高い学力が要求される国公立医学部入試。日本の国公立医学部は全国に約50校存在していますが、入試の難易度は大学によって様々です。では、それぞれの医学部に合格するためにはどの程度の学力が必要なのでしょうか?本記事では、国公立の医学部医学科について、難易度の基準のひとつである「偏差値」でランキングにした一覧形式でご紹介します。志望校選びに悩んでいる受験生・高校生の参考になれば幸いです。そもそも偏差値とは?偏差値とは、ある集団の中での立ち位置を示す指標のことです。偏差値50を基準に、数字が50より大きいほど集団の中で上位、小さいほど下位であることを示します。受験においては、模試やテストの自分の学力を測ったり、大学の難易度を表したりするときに使います。自分自身の偏差値は、河合塾や駿台などの大手予備校が実施している模試を受験することで確認できます。ただし、偏差値が示す学力は、母集団の学力レベルや受験時期にも大きく影響される点に注意してください。例えば、同じ70点だったとしても、全国の多くの現役生が受験する駿台・ベネッセ大学共通テスト模試で解きやすい問題が出題され、平均点が60点だった場合と、難関大を目指す受験生が多く受験する駿台全国模試で難しい問題が多く出題され、平均点が30点だった場合では、偏差値や推定される学力は大きく異なります。正しい実力を測るためにも、偏差値の数値だけを見て一喜一憂するのではなく、模試のレベル(受験者層)を含めて判断するようにしましょう。偏差値を参考に、自分の立ち位置を見極めよう模試の結果が返ってきたら、自身の偏差値と志望大学の偏差値を照らし合わせてみましょう。偏差値は、実力に合った志望校を選ぶにあたっての参考になります。第1志望の大学だけでなく併願校を決める際にも、偏差値はひとつの指標になるので、現時点の学力と見比べながら出願校を検討しましょう。また、模試の結果に記載されている「A判定」「B判定」などの志望校判定も、偏差値をもとに表示されていることが多いです。志望校判定とは、ある大学への合格可能性を測るもので、多くの場合A〜E判定の5段階で評価されます。合格判定基準は受験する模試によって多少変わりますが、例えば河合塾の模試では以下のように分類されています。合格判定合格可能性A判定80%以上B判定65%C判定50%D判定35%E判定20%以下(参照:合格可能性評価について|河合塾)志望校判定と偏差値の関係について、さらに詳しく見ていきましょう。以下の図は、志望校判定でA判定を取るためにはどの程度の偏差値が必要なのか、大学の偏差値別にイメージを可視化したものです。▼ 下図:偏差値と順位の関係は如何に|河合塾 を参考に、スタディカルテLabにて作成縦軸が自分の偏差値、横軸が志望校の偏差値とします。この表をもとに考えると、志望校の偏差値が65.0〜67.5だった場合、模試でA判定を獲得するためには、少なくとも70.0以上の偏差値が必要だとわかります。以上のように偏差値や志望校判定は、現時点の学力と志望校のレベルの間にどのくらいの差があるのかを把握する際の参考になります。また、他の受験生と比較した自分の立ち位置を客観視することもできるので、定期的に模試を受け、学力の推移を確認すると良いでしょう。【国公立医学部】偏差値ランキング以下の表は、国公立医学部(一般選抜 前期試験)の偏差値(※)を、上位から順に一覧にしたものです。各大学の偏差値と自身の学力を比較して、志望校選びの参考にしてみてください。※ 2024年8月時点で大手予備校各社が発表している偏差値を参考に平均を取り、ランキングを作成しています。ランキング表の大学名からは、各大学の個別学力試験(二次試験)の出題傾向について詳しい解説を確認できます。 気になる大学の傾向を掴むために、ぜひお役立てください。大学名偏差値東京大学(理科三類)72.5京都大学(医‐医)71.8大阪大学(医‐医)70.0東京医科歯科大学(医‐医)68.5千葉大学(医‐医)一般枠68.5東北大学(医‐医)68.2名古屋大学(医‐医)一般枠68.2九州大学(医‐医)67.8神戸大学(医‐医)67.8横浜市立大学(医‐医)一般枠67.8大阪公立大学(医‐医)一般枠67.8京都府立医科大学(医‐医)67.2岡山大学(医‐医)67.2北海道大学(医‐医)66.7筑波大学(医‐医)一般枠66.7名古屋市立大学(医‐医)66.7広島大学(医‐医)66.3新潟大学(医‐医)66.0金沢大学(医薬保健‐医)65.7浜松医科大学(医‐医)一般枠65.7信州大学(医‐医)65.7岐阜大学(医‐医)65.7滋賀医科大学(医‐医)一般枠65.7三重大学(医‐医)一般枠65.7長崎大学(医‐医)65.7山口大学(医‐医)65.3愛媛大学(医‐医)65.3島根大学(医‐医)65.0熊本大学(医‐医)64.8群馬大学(医‐医)一般枠64.5富山大学(医‐医)64.5和歌山県立医科大学(医‐医)一般枠64.5鹿児島大学(医‐医)64.5札幌医科大学(医‐医)一般枠64.2山形大学(医‐医)一般枠64.2福島県立医科大学(医‐医)一般枠64.2鳥取大学(医‐医)一般枠64.2徳島大学(医‐医)64.2大分大学(医‐医)一般枠64.2宮崎大学(医‐医)64.2旭川医科大学(医‐医)63.8秋田大学(医‐医)63.8香川大学(医‐医)一般枠63.8高知大学(医‐医)一般枠63.8佐賀大学(医‐医)63.8琉球大学(医‐医)63.8福井大学(医‐医)63.0奈良県立医科大学(医‐医)-弘前大学(医‐医)一般枠-偏差値が高めの国公立医学部偏差値が高い大学を見てみると、旧帝大や旧六医大を中心とする、歴史ある名門校が目立ちます。これらの大学は、入試レベルの高さや歴史の長さについてはもちろんのこと、業界におけるネットワークの広さや影響力という観点でも、全国の医学部の序列(ヒエラルキー)におけるトップ層と言えるでしょう。また、偏差値が高い国公立医学部は、東京や大阪、名古屋など、大都市に位置する大学が多いことも特徴です。アクセスの良い都市部の大学は全国の受験生から人気があり、競争率が高くなるため、合格を掴むには高い学力が必要となります。その多くは個別学力試験重視の配点であるため、各大学の個別ページで、入試の配点や試験問題の傾向と対策方法を確認しておきましょう。偏差値が低めの国公立医学部偏差値が低めの医学部では、地方国公立大学の名前が目立ちます。地方の医学部は、一般選抜の他に「地域枠」と呼ばれる特別な募集枠を設けている大学も少なくありません。医学部卒業後もその地域の医療に貢献したい、その地域に長く関わりたいという受験生であれば、地域枠選抜の受験を選択肢のひとつにするのも良いでしょう。ただ、これらの大学は医学部の中で “比較的” 偏差値が低いというだけで、医学部合格のためには、どこの大学であってもそれ相応の高い学力が必要になります。大学別の入試傾向や科目別配点を確認し、志望校に特化した対策をおこないましょう。偏差値はあくまで目安。志望校選びで大切なこととは偏差値はあくまでも、現時点での自身の立ち位置や志望校のレベルをおおまかに把握するための「目安」です。偏差値だけを見て志望校を決めることは避けましょう。同じ偏差値帯の大学であっても、特に個別学力試験の内容に関しては、出題傾向や科目配点が大きく異なります(※)。各大学の出題傾向を確認し、志望校に合った対策に取り組むことが大切です。※ 例えば、同じ偏差値63.8である、秋田大学(医)と旭川医科大学(医)の英語を比べてみましょう。秋田大学(医)の個別学力試験は、標準レベルの解きやすい問題が多く、高得点争いになりやすい試験です。旭川医科大学(医)の個別学力試験は、単科医科大らしい医学系テーマの記述問題が目立ち、難しい問題も、ある程度は得点する必要があります。また、「医学を学ぶ」という観点で考えると、大学合格はあくまで第一歩であり、ゴールではありません。自分が学びたい内容を実際に学べるか、その地域やキャンパスで学生生活を楽しめそうかなど、大学入学後のイメージも含め、さまざまな要素を総合的に考えて判断することをおすすめします。偏差値は、志望校選びに迷ったときの判断材料のひとつとして使うようにしましょう。医学部受験は志望校選びと受験戦略が鍵本記事では、国公立医学部の偏差値について、ランキング形式でご紹介しました。志望校の偏差値を気にすることはもちろん大切ですが、大学によって試験の配点や個別学力試験の科目、出題形式などはそれぞれ異なるので、自身の学力や得意科目に合わせた志望校選びも重要です。各大学の配点や傾向を総合的に分析して受験校を決定し、志望校に特化した対策を進めていきましょう。スタディカルテLabでは、丁寧なヒアリングをもとに、ひとりひとりの学習状況に合わせて、学習計画の立て方や志望校選びのサポートをおこなっています。勉強の進め方や学習計画についてはもちろんのこと、「A大学とB大学どちらを受験するか迷っている」というような志望校選びや進路のご相談も承ります。勉強や受験に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度スタディカルテLabにご相談ください。毎週最大5名様まで、30分の無料学習相談を受付中です。▼ 無料学習相談について、詳細はこちらからまた、現在「スタディカルテIntelligence」のLINE登録者に、受験に役立つシートを無料プレゼントしています。あわせて、3分で国公立医学部入試との相性が確認できる『志望校相性診断』も、ぜひご活用ください。