私立医学部を志望する受験生にとって、複数の大学に出願するのはもはや当たり前となっています。そんな中で、以下のような悩みを抱える方も少なくありません。「何校くらい出願するべきかわからない」 「A大学とB大学の試験日が重なっていて、どちらを選べばよいか判断に悩む」 「複数校を受験していく上で、どの大学の対策を優先するべきかわからない」このような悩みを持つ受験生に向けて、本記事では、2027年度の私立医学部入試日程(現時点判明分)を紹介するとともに、2026年度以前の傾向と比較しながら、出願戦略を立てる上での注意点を解説します。特に2027年度の入試は、文部科学省による「2月1日ルール」の影響を受けて、これまで1月に一次試験を実施していた大学が次々と2月実施に移行している点が大きな特徴です。2027年度に私立医学部を受験しようと考えている方は、ぜひ最後までお読みください。私立医学部の受験校を絞り込むポイント私立医学部は、全国に31校あります。数ある私立医学部の中から、どのように受験校を絞り込んでいけば良いのでしょうか。入試難易度や出題傾向はもちろん考慮すべきですが、それに加えて ①入試日程の変更 と ②選抜方式の変更 に注意しましょう。① 入試日程の変更まず確認すべきことは、入試日程です。私立医学部の入試は例年1月下旬から2月上旬に集中していて、この期間は複数校の入試が重なりやすいため、注意してスケジュールを組む必要があります。特に2027年度は、これまで1月に一次試験を行っていた愛知医科大学、東北医科薬科大学、関西医科大学などが2月に移行することを既に公表しているため、2月上旬の入試がさらに過密になる見込みです。◆ 他大学の日程と重なっていないか注意志望校の試験日が他大学と被っていないかを、慎重に確認しましょう。遠方から受験する場合は、宿や交通手段も含めて準備を整える必要があります。入試シーズンは一次試験・二次試験・合格発表などが混在するため、早めにスケジュールを把握しておくことが大切です。また、大学によっては、「複数日程の中から自分で試験日を選択できるケース」と「大学側から試験日(二次試験日)を指定されるケース」があります。併願校との兼ね合いに注意してください。志望順位の高い大学の二次試験と、併願校の一次試験が重なる場合は、両方に出願しておくのもひとつの方法です。志望順位が高い大学を中心に、柔軟に入試日程を組んでいきましょう。◆ 過密スケジュールになっていないか注意連日の入試は、集中力や体力の消耗に大きく影響します。特に一次試験の場合、入試が続くと集中力を維持することが難しくなり、本来の力を発揮しきれない可能性もあるので、無理のないスケジューリングを心がけましょう。また、一次試験は全国複数箇所の会場で実施されることがある一方で、二次試験は大学キャンパスのみでおこなわれる場合が多いです。移動も含めて無理のない入試計画を立てましょう。◆ 入試日程の確認には『私立医学部 受験カレンダー』が便利!複雑な私立医学部の試験日程をスマートフォン上で簡単に把握するには、スタディカルテLabの『私立医学部 受験カレンダー』が便利です。簡単な操作で、試験日や合格発表日を一覧で確認・整理できます。2026年7月7日に、2027年度入試対応版の受験カレンダーを公開しました。受験生のみなさんはぜひご活用ください!▶︎『私立医学部 受験カレンダー』を利用する② 選抜方式の変更2027年度の医学部入試では、日程だけでなく、選抜方式にも変更が予定されています。志望校が変更対象に含まれているかどうか、早めに確認しておきましょう。◆ 推薦入試、総合型選抜、地域枠の新設・拡充傾向昨年度に引き続き2027年度も、地域医療人材の確保を目的とした地域枠の新設・拡充が続いています。推薦・総合型の選抜時期を早める動きや、新規導入する大学も引き続き増えています。一方で、一般選抜の定員が縮小される大学もあり、募集人員全体のバランス変化に注意が必要です。大学別の医学部入試の変更点一覧は、こちらの記事をご参考ください。▶︎ 【2027年度版】医学部入試の変更点 国公立・私立の最新情報を総まとめ2027年度 私立医学部一次試験・二次試験日程(2026年6月24日時点)以下に、2027年度の私立医学部入試の日程と、注意点を記載しています。受験校選びの参考にしてください。※ 本記事上での日程の表記について・「①」 等:受験日が複数あるうち、いずれか1回のみ受験が可能・「1日目」等:受験日が複数あるうち、複数日程の受験が可能2027年1月◆ 2027年1月16〜17日 共通テスト◆ 2027年1月21〜23日 一次試験:帝京大学◆ 2027年1月25日 一次試験:国際医療福祉大学◆ 2027年1月31日 一次試験:近畿大学関西医科大学、愛知医科大学、東北医科薬科大学などが1月の一次試験を廃止し、2月実施へと移行しました。岩手医科大学は2026年6月24日時点まだ未定であり、今後の動向に要注目です。2027年2月◆ 2027年2月1日 一次試験:久留米大学、日本大学(N全学統一方式 第1期)、川崎医科大学◆ 2027年2月1日~2月6日 二次試験:国際医療福祉大学(6日間のうちいずれか1日)◆ 2027年2月2日 一次試験:杏林大学、福岡大学、北里大学、東海大学(1日目)、関西医科大学2月2日は2027年度入試で非常に注意が必要な日です。関東圏の杏林大学、北里大学、東海大学に加え、関西の関西医科大学、九州の福岡大学が同日に一次試験を実施となります。関西医科大学はこれまで1月実施でしたが、2027年度から2月に移行しました。出願動向や、過去問との相性を踏まえて、優先順位を決めていきましょう。◆ 2027年2月3日 一次試験:順天堂大学、東海大学(2日目)、金沢医科大学(1日目)◆ 2027年2月4日 一次試験:東北医科薬科大学、聖マリアンナ医科大学、埼玉医科大学、兵庫医科大学A・B、藤田医科大学 、金沢医科大学(2日目)二次試験:帝京大学①東北医科薬科大学はこれまで1月実施でしたが、2027年度から2月に移行し、聖マリアンナ医科大学、埼玉医科大学、兵庫医科大学A・B、藤田医科大学、金沢医科大学と同日になりました。今年は2月4日に非常に多くの大学が集中しているので、どこを狙いにいくかの受験戦略が重要となるでしょう。◆ 2027年2月5日 一次試験:昭和医科大学(Ⅰ期) 二次試験:帝京大学②◆ 2027年2月6日 一次試験:東京医科大学◆ 2027年2月7日 一次試験:東邦大学◆ 2027年2月9日 一次試験:慶應義塾大学、愛知医科大学愛知医科大学は、2026年度では1月20日(私立医学部入試の一番最初の日程)でしたが、2027年度では大幅に後ろ倒しとなり、2月9日実施となる予定です。◆ 2027年2月10日 一次試験:大阪医科薬科大学 二次試験:川崎医科大学①◆ 2027年2月11日 一次試験:なし 二次試験:杏林大学①、日本大学(N全学統一方式 第1期)、川崎医科大学②◆ 2027年2月12日 一次試験:獨協医科大学(1日目) 二次試験:杏林大学②◆ 2027年2月13日 一次試験:獨協医科大学(2日目) 二次試験:北里大学①、東海大学①、東京医科大学①、久留米大学、聖マリアンナ医科大学①、昭和医科大学(Ⅰ期)①◆ 2027年2月14日 一次試験:なし 二次試験:埼玉医科大学、北里大学②、東海大学②、近畿大学、東京医科大学②、福岡大学、順天堂大学①、聖マリアンナ医科大学②、昭和医科大学(Ⅰ期)②、藤田医科大学①2026年度に続いて、2027年度も2月14日は二次試験が集中する日となっており、注意が必要です。一次試験を複数突破した場合、二次試験で受験校を絞らざるを得ない状況が発生します。◆ 2027年2月15日 一次試験:なし 二次試験:順天堂大学②、東邦大学①、藤田医科大学②、北里大学③◆ 2027年2月16日 一次試験:なし 二次試験:順天堂大学③、東邦大学②◆ 2027年2月17日 一次試験:なし 二次試験:兵庫医科大学A①、金沢医科大学①◆ 2027年2月18日 一次試験:なし 二次試験:兵庫医科大学A②、愛知医科大学①、金沢医科大学②◆ 2027年2月19日 一次試験:なし 二次試験:獨協医科大学①、愛知医科大学②、大阪医科薬科大学◆ 2027年2月20日 一次試験:なし 二次試験:東北医科薬科大学①、獨協医科大学②、杏林大学、愛知医科大学③、関西医科大学①◆ 2027年2月21日 一次試験:なし 二次試験:東北医科薬科大学②、関西医科大学②関西医科大学の二次試験はこれまで1日のみの実施でしたが、2027年度から初めて2日間(2月20日・21日)に拡大されることになりました。◆ 2027年2月23日 一次試験:東邦大学(統一)◆ 2027年2月27日 一次試験:なし 二次試験:兵庫医科大学B◆ 2027年2月28日 一次試験:埼玉医科大学(後期)、近畿大学(後期)2027年3月◆ 2027年3月1日 二次試験:慶應義塾大学◆ 2027年3月2日 一次試験:聖マリアンナ医科大学(後期)◆ 2027年3月3日 二次試験:大阪医科薬科大学(繰り上げ合格候補対象者)、東邦大学(統一)◆ 2027年3月4日 一次試験:日本大学(N全学統一方式 第2期)、金沢医科大学(後期)◆ 2027年3月6日 一次試験:昭和医科大学(Ⅱ期)、関西医科大学(後期)◆ 2027年3月7日 二次試験:埼玉医科大学(後期)◆ 2027年3月8日 一次試験:久留米大学(後期)、獨協医科大学(後期)◆ 2027年3月10日 一次試験:大阪医科薬科大学(後期)◆ 2027年3月11日 二次試験:近畿大学(後期)◆ 2027年3月12日 二次試験:聖マリアンナ医科(後期)、金沢医科大学(後期)◆ 2027年3月13日 二次試験:昭和医科大学(Ⅱ期)◆ 2027年3月15日 二次試験:獨協医科大学(後期)◆ 2027年3月16日 二次試験:関西医科大学(後期)、久留米大学(後期)◆ 2027年3月17日 二次試験:日本大学(N全学統一方式 第2期)◆ 2027年3月18日 二次試験: 大阪医科薬科大学(後期)2026年6月24日時点の情報です。例年、私立医学部の後期日程は3月上旬〜中旬に集中します。確認ができ次第更新していきます。本記事に記載した日程は2026年6月24日時点で判明しているものです。今後、各大学の学生募集要項の公表に伴い、情報を更新していきます。最新情報については、各大学の最新の募集要項を確認してください。私立医学部受験は志望校選びと受験戦略が鍵本記事では、私立大学医学部の入試日程や、出願戦略を立てる上での注意点をご紹介しました。2027年度入試は「2月1日ルール」の影響により、1月から2月への日程シフトがさらに進み、2月上旬〜中旬に一次試験・二次試験が集中する過密スケジュールとなる見込みです。一般入試は日程的に厳しい戦いになるため、共通テスト利用入試や総合型選抜も視野に入れながら受験計画を立てることが重要です。試験日だけでなく、試験科目や配点、出題形式なども大学によって異なります。志望校を選ぶにあたっては、自分の学力や状況、入試傾向との相性も把握した上で検討することをおすすめします。各大学の要項や傾向を総合的に分析して受験校・併願校を決定し、志望校に特化した対策を進めていきましょう。スタディカルテLabでは、各大学の入試傾向や今年度の受験日程を踏まえ、一人ひとりに合わせた最適な受験戦略をご提案しています。総合型選抜などの相談も可能です。専門の学習プランナーが初回の学習相談を無料で承りますので、まずはお気軽にご相談ください。