあります。また、ここ数年は熱力学の出題頻度が比較的高い傾向にあります。2020年には原子からも出題されているので、どの分野が出題されても良いように、まんべんなく学習しておく必要があります。

福井大学【化学】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
医学部は理科2科目で120分の試験時間が与えられています。化学については医学部固有問題で、年度によっては大問2題構成の年もありましたが、近年では大問3題構成が続いています。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
およそ半分は、基本〜標準レベルの問題が出題されていますが、残り半分は難しめの問題が出題されています。大学範囲の内容をベースに誘導をつける形で思考力を試したり、高度な知識問題も出題されています。また、化学現象をきちんと理解しているかを定性的に問う傾向にあり、どの大問にも論述問題が多いことが特徴です。2023年には150字程度で理由を説明する問題もありました。計算問題や描図問題もあり、計算過程の記述を必要とする問題も見られます。試験時間に対して問題量も多く、総合的な難易度は高めです。

◆ 目標得点率:60〜80%
医学部合格のためには65%程度を確保したいところです。得意な受験生は75%を目指しましょう。標準問題を一通り解いた上で、難しめの問題にどれだけ取り組めるかで差がつきます。

◆ 試験時間:短い
近年は大問3題構成です。見慣れない設定での出題など、高度な知識と解答能力を求められる場合があり、全問を時間内に解き切ることは困難でしょう。出題分野も不安定なので、問題を解く前に時間配分を考えておき、大問ごとにバランスよく解くことを意識しましょう。

◆ 取捨選択:必要
複数の論点を示す論述問題に解答することや、複雑な計算を正確に書き切ることは難しいため、全てを解こうとせず、解ける問題を正確に解き切ることが必要です。

◆ 頻出分野:理論、有機、高分子、無機
年度によってばらつきはあるものの、全体として理論化学が出題されている年度が多いです。有機や無機も幅広く出題されています。また、実験操作問題などがよく出題されているので、どの分野もしっかりと対策を進め、過去問をつかって練習しておきましょう。

福井大学【生物】の傾向と対策

◆ 他学部との比較:医学部固有問題
医学部は理科2科目で120分の試験時間が与えられています。生物については医学部固有問題で、大問3題構成が続いています。

◆ 問題難易度:標問と難問の混合型
空所補充問題は教科書レベルの問題が多く、グラフ問題・計算問題・論述問題も出題されていますが、いずれも標準レベルの難易度が中心です。全体的には基本〜標準レベルの問題が中心ですが、時には見慣れないテーマの考察問題が出題されることもあります。例えば、2020年度のCRISPR/Cas9システムによる遺伝子編集などは、知らないと解けないわけではなく、問題文に記載されている情報で対応できますが、考察問題に慣れていないと難易度が高いと感じる受験生もいるでしょう。実験考察問題に関しては、過去問や特化した参考書などで対策をおこなっておきましょう。

◆ 目標得点率:60〜80%
年度によりますが、70%程度が目標得点の目安です。生物が得意な受験生であれば80%以上の得点も可能ですが、試験時間が短い点には注意しましょう。標準レベルの論述問題が多く、対策で差がつくでしょう。余力があれば、難しめの考察問題まで取り組んでおきましょう。

◆ 試験時間:短い
近年は大問3題構成です。論述問題や計算問題、実験考察問題など、記述量も多いので、慣れていなければ時間がかかってしまう問題が多いことに注意が必要です。全問を試験時間内に解き切ることは困難でしょう。

◆ 取捨選択:必要
論述問題は入念に対策しておき、なるべくすべての問題に取り組んでください。問題量・記述量が多く時間配分が崩れやすいので、大問3題構成の場合は1題あたり20分を目安に、時間配分を事前に決めておきましょう。時間がかかる問題や理解しにくい問題は後に回すようにして、標準レベルの問題を取りこぼさないように注意しましょう。

◆ 頻出分野:動物の反応、遺伝、体内環境
遺伝情報、動物の反応、体内環境などの分野が頻出です。2020年度のHIV感染に対する免疫応答や、2019年度、2016年度の血糖調節など、医学部らしい出題も目立ちます。また、生態や植物の反応から出題されている年度もあるので、油断はしないようにしましょう。

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