オンライン塾の普及が進む中、「オンラインで本当に大丈夫?」「指導の質は保たれるの?」という不安を抱く方も少なくありません。実際にオンラインで指導にあたる講師たちは、この変化をどのように捉えているのでしょうか。スタディカルテでは今回、所属するプロ講師を対象に、オンライン指導に関するアンケートおよび個別ヒアリングを実施しました。その結果、講師の81.0%が「指導の質が向上した」と実感していることが明らかになりました。なぜ、オンライン化が指導の質の向上につながるのでしょうか。現場で起きている変化を、講師の声とともに紐解いていきます。オンラインに最適化される中で変わった「授業の質」オンライン化によって変わったのは、単に指導の “場所” だけではありません。授業の進め方そのものにも変化が生まれています。対面指導と比較したオンラインならではの指導について、講師から寄せられた具体的な声をご紹介します。教材や板書のデータをもとに授業をブラッシュアップ▼ 講師の声オンライン個別指導用の教材作成を通じて自身の指導内容、方針の見直しや修正ができ、スキルアップにつながった(40代)自分の板書をデータで手元に残して何度でも確認できる。それらを元に、まとめノートやオリジナルの参考書テキストを作成した(60代)オンライン化による質の向上の背景には、講師自身が教材や板書データを振り返りや再構成に活用している点があります。従来の対面指導ではその場限りになりがちだった授業のプロセスも、スタディカルテのオンライン個別指導では板書データとして蓄積されます。そのため、生徒が板書データをもとに復習できるのはもちろんのこと、講師にとっても自身の授業を後から振り返ることができ、改善につなげやすい環境が整っているといえます。授業が始まる前に宿題を確認また、スタディカルテのオンライン個別指導では、授業前に生徒の学習状況を確認したうえで指導に入ることができます。そのため、進捗や理解度に応じた、よりきめ細かな対応がしやすくなったという声が聞かれました。▼ 講師の声オンライン指導の場合は、生徒が宿題を前もって送っておいてくれたら、授業の前に確認できる。対面の場合は、当日授業が始まってから「宿題やりました〜」ってノートをぺらぺらめくって見せてもらうけど、さらっとしか見れないので、実際どれくらいの精度でできているのかはわからない(60代)デジタル上で即座に教材を反映、生徒の待機時間が減少さらに、デジタル化された指導環境では、教材の切り替えや共有をスムーズにおこなえるため、授業中に生徒を待たせる時間が減少するというメリットも確認されました。▼ 講師の声英語の指導にあたっては授業中に音声を流すこともあるが、対面指導の場合は、スピーカーを用意して、PCに接続して、音声を流して……と機材を準備する手間が発生する。一方でオンライン授業だと、指導画面を表示したまま講師側でアプリを立ち上げて音声を流すだけで済む。(30代)指導の途中で「この生徒はこの部分ができてないな」と感じた時に、「あの教材のあの部分を使って……」と考えて、自作の教材データを(対面の場合)授業中にプリントアウトして、生徒に渡すことがあります。これがオンライン指導になると、指導板書画面は表示したまま、すぐに該当のデータを引っ張ってきてポンとその場に貼り付けられるんです。「プリントアウトしている間ちょっと待っててね」なんてことにはなりません。(60代)オンライン化による講師の働き方の変化オンライン化は、授業の進め方だけでなく、講師の働き方にも変化をもたらしています。移動・体力・時間にプラスの影響オンライン環境での指導は、生徒にとって通塾の移動時間が不要になるのと同様、講師にとっても校舎への移動時間が不要になるということでもあります。今回の調査では、オンライン化により、多くの講師が移動時間の削減や体力的負担の軽減を実感していることがわかりました。その結果、空いた時間を自己研鑽に充てたり、体調の改善を感じたりする声も見られました。また、プライベート時間の増加や、子育て・介護といったライフステージとの両立のしやすさについても、多くの講師が前向きな変化を実感しています。こうした変化が、生徒1人ひとりの指導にじっくりと向き合う余裕を生み出している可能性があります。81.0%の講師が、継続意欲の向上を実感さらに注目すべきは、講師の継続意欲の変化です。今回のアンケートでは、81.0%の講師が「オンライン個別指導があることで、今後プロ講師としての指導を『長く続けたい』という意欲が強くなった」と回答しました(「とても強くなった」52.4%、「やや強くなった」28.6%)。オンライン環境による指導が、プロ講師のキャリア継続に寄与していることがうかがえます。生徒とのコミュニケーションは多角的に工夫ただ、すべてが順調というわけではありません。今回のアンケートでは、生徒とのコミュニケーションについて、約半数の講師が「向上」を実感している一方で、「難しい」と感じている講師も一定数存在していることがわかりました。オンライン指導は対面に比べて、言葉以外から伝わる情報(身体的なしぐさや、沈黙の間の空気感など)が伝わりにくく、生徒の内面や手元の様子を把握しづらい側面があります。そのため、画面越しの表情の変化を丁寧に読み取ったり、チャットなどのテキストコミュニケーションを併用したりと、講師側でもさまざまな工夫がおこなわれています。▼ 講師の声生徒の内面はつかみにくい。いろいろ話題を変えながら反応を見て理解度を把握するようになった(60代)対面であれば手元を見ることができるが、オンラインだときちんと聞いていない場合があったりします。ただ、目線とかレスポンスの間でわかってしまうので大きくは影響ないかなと思っています(30代)対面の方が、やや仕草や癖を参照できる機会は多いが、声色や発言で、オンラインでもコミュニケーションは大差なくできていると感じる(30代)(チャットツールを活用することで)授業のない日にも、授業の進め方について生徒と相談できるのが良い。生徒自身も文章にすることで、何がわからないのかを自身で判断しているようなところがある(30代)オンライン化で変わる指導のかたち今回の調査から見えてきたのは、オンライン化が単なる「手段の変化」にとどまらず、指導のあり方そのものに影響を与えているという点です。移動や時間の制約が緩和されること、授業の記録が蓄積されること、事前準備が可能になること、指導環境の効率化が進むこと。こうした複数の変化が重なり合うことで、講師自身が実感する「指導の質の向上」につながっていると考えられます。一方で、コミュニケーション面における課題も一定程度存在しています。対面とオンライン、それぞれの環境特性を踏まえながら、指導方法や仕組み、サポート体制等を最適化していくことが重要です。当塾では本調査結果を踏まえ、今後もより良い学習環境・指導環境の整備に取り組んでまいります。▼ 調査実施概要・タイトル:オンライン個別指導における講師の働き方と指導実態に関する調査・調査期間:2026年3月25日〜4月13日・調査対象:当塾に6ヶ月以上在籍し、直近1年間に2人以上の生徒を担当した実績を持つ講師・有効回答数:21件▶︎ 詳しい調査結果はこちらもご参考くださいオンライン × プロ講師 による質の高い授業をご体験くださいスタディカルテLabでは、オンラインに最適化された独自の仕組みで、高効率&高密度なオンライン個別指導を実現。理解度に合わせて個別に設計されたプロ講師の授業と、きめ細やかな伴走サポートで、志望校合格までの最短距離を導きます。現在、60分の体験授業を無料でご受講いただけます。プロ講師によるワンランク上のオンライン個別指導を、ぜひ一度ご体感ください。