医学部受験によくある選抜方法のひとつである、地域枠選抜。これは、他学部の受験ではあまり見られない医学部特有の入試制度です。本記事では、地域枠選抜のメリットやデメリット、全国の国公立医学部・私立医学部の地域枠選抜実施状況や募集人数をご紹介します。地域枠選抜の受験を検討している高校生・受験生の参考になれば幸いです。地域枠選抜とは地域枠選抜(地域枠入試)とは、大学卒業後に特定の地域や診療科で医療に携わることを条件に受験生を選抜するための枠のことです。医学部において地域枠選抜が設けられている理由は大きく2つあります。医師の少ない地域に医師を充足させるため地域の実情に応じて、必要な診療科に安定的に医師を確保するため受験資格を地元出身者のみに限定していたり、出身地は問わないが卒業後は大学所在地域で医療に従事することを条件にしていたりと、具体的な規定は大学ごとに異なります。また、入試区分も大学によってさまざまです。一般選抜の中に地域枠を設け、一般選抜受験者と同じ入試問題を課す大学や、総合型選抜または学校推薦型選抜として地域枠を設け、一般選抜受験者とは異なる入試問題を課す大学があります。募集地域や定員は、医師の需給状況をもとに調整地域枠選抜は、医師不足や医師の地域偏在を解消するために、各大学と厚生労働省や自治体が協力して実施しています。2024年現在、東京や大阪、京都、福岡などは医師数が多い一方で、東北地方や新潟県などでは医師が不足している状況です。そのため厚生労働省は、「臨時定員地域枠」(※)について、2025年度以降は医師が多い都府県の入学定員を減らし、その分医師が少ない県の枠を拡大する方針を示しました。すべての国公立大学と私立大学が対象です。医師が多い都府県の2025年度の地域枠定員数は、計161人となる予定です(2024年度より30人削減)。また、2026年度以降も一定数削減される見込みです。今後、地域枠での受験を検討する場合は、例年通りの地域や定員での募集がないことも想定し、最新の入試情報を確認しておきましょう。※ 臨時定員地域枠:国の認可により、大学の医学部定員に上乗せして募集できる臨時定員のうち、当該都道府県での従事要件がある定員(一部地元出身要件あり)のこと。地域枠選抜のメリットとデメリット地域枠選抜のメリットは、奨学金を活用することで学費を抑えられることです。一般的には、大学卒業後に一定の期間、大学が指定する地域や診療科で医療に携わることを条件として、奨学金を貸与する制度が整えられている場合が多いです。大学によっては、学費だけではなく生活費も奨学金に含まれる場合もあります。ただし、奨学金の制度や適用条件は大学によって異なるため、要件の詳細やリスクをよく調べた上で検討しましょう。一方、地域枠選抜のデメリットは、勤務先や勤務期間に制限があることです。奨学金の返済を免除する条件として、指定の医療機関等に奨学金貸与年数の1.5倍の期間勤務することを掲げている大学が多いです。したがって、多くの場合、卒業後9年間は指定された勤務先で働くことになります。もし、規定期間の勤務ができず途中で地域枠の条件から離脱することになった場合には、高い利子での奨学金返済が必要となることに注意しましょう。特徴① 一般選抜より合格難易度が低い場合も一般選抜の中に地域枠を設けている大学の入試では、一般選抜受験者と地域枠受験者は同じ入試問題を解きますが、大学によっては地域枠の方が合格最低点が低い場合があります。もちろん大学や年度によって状況は異なるので、一概に地域枠選抜の方が合格しやすいとは言い切れませんが、一例として以下に、地域枠選抜の合格最低点が一般選抜よりも低かったケースをご紹介します。▼ 一般選抜と地域枠選抜の合格最低点比較大学入試年度一般選抜合格最低点地域枠選抜合格最低点千葉大学2024年度985/1450913/1450鳥取大学2023年度1257.8/16001207.0/1600(鳥取県枠)帝京大学2024年度217/300185/300(福島県枠)175/300(千葉県枠)近畿大学2024年度250/400210/400(大阪府枠)224/400(奈良県枠)195/400(和歌山県枠)217/400(静岡県枠)(データ参照元:千葉大学、鳥取大学、帝京大学、近畿大学)ただし、地域枠選抜では学科試験だけでなく、志望理由書や活動報告書といった書類や、口述試験なども評価の対象となる場合があります。事前の準備が重要となるので、偏差値だけを基準に大学を選ぶのではなく、募集要項をよく確認して受験校を検討することが大切です。特徴② 一般選抜と併願可能な大学も大学によっては、一般選抜と地域枠選抜を併願できる場合があります。国公立大学では鳥取大学、三重大学など、私立大学では順天堂大学、近畿大学、日本医科大学などで併願ができます。併願した際の合否判定方法について、例えば鳥取大学では以下のように規定されています。「一般枠と地域枠の両方」の区分で出願した場合の合否判定方法は,「地域枠」を優先して選抜し,合格者とならなかった場合,「一般枠」として選抜の対象となります。(引用元:令和6年度学生募集要項|鳥取大学)併願することで、受験のチャンスを増やすことにつながりますが、地域枠が優先して選抜される点には注意が必要です。地域枠に合格した場合、特定地域での医療従事が義務付けられるので、併願の際は合否判定方法や入学後の条件をよく考慮するようにしましょう。合否判定で地域枠が優先される例としては、札幌医科大学のようなパターンもあります。札幌医科大学の一般選抜には「一般枠」と「先進研修連携枠(ATOP-M)」(※)が設けられており、募集人数は一般枠が20名、先進研修連携枠が55名の、合計75名です。※先進研修連携枠(ATOP-M):地域医療に貢献する医師の育成を目的とした特別な枠組み。卒業後に一定期間、所定の医療機関での勤務が義務付けられている。出願時に、一般枠か先進研修連携枠のいずれかを選択しますが、合格者の選抜方法が特徴的です。一般選抜の募集人員は、「一般枠」と「先進研修連携枠(ATOP-M)」を合わせて75名です。「先進研修連携枠(ATOP-M)」合格者が先に募集人員(55名)に達した場合、募集・選考状況により、他の合格者は「一般枠」と「先進研修連携枠(ATOP-M)」を合わせて20名となり、「一般枠」合格者が募集人員に満たない場合があります。(引用元:令和7年度入学者選抜要項|札幌医科大学)つまり、一般選抜全体の募集人数が75名であることは変わらないものの、先進研修連携枠に55名以上の受験生が合格する可能性があるということです。併願の可否や条件は大学によって異なり、年度によっても内容が変更される可能性があるので、各大学の募集要項を必ず確認してください。地域枠選抜をおこなっている医学部一覧2024年8月時点での情報です。募集人数には予定数を含みます。今後、募集人数等は変更される場合がありますので、最新の情報は各大学HPを参照してください。ランキング表の大学名からは、各大学の個別学力試験の出題傾向について、詳しい解説を確認できます。 気になる大学の傾向を掴むために、ぜひお役立てください。国公立医学部の地域枠選抜大学名募集人数(予定含む)札幌医科大学 医学部※令和8年度入学者選抜から、学校推薦型選抜「先進研修連携枠(ATOP-M)」は廃止され、新たに総合型選抜が導入される予定一般選抜・先進研修連携枠(ATOP-M)※ 55名学校推薦型選抜・先進研修連携枠(ATOP-M)※ 20名・特別枠 15名※先進研修連携枠(ATOP-M)には修学資金貸与制度はなし旭川医科大学 医学部 総合型選抜・北海道特別選抜 40名学校推薦型選抜・道北,道東特別選抜 7名東北大学 医学部特別選抜・宮城県地域枠 7名・岩手県地域枠 2名山形大学 医学部学校推薦型選抜・地域枠 5名秋田大学 医学部一般選抜・秋田県地域枠 5名学校推薦型選抜・東北地域枠 10名・秋田県地域枠 24名福島県立医科大学 医学部一般選抜・地域枠 25名程度学校推薦型選抜・A枠 35名以内・B枠 20名以内弘前大学 医学部一般選抜・青森県定着枠 8名総合型選抜・青森県内枠 27名・北海道,東北枠 15名東京医科歯科大学 医学部※2024年11月から東京科学大学に名称変更地域特別枠選抜・茨城県枠 5名以内・長野県枠 5名以内・埼玉県枠 5名以内筑波大学 医学群一般選抜・地域枠 13名学校推薦型選抜 ・医学類地域枠推薦 23名千葉大学 医学部一般選抜・千葉県枠 5名横浜市立大学 医学部一般選抜 ・地域医療枠 9名 ・神奈川県指定診療科枠 2名特別公募制学校推薦型選抜・県内高校 13名(地域医療枠10、神奈川県指定診療科枠3)・県外高校 8名(地域医療枠6、神奈川県指定診療科枠2)山梨大学 医学部・学校推薦型選抜 15名群馬大学 医学部・一般選抜 6名・推薦選抜 12名金沢大学 医学類総合型選抜・地元育成枠 2名学校推薦型選抜・石川県枠 12名・富山県枠 2名新潟大学 医学部学校推薦型選抜・新潟県枠 22名・全国枠 18名富山大学 医学部学校推薦型選抜・地域枠 15名以内総合型選抜・富山県一般枠 10名・富山県特別枠 10名福井大学 医学部学校推薦型選抜・全国枠 10名・地元出身者枠 10名・地域枠(福井健康推進枠) 10名名古屋大学 医学部・一般選抜 5名・学校推薦型選抜 12名名古屋市立大学 医学部学校推薦型選抜・地域枠 7名・中部圏活躍型 27名・名古屋市高大接続型 3名浜松医科大学 医学部一般選抜 ・前期日程 6名・後期日程 1名学校推薦型選抜・地域枠 8名岐阜大学 医学部学校推薦型選抜Ⅱ・地域枠 28名信州大学 医学部学校推薦型選抜・長野県地元出身者枠 13名・全国募集地域枠 22名神戸大学 医学部学校推薦型選抜・地域特別枠 10名大阪公立大学 医学部学校推薦型選抜・地域枠 10名三重大学 医学部一般選抜・三重県地域医療枠 5名程度学校推薦型選抜・地域枠 30名京都府立医科大学 医学部学校推薦型選抜・地域枠 7名奈良県立医科大学 医学部学校推薦型選抜・緊急医師確保 13名・地域枠 25名和歌山県立医科大学 医学部一般選抜・県民医療枠A 10名程度 ・県民医療枠C 2名程度学校推薦型選抜 ・県民医療枠A 5名程度 ・県民医療枠B 3名以内 ・地域医療枠 10名滋賀医科大学 医学部一般選抜・地域医療枠 5名学校推薦型選抜・地元医療枠 11名広島大学 医学部広島大学光り輝き入試 ・学校推薦型選抜(ふるさと枠) 18名 島根大学 医学部一般選抜・県内定着枠 3名学校推薦型選抜・地域枠 10名以内・緊急医師確保 9名以内岡山大学 医学部学校推薦型選抜・岡山県枠 4名・広島県枠 2名・兵庫県枠 2名・鳥取県枠 1名山口大学 医学部一般選抜・地域枠 3名学校推薦型選抜・全国枠 5名・地域枠 22名・緊急医師確保対策枠 5名以内・地域医療再生枠 10名以内・重点医師確保対策枠 2名以内鳥取大学 医学部一般選抜・鳥取県枠 13名・兵庫県枠 2名・島根県枠 5名学校推薦型選抜・地域枠 5名・特別養成枠 6名徳島大学 医学部総合型選抜 四国研究医型・徳島県枠 2名・香川県枠 2名・愛媛県枠 2名・高知県枠 2名学校推薦型選抜・特別地域枠 12名・地域枠 5名愛媛大学 医学部学校推薦型選抜・地域特別枠推薦 20名総合型選抜 10名高知大学 医学部一般選抜・地域枠 5名総合型選抜Ⅰ 30名以内学校推薦型選抜Ⅱ・四国,瀬戸内地域枠 15名以内(20名以内に増枠予定)香川大学 医学部一般選抜・地域枠 9名学校推薦型選抜・県内高校出身枠 13名・地域枠 5名長崎大学 医学部学校推薦型選抜 ・ⅡB 地域医療特別枠 15名 ・ⅡC 佐賀県枠 2名・ⅡC 宮崎県枠 2名熊本大学 医学部学校推薦型選抜・地域枠 8名・みらい医療枠 10名宮崎大学 医学部学校推薦型選抜・地域枠A 10名・地域枠B 15名・地域枠C 15名鹿児島大学 医学部学校推薦型選抜・地域枠 20名大分大学 医学部一般選抜・地元出身者枠 10名総合型選抜・地域枠 13名琉球大学 医学部学校推薦型選抜・地域枠 14名程度・離島北部枠 3名程度私立医学部の地域枠選抜大学名募集人数(予定含む)岩手医科大学 医学部一般選抜・地域枠C全国枠 5名・地域枠D全国枠 診療科指定 7名学校推薦型選抜・岩手県出身者枠 15名・東北出身者枠 8名・秋田県出身者枠 2名総合型選抜・地域医療医師育成特別枠 8名程度東北医科薬科大学 医学部一般選抜・修学資金枠A方式 15名・修学資金枠B方式 20名総合型選抜・東北地域定着枠 20名自治医科大学 医学部全都道府県から2または3名ずつ獨協医科大学 医学部一般選抜・栃木県枠 5名 ・新潟県枠 2名学校推薦型選抜 ・公募 地域特別枠 10名 ・指定校制 栃木県枠 5名 ・指定校制 埼玉県枠 2名・指定校制 茨城県枠 2名埼玉医科大学 医学部学校推薦型選抜・埼玉県枠 19名杏林大学 医学部地域枠選抜・東京都枠 10名・新潟県枠 4名順天堂大学 医学部地域枠選抜・東京都枠 8名・新潟県枠 1名・千葉県枠 5名・埼玉県枠 10名・静岡県枠 5名・茨城県枠 2名昭和大学 医学部※2025年4月から昭和医科大学に名称変更地域枠選抜入試・新潟県枠 7名・静岡県枠 8名・茨城県枠 4名・山梨県枠 2名帝京大学 医学部一般選抜・茨城県枠 2名・福島県枠 2名・千葉県枠 2名・静岡県枠 2名・新潟県枠 1名東京医科大学 医学部学校推薦型選抜・茨城県枠 8名以内・新潟県枠 3名以内・埼玉県枠 2名以内・群馬県枠 2名以内全国ブロック別学校推薦型選抜 各ブロック1名ずつ① 北海道・東北ブロック(北海道,青森,岩手,秋田,宮城,山形,福島)② 関東甲信越ブロック(東京,神奈川,埼玉,千葉,茨城,栃木,群馬,山梨,長野,新潟)③ 東海・北陸ブロック(富山,石川,福井,岐阜,静岡,愛知,三重)④ 近畿ブロック(滋賀,京都,大阪,兵庫,奈良,和歌山)⑤ 中国・四国ブロック(鳥取,島根,岡山,広島,山口,徳島,香川,愛媛,高知)⑥ 九州・沖縄ブロック(福岡,佐賀,長崎,熊本,大分,宮崎,鹿児島,沖縄)※全国ブロック別学校推薦型選抜には、卒業後の勤務地・勤務年限の義務はなし東邦大学 医学部一般入試 ・千葉県枠 2名・新潟県枠 2名推薦入試 ・千葉県枠 3名 ・新潟県枠 6名日本大学 医学部一般選抜・茨城県枠 3名・埼玉県枠 5名・新潟県枠 2名・静岡県枠 3名学校推薦型選抜・新潟県枠 2名以内日本医科大学 医学部一般選抜 前期・東京都枠 5名・千葉県枠 4名・埼玉県枠 1名・静岡県枠 3名・新潟県枠 1名一般選抜 後期・千葉県枠 3名・埼玉県枠 1名・静岡県枠 1名・新潟県枠 1名北里大学 医学部一般選抜・相模原市枠 人数未定学校推薦型選抜・山梨県枠 2名・茨城県枠 4名・神奈川県枠 5名・埼玉県枠 2名・新潟県枠 3名聖マリアンナ医科大学 医学部学校推薦型選抜・神奈川県枠 7名東海大学 医学部共通テスト利用選抜・神奈川県枠 5名・静岡県枠 3名金沢医科大学 医学部学校推薦型選抜・指定校(石川県,富山県,福井県)、指定地域(富山県氷見市に在住)枠 5名愛知医科大学 医学部学校推薦型選抜・愛知県枠A方式 約5名共通テスト利用選抜・愛知県枠B方式 約5名藤田医科大学 医学部一般選抜 前期・愛知県枠 5名一般選抜 後期・愛知県枠 5名以内大阪医科薬科大学 医学部一般選抜・大阪府枠 2名関西医科大学 医学部一般選抜・大阪府枠 5名・静岡県枠 8名・新潟県枠 2名近畿大学 医学部 ※一般選抜 前期・大阪府枠 3名・奈良県枠 2名・和歌山県枠 2名・静岡県枠 6名一般選抜 後期・静岡県枠 4名※募集人数が未発表のため、2024年度の合格者数を掲載しています兵庫医科大学 医学部学校推薦型選抜・地域指定制 5名以内 ※※ただし卒業後の就労義務なし川崎医科大学 医学部地域枠選抜・岡山県枠 約10名・静岡県枠 10名・長崎県枠 4名総合型選抜・中国,四国地域出身者枠 約20名・霧島市枠 約1名久留米大学 医学部 ※推薦型選抜・福岡県特別枠 5名・久留米大学特別枠 20名※募集人数が未発表のため、2024年度の合格者数を掲載しています福岡大学 医学部学校推薦型選抜・地域枠 10名地域枠選抜を受験する際のポイント地域医療への強い意欲地域枠選抜は、卒業後は地域医療に貢献したいという意欲のある受験生にとっては最適な制度です。学科試験ももちろん重要ですが、面接では「卒業後に、指定地域で勤務にあたる意欲があるか」という点を厳しく見られます。地域医療にどう貢献したいのか、なぜその地域で働こうと思うのか、大学でどのようなことを学びたいのかなど、地域枠選抜に対する思いを熱意を込めて面接官に伝えることが大切です。医学部受験において地域枠選抜がおこなわれる理由や、志望大学の条件をよく理解し、将来は指定された地域で医療に従事することを見据えて受験に臨みましょう。具体的なキャリアプラン地域枠選抜は一般選抜等とは異なり、受験をする時点で卒業後の勤務先や居住地がある程度決められることになります。臨床研修や専門研修を受ける医療機関が事前に指定される場合もあり、地域での活動が重視されます。そして、地域枠選抜に合格した場合は、安易に卒業後の働き方を変えることはできません。そのため、大学が指定する勤務地や診療科などの条件をふまえて、受験時に自分のキャリアプランについてよく考えておくことが大切です。大学在学中の6年間+卒業後9年間程度の、約15年間について見通しを持つことは難しいかもしれませんが、事前に情報を十分収集し、自分のキャリアや進路について具体的なイメージを持てると良いですね。各都道府県の地域医療支援センターあるいは大学のHPに、卒業後のキャリアモデルや、医師として活躍する卒業生の勤務例が詳しく掲載されている場合があります。入学後のミスマッチを防ぐため、各種情報を参考に、将来についてよく考えておきましょう。地域枠選抜の受験について迷う場合はメリットがある反面、デメリットにも注意が必要な地域枠選抜。地域枠選抜を実施している医学部は、国公立・私立問わず全国に存在するので、各大学の条件をよく確認し、自分に合った大学を選ぶことが大切です。忙しい中、自分ひとりで入試情報をリサーチするにはかなりの時間がかかるため、地域枠選抜の受験に迷っている場合は、医学部受験に精通しているプロに相談することもおすすめです。スタディカルテLabでは、丁寧なヒアリングをもとに、ひとりひとりの学習状況や将来の目標に合わせて、志望校の選び方や、学習計画の立て方、勉強の進め方などをアドバイスしています。勉強や受験に関するお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度スタディカルテLabにご相談ください。毎週最大5名様まで、30分の無料学習相談を受付中です。