医学部受験において、入試はまさに戦略勝負です。そのため、前期日程だけでなく、後期日程の出願も視野に入れている受験生は多いのではないでしょうか。本記事では、2026年度入試における国公立・私立医学部の後期日程について、出願締切日、試験日程、科目、配点などを詳しくまとめています。後期日程の中には、前期日程の合否が判明する前に出願が必要な大学もあります。出願のタイミングを逃さないよう注意し、慌てることなく、余裕をもって準備を進めましょう。【2026年度】国公立医学部 後期日程 完全ガイド2026年度の変更点2026年度は、旭川医科大学、山形大学、佐賀大学などの医学部が後期日程を廃止しました。また、推薦入試や総合型選抜を導入する大学が増え、全体として選抜時期の早期化が見られます。2026年度の医学部入試における主な変更点について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。▶︎【2026年度版】医学部入試の変更点|国公立・私立の最新情報を総まとめ国公立医学部 後期日程 基本情報国公立大学を受験するにあたっては、前期日程と同じタイミングで後期日程まで出願する必要があります。出願期間:2026年1月26日(月)〜2月4日(水)試験日:2026年3月12日(木)〜13日(金)合格発表:2026年3月20日(木)〜24日(火)国公立医学部 後期日程 一覧大学名募集人員試験日配点比率(共通テスト:個別試験)個別試験科目特徴秋田大学①一般枠20名②秋田県地域枠5名3/12(木)①一般枠750:300②秋田県地域枠500:250小論文、面接共通テストの理科配点が高め千葉大学15名3/12(木)・13(金)475:1000英語、数学、理科、面接東京科学大学10名3/12(木)・13(金)500:200小論文、面接共通テストの社会が不要福井大学25名3/12(木)500:220小論文、面接共通テスト数学配点が低め山梨大学90名3/12(木)・13(金)1000:2300英語、数学、理科、面接浜松医科大学14名3/12(木)950:350小論文、面接名古屋大学5名3/12(木)950:0面接(英文の課題に基づく口頭試問)面接は合否判定資料として使用三重大学10名3/12(木)650:300小論文、面接共通テストの理科配点が高め山口大学①全国枠7名②地域枠3名以内3/12(木)・13(金)950:500小論文、面接宮崎大学15名3/12(木)1000:150英語、面接(配点なし)鹿児島大学19名3/12(木)925:320小論文、面接琉球大学23名3/12(木)1100:300小論文、面接共通テストの英語配点が高め奈良県立医科大学53名3/12(木)・13(金)300:900英語、数学、理科、面接共通テストの理科配点が高め国公立医学部 後期日程 特徴① 共通テストの配点比率が高く、個別学力試験は面接・小論文が中心後期日程については、多くの大学で共通テストの配点が高い傾向があります。個別学力試験では、面接や小論文のみを課す大学が多いので、基本的には共通テストの得点が合否を大きく左右するといえるでしょう。一方で、千葉大学、山梨大学、奈良県立医科大学など、個別学力試験で英語、数学、理科といった科目を課す大学では、個別学力試験の配点比率が高くなっています。また、これらの大学では、共通テストのボーダーラインが90%を超える場合が多いので注意が必要です。② 定員が少なく、競争率が高い後期日程の募集定員は、ほとんどの大学で30名未満と非常に少なく、狭き門となっています。そのため、志願倍率が高くなりやすく、大学によっては40倍近くになる場合もあります。実際に2025年度入試では、山口大学の後期日程の倍率が40.5倍、佐賀大学では42.5倍となりました。前期日程の結果待ちの成績上位層が集中した結果として、このような高倍率になったと推測されます。データを見る際には、実際の受験者数と合格者数まで確認することが重要です。2025年度入試では、志願者数が非常に多い大学であっても、実際に受験した人数に対する合格者の割合は、必ずしも低い水準とは言えないケースも見られました。(下表参照)▼ 2025年度国公立医学部後期日程 入試データ募集人員志願者受験者総合格者(繰上げ合格者含む)合格者の共通テスト最低得点率秋田大学25688713084.9%山口大学10445391185.8%佐賀大学4170334非公表琉球大学25513602685.1%志願倍率だけを見ると、後期日程のハードルが高く感じるかもしれませんが、共通テストの得点だけを理由に早々と諦めてしまうのは、非常にもったいないことです。足切りが設定されている大学には注意が必要ですが、共通テストで85%以上の得点が取れていれば、十分に可能性が残されている大学もあります。最後まで戦略的に挑んでいきましょう。【2026年度】私立医学部 後期日程 完全ガイド2026年度、私立医学部入試の後期日程は、2月28日(土)から3月中旬にかけて実施されます。私立医学部 後期日程 一覧大学名募集人員出願締切一次試験日一次試験科目二次試験日二次試験科目近畿大学5名2/16(月)3/1(日)英語、数学、理科2科目3/12(木)小論文、面接埼玉医科大学20名(研究医枠1名含む)2/17(火)2/28(土)英語、数学、理科2科目、小論文3/8(日)面接日本医科大学33名2/19(木)2/28(土)英語、数学、理科2科目3/9(月)小論文、面接聖マリアンナ医科大学10名2/20(金)3/3(火)英語、数学、理科2科目3/13(金)適性検査、小論文、面接関西医科大学5名2/20(金)3/7(土)英語、数学、理科2科目3/17(火)面接金沢医科大学10名2/21(土)3/3(火)英語、数学のみ(数3不要)3/11(水)小論文、グループ面接昭和医科大学12名2/24(火)3/7(土)英語、数学or国語、理科2科目3/14(土)面接日本大学15名2/25(水)3/4(水)英語、数学、理科2科目3/17(火)英語、数学、面接久留米大学約5名2/25(水)3/8(日)英語、数学、理科2科目3/16(月)小論文、面接大阪医科薬科大学15名2/27(金)3/10(火)英語、数学、理科2科目3/18(水)小論文、面接獨協医科大学15名3/2(月)3/9(月)英語、数学、理科2科目3/16(月)小論文、面接私立医学部 後期日程 特徴① 定員が極めて少なく、面接・小論文で差がつく私立医学部の後期日程においてまず注目すべきは、募集定員が極めて少ないことです。ほとんどの大学が10〜20名程度の募集にとどまり、中には10名未満という大学もあります。さらに、面接や小論文の重要度が非常に高いという特徴があります。後期日程の一次試験は、基本的には前期日程と同様に、英語、数学、理科2科目が課されますが、学力試験だけでは差がつきにくい傾向にあります。そのため、二次試験の面接や小論文の結果が合格を左右するケースが少なくありません。だからこそ、面接対策や小論文対策に時間を割くことも合格への鍵となります。(ただし例外として、金沢医科大学 後期日程 一次試験では理科が不要で、英語と数学のみで受験できます。また、金沢医科大学の後期日程では数3範囲が出題されません。理科や数3が苦手な受験生にとっては、大きなチャンスといえるでしょう。)② 出願締め切りに要注意出願時期についても注意が必要です。特に2026年度入試では、スケジュールが例年と少し異なり、2月中旬に出願締切を迎える大学が多い傾向にあります。前期試験の結果を待ってから出願を検討する余裕はありません。後期受験を視野に入れている場合は、前期試験が始まる前から準備を整えておくことが重要です。志望校別 出願先の戦略的な選び方① 国公立医学部を受験する場合共通テストの結果を重視して後期日程の出願を判断しましょう。目安として共通テストで85%以上の高得点が取れていれば、後期日程にもチャレンジしてみる価値が十分にあります。出願動向を確認しながら受験校を選ぶと良いでしょう。個別試験の内容も事前に確認し、学力試験が課されるのか、面接・小論文のみなのかを把握しておくことが大切です。② 私立医学部を受験する場合前期と後期で試験科目や配点が異なる大学が多いことに注意が必要です。金沢医科大学のように後期は理科なしで受験できる大学もあるなど、大学ごとに配点や出題傾向が大きく異なります。自分の得意、不得意をふまえて、戦略的に出願先を選びましょう。後期日程は倍率が高くなりがちですが、数字だけに惑わされてはいけません。前期で合格した受験生は後期を受験しないケースも多く、実際の競争は見かけの倍率ほど厳しくないこともあります。自分の実力を信じ、受験者層をしっかり見極めて、最後まで諦めずに挑戦しましょう。後期日程の出願方針は、前もって検討を本記事では、2026年度入試における国公立医学部・私立医学部の後期日程についてご紹介しました。直前に慌てることのないよう、出願時期に注意しながら、前もって後期の出願方針を考えておきましょう。スタディカルテLabでは、丁寧なヒアリングをもとに、ひとりひとりの状況に合わせた志望校選びや学習計画のサポートをおこなっています。「後期でA大学とB大学どちらに出願するか迷っている」「ボーダーを下回ってしまったが挽回の余地はあるか相談したい」「二次試験までに取り組むべき学習の優先順位を知りたい」など、医学部受験に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度スタディカルテLabにご相談ください。毎週最大5名様まで、30分の無料学習相談を受付中です。直前ラストスパート!プロの戦略と指導で医学部合格へスタディカルテLabでは現在、医学部医学科への合格を目指している高校3年生・既卒生を対象に、期間限定の特別パック「医学部 志望校別対策 直前個別指導パック」を提供中です。専門の学習プランナーから、各大学の入試傾向分析や、受験生個人の学習状況を踏まえた「受かる医学部(※)」についてのアドバイスを受けられる他、プロフェッショナルチームが合格ライン突破計画策定から過去問の添削指導までをおこない、合格課題を徹底解決いたします。※ 生徒の学力特性を分析し、合格可能性の高い医学部をマッチング。合格を確約するものではありません。後期日程の試験対策にも対応。入塾金不要です。詳細はこちらからご確認ください。